お義父さん玲花の頼み
玲花は案内され
医局内へと通された。
そして、医師事務補助は
コーヒーを出すと佐々木医師の一言で廊下に出た。
そこには
玲花と佐々木医師の2人だった。
玲花
「すいません。
急に電話をしてお時間を取らせてしまって。」
佐々木医師〈お義父さん〉
「今は休憩時間だし、
結婚の挨拶無しだから
ゆっくりと話がしたかった。」
その理玲花
「挨拶については
本当に失礼なことをしたと思っています、
本当に…すいませんでした。」
お義父さん
「いいや、望夢が勝手にしたこと
玲花さんが謝ることじゃない。
当人同士の気持ちが大切なんだ。」
玲花はその当人同士の気持ちと聞いた時
胸が何とも言えない感覚になった。
お義父さんは、沈黙してる玲花に
用件を話すように言った。
玲花
「お義父さん。
私がお義母さんに
どんなに無礼な態度を取っても
今の時期は許して頂けませんか?」
お義父さん
「無礼にも色々あるが…。
その理由は?」
玲花
「今のまま一般的に接しているのでは
認めてないお義母さんと距離が縮まりません。
私に考えがあるので実行したいのです。」
お義父さん
「それを許せば…
上手くやっていけると言うのか?」
玲花
「正直に言いますと
上手い関係は難しいかもしれませんが
言葉は悪いですが…時間が経てば
更生していただけると思います。」
お義父さんは少し天井を見ながら
考えた後にこう言った。
「少しでも関係が良くなるなら
細かいことは言わない。
だが、こんな逆効果になるかもしれない
リスクを負うのはどうしてだ?」
玲花は本心を告げた。
「私は嫁として佐々木家に来ました。
来たからには役目を果たしたいのですが、
それにはお義母さんにも認めて頂きたい。
それだけです。」
お義父さんは
誤解がないよう望夢に伝えておくと
言ってくれた。
それからお義父さんは
「笹川科部長〈玲花お父さん〉とは
以前から医師の付き合いがあった。」
など…
「今回の結婚話もお互い事を
よく知ってるから、安心して許した。」
玲花はそんな話もしてくれた。
玲花がお義父さんに頼んだことは
今朝から始まっていた。
そして
お義父さんの許しを貰ったことで
玲花の書いたシナリオが始まった。
玲花が玄関を開けた途端に
お義母さんがキッチンから小走りで部屋に入った。
それを疑問に思った玲花は
キッチンに行ってみると…
シンクにコップが置いてあった。
玲花は
朝も昼も何も口にしてない
空腹から飲み物を飲んだと、分かった。
それを確認すると
苦笑いをして2階の自室で着替えた。
そして、玲花は一人で料理を作り始めた。
一品だけでなく何品もだった。




