守るための願い
2012年12月06日掲載
玲花は携帯を取って電話を掛けた。
玲花
「智希、私だけど…。
今とかって少し話しても大丈夫?」
智希
「大丈夫って、
休憩時間見計らって掛けたんだろ。」
玲花
「たまたまだよ。
それでね、明日は迎えに来なくていいよ。
来てほしい時に電話するから。本当にこめんね。
…ごめん、ね。」
玲花は智希に「…ごめん、ね」以外を早口で言うと電話を切った。
それから
何回も智希から電話が掛かってきただろうか…。
玲花が電話に出ることはなかった。
玲花は智希がバイト終わりに家に来ることを見越して
すぐに車に乗り込んで目的もなく走らせて
適当な場所に車を停めた。
そこで、澪夢に電話を掛けた。
澪夢
「玲花どうしたの?」
玲花
「澪夢、昼間言い忘れたんだけど…。
智希に私の居場所を伝えないでほしいの。
私の事を聞かれても絶対に言わないで。」
澪夢
「そうしないと
計画してることが上手くいかないから?」
疑問形で玲花聞いた。
玲花
「そうしないと…。
傷つくのは少ない方がいい、私だけで十分だと思うの。」
この時玲花の声は少し震えていたことは
玲花自信も澪夢にも分かった。
澪夢
「…智希さんが真実を知ったら…傷つかないかな?」
澪夢は一番気に掛けているはずのことを聞いた。
玲花
「確かに考えたわ。
智希が知れば、自分が無力だって思うかもしれない。
だけど…もう引き返せないの。
今から撤回する方が智希を含めて大勢が傷つくわ。」
澪夢は玲花の守るって意味を理解出来た感が
分かった感じがして、玲花に伝えた。
澪夢
「智希さんには何も伝えないから安心して。」
澪夢は『戻ってきてね』と心の中で願って
玲花を安心させる為に「安心して。」と言いきった
玲花
「澪夢、ありがとう。
私…明日から学校には行かないから、何かあったら連絡して。
それと…もう練習付き合えなくてごめんね、
だけど諦めずに頑張ってね。」
澪夢
「玲花が居なくなっても諦めたりしないよ。
教えてもらってから上達したって言われたもん。
上手な教え方とやれば出来るって分かったし。」
澪夢は玲花のおかげで夢に自信が持てたことを
感謝してお礼を言った。
玲花
「私が居なくても大丈夫ね。
無関係って言ってもいいのに巻き込んで
迷惑掛けるけど…ごめんね。」
澪夢
「気にしないの、何でも頼んで。
今は玲花がMakeRoomで言ってたことが分かる感じがする。
だから協力する。」
こうして
澪夢が玲花に協力してくれることになり
玲花の心の支えとなる大きな存在となった。
そして
玲花も澪夢も考えてなかったことを
知らせてくれることになるとは思いもしなかった。
いや…
玲花は頭の隅に小さい心配はしていたことだった。




