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6月23日

私の世代は野球よりもサッカーのほうが圧倒的に人気で、私も例に漏れずサッカー少年だった。


休み時間には必ず外に出てみんなでサッカーをして、学校が終わったら神社の隣にあるクソデカグラウンドに集まって楽しくサッカーをしていた。


サッカーという遊びの性質上、怪我をする子が多かった。タックルとまではいかないが、ちょっと肩で押したりなんてのが日常茶飯事だったからだ。


特に酷かったのは、その肩で押された子が自転車に突っ込んでしまって、目玉を怪我した事件だった。


その場にいた全員がパニックになった。目玉を怪我した人なんて今までにいなかったからだ。


パニックになりながらもなんとか正気を保っていた私は助けを呼ぶべくグラウンドから飛び出し、誰かいないかと駆け回った。


近くを通っていた車を手を挙げて止め、窓をコンコンして「助けてください!」とお願いした。すると直ぐに路駐して飛び出して、その子のところへ走っていってくれた。


その人も軽くパニックになったものの、すぐに救急車を呼んでくれて、救急隊が来た。その間に私がその人にその子の家の電話番号を教え、電話してもらってその子の母親にも来てもらった。


今思うと私はスーパー小学生だったように思う。それが今はこんなに落ちぶれてしまった。


ちなみに、眼球から血は出ていたものの、そこまで重大な怪我ではなかったそうだ。そしてなぜかその子の母親が来た時にその子は「クソババー」と言っていた。せっかく来てくれたのになんなんだ。みんなの前で駆けつけてもらって恥ずかしかったのだろうか。


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