初めての恋
2012年11月14日掲載
智希はバイクを駐車すると
今日は9階に行かずに一緒に学校の廊下を歩いていた。
玲花
「ごめんね、昨日つい寝ちやって。」
智希
「別にいいよ。
俺こそ家まで付き合わせて…
学校来るのに遠回りになったな。」
玲花
「これから気を付けるよ、夜には帰ってもらわないとね。
毎回これじゃあ大変だもん。」
玲花は少し面白半分で冗談を言った。
智希
「じゃあ、泊まっても大丈夫なようにして来ないと!」
また、智希もその冗談に乗って言い返してきた。
玲花は微笑みながら、智希の腕を優しく何回も突っついた。
教室に入って席に着くなり
澪夢がいつもとは違う高いテンションで話しかけてきた。
澪夢
「ねぇ…昨日の予感当たるかも…。」
玲花と智希は顔を見合わせて「フフッ」と笑った。
智希
「いつもと何か違う感じがするんだけど。」
智希は澪夢の前では何も聞いてない態度を示していた。
澪夢は昨日の夕方に玲花に話したことを短くまとめて話した。
玲花
「何か…凄いイキイキしてるよね。
何してても全てが充実してる感じだし、楽しいでしょ。」
澪夢
「うん、こんなに楽しいなんて想像以上な感じ。
だけど、正式に言われたわけじゃないから安心できないけどね…。」
玲花
「だけど、後は澪夢次第だし。」
澪夢
「あー早く安心した恋したい…。」
そう言うと机に突っ伏した感じでうなだれた。
玲花は澪夢に聞こえないような小さい声で智希に言った。
「恋愛に発展しても安心できる恋なんてないのにね。」
―放課後―
澪夢
「今日ね、黒崎さんとカフェに行くんだけど…。
一緒に来てくれない?」
玲花
「えっ!邪魔でしょ…。
って黒崎さんって…顔合わせの時の20歳の人!?」
澪夢
「うん、顔合わせの帰りタクシーに
佐々木さんと黒崎さんの3人で乗ったんだけど、
家からして佐々木さんが先に降りたの。」
玲花
「そこで、連絡先を教え合ったってことね。」
澪夢
「酔ってて記憶がないんだけど…。
心配の電話をくれたりして、気遣ってくれたの。」
玲花は半分呆れながら
これも運命なのかなぁと頭の中で言っていた。
澪夢
「それに2人じゃないの。
もう1人来るらしくて、玲花を誘ってって頼まれたの。」
玲花
「ちょっと…黒崎さんが私も誘えって言ったの?」
玲花は一瞬、眉間にしわを寄せ、目を細めながらこう聞いた。
玲花は黒崎さんとの電話のやり取りを澪夢から全て聞くと
一緒にカフェに行くことにした。
澪夢
「玲花、誘っておいてあれだけど…
なんで行くことにしたの?」
カフェに行く途中に澪夢が聞いてきた。
玲花
「私の推測だけどね、話の流れからして
もう1人は佐々木 望夢しか考えられない。
害を及ぼす芽は刈り取らないと。」
澪夢は玲花の言ったことに対して首をかしげて
それ以上は何も言わなかった。




