条件
2012年12月01日掲載
玲花は携帯のディスプレイを見て
数秒絶句してしまうほどのものだった。
望夢はそんな玲花を見て口角を右上に上げて
勝ち取ったような笑みを浮かべていた。
ぞのディスプレイには…
上半身は何も身についておらず
下半身はスカートが身についてなく眠っている写真だった。
望夢
「これを見れば誰でも察しがつく。
この密室空間で何があったのか位はな。」
玲花は少し荒い呼吸でこう言った。
玲花
「あなたは何がしたいの?
目的があってしたことなの…?」
望夢
「目的がなかったらリスクを犯すなんてしない。
この写真を身近な人に贈り付けたらどうだろうな。
智希にも淫らな女で捨てられる運命になる、
自分の父親の病院での立場も崩壊するだろうな。
地位や名誉、努力の勲章を全て失うことになるだろうな。
この一枚にはそれだけの意味がある。」
望夢はベッドから降りて玲花の隣に座って
さらにこう告げた。
「今ここで選択するんだ。
俺と結婚するなら携帯を壊してデータを末梢する、
謝罪をしろと言うなら、写真をばら撒く。」
玲花にとってはどちらを選んだとしても
未来は180変わってしまう…、とすぐに理解できた。
玲花には
父親の生きがいとしてる仕事を奪う
智希には何も言えない位の気持ちが湧きあがってきて
大切な2人を巻き込む事は出来なかった。
玲花は下唇を振るわせて望夢を見てこう言った。
玲花
「…私の前で壊して。
今、あなたに謝罪されたって無意味だわ。」
望夢
「結婚すると捉えていいってことだな。」
玲花
「そう思いたいなら勝手に思ってればいい。
私からはこれ以上何も言わないし、言いたくもない。」
玲花は感情を込めず、無表情で言った。
望夢は玲花の前で
携帯をガラスの灰皿で何度も当てて画面を割った。
そして
2人はホテルを出てタクシーに乗った。
望夢は急に玲花を見ずに話しかけた。
望夢
「家には挨拶に来なくていい。
来いと言ったら出れるようにしておけ。
後、学校の事は好きにして、智希の件も整理しろ。」
玲花は何も答えずに乗っていただけだった。
2人は学校の前でタクシーを降りた。
玲花は近くに停めていた車に乗りこんで
家に帰った。




