恋と誤解
2012年11月18日掲載
玲花と澪夢は【ティアラ】の店内の店員に
予約してあると伝え奥の個室に入って行った。
中に入ると…
黒崎さんが1人でタバコを吸っていたが
2人が来たことに気がつくと火を消した。
澪夢は少し緊張した感じの中嬉しそうで
今まで見ていた澪夢とは違うように見えた。
黒崎さんは
いきなり立って玲花に向かって挨拶をした。
黒崎さん
「顔合わせ以来ですね、お久しぶりです。
黒崎彩人です。」
彩人は玲花と澪夢を隣に座らせて
自分は2人に向かい合うように座った。
玲花は澪夢を横目で見たが
この状況を気にしている様子はない。
そして
その場所には玲花が推測した人物は見当たらない。
澪夢
「ちょっと失礼します。」
玲花が色々考えていると澪夢は席を外す時に
玲花だけに
「緊張で暑いから冷やしてくる」聞こえるように言った。
玲花は澪夢がいない間に
彩人に聞いておきたいことがあった。
玲花
「あの…黒崎さん。
聞きたいことがあるんですが、よろしいですか?」
彩人
「名前で呼んでくれていいから。
名字で呼ぶ理由もなければ、名前で呼ぶ理由もない。
だったら、本人の希望を聞いて。
何でも聞いていいよ。」
玲花
「学科は医学部ですよね…。」
彩人は不思議そうな顔をして
縦に頷いて飲み物を口にした。
玲花の目線が冷ややかなものに変わり、こう言った。
「看護学科に彼女がいらっしゃいますよね。
確か…栗原 美夜さん。」
彩人
「澪夢ちゃんには黙っていてほしい。
もう少しで構わないんです。」
彩人は玲花に必死にお願いした。
玲花
「弁解をしたければ、
明日は土曜日ですので朝ここにいらして下さい。」
玲花はサロンの名刺を渡した。
玲花がそう言い終わって、少しすると澪夢が戻ってきた。
玲花と彩人は不自然にならない様に振舞っていた。
その雰囲気の中、1人の男性が入ってきた。
その人は玲花が推測していた望夢だった。
望夢は入ってくるなり
彩人や澪夢と楽しそうに話しを始めた。
玲花はその様子を伺いながら話を聞いていた。
―PM8:00―
8時になった時に玲花は「少し出ます。」
そう言うとカフェのメイクルームに鞄を持って行った。
―メイクルーム―
その空間は玲花以外の人がいなくて、音楽だけが流れてた。
玲花は鞄から携帯を取り出して、時間的にもバイトが終了してる
智希に
こう打って送信した。
「これから用事があるから、今日は逢えないの。
本当にごめんね。」こう打って送信した。
そして、玲花は個室に戻って中に入ると…
澪夢が1人で待っていた。
玲花
「何で1人でいるの?」
澪夢
「何か…
タイミングが悪いとか言って帰っちゃったの。」
それを聞いた玲花はとにかく帰ることにして
澪夢と一緒に歩いて帰ることにした。
その帰り道に澪夢が話しかけてきた。
澪夢
「何で…隣に座らなかったのかな?」
玲花はそう言う澪夢を横目で見た後、前を向いて言った。
玲花
「ゆっくり関係を作っていけばいいの。
絶対に欠点も見つかるから。
決めるのはそれからでもいいと思う。」
澪夢
「私は好きなのに…。
黒崎さんは私の気持ち気づいてないのかな?」
玲花
「黒崎さんはそこまで考えてない感じがする、
自分だけか先走っても失敗すると思う。
だから…ゆっくりと今日の余韻に浸るのも悪くないし。」
澪夢はそう聞いて歩きながら、一番幸せそうな顔をしていて
玲花はそれを見て心の中でこう思った。
『今の状況で、黒崎さんと恋仲になる事は
出来ないと知ったら澪夢は耐えられるのかな?』
玲花は不安交じりの気持ちで歩いていた。




