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07 猛省


 そんな感じで、お仕置き準備完了。


 本番はこれから、なのです。


 まあ、心底ひどいお仕置きだということは重々理解しておりますが、


 今回のネルコのやらかしは、あまりにも目に余るモノだったので。



 バニーガールですよ。


 それも、とびっきりエッチいやつ。


 網タイツなんてモノを見るのは、スズナのえろクノイチ姿以来ですよ。


 しかもサプライズお披露目とか言って、


 あの純粋無垢なフィナさんにこっそりバニーガール衣装を着せちゃって、


 何も知らないロイさん御一家が居間でくつろいでいるところへ、がっつりお披露目ですわ。



 ひどくないですか。


 経験ある方も多いと思います。


 一家団欒のお茶の間で、突然テレビにエッチいシーンが映し出された時の、あの気まずさ。


 それをよりにもよって、あのロイさん御家族の目の前で、ですよ。



 バニー衣装を返却しに来た時のロイさんの表情、


 私、情けなくて涙が出そうになっちゃいましたよ。


 ロイさんは、


「あまり気にしないで」


 とだけ言ってすぐに帰っちゃいましたけど。



 すぐにお仕置き計画を練りました。


 今回ばかりは容赦なし。


 たとえネルコのコス職人生命が断たれても、です。



 セシエリアさんに無理を言って、ネルコサイズのバニー衣装を作ってもらいました。


 お裁縫はシジミも得意なのですが、ネルコと同居してるシジミだとサプライズお仕置きがバレる可能性が高かったので。


 マユリさんに無理を言って、ネルコを着替えさせる時の『拘束』魔法のヘルプ、お願いしました。


 証拠映像確保のために、シジミにも協力願いました。



 もしまたコス絡みのエッチいハプニングをやらかしたら、


 バニーちゃん姿のネルコの複写記録が、


 知り合いの皆さん全員に送付されます。


 これはただの脅しでもフェイクでもありません。


 ヲタにはヲタの矜持、


 超えてはならぬ一線があるのです。


 ネルコなら、きっと分かってくれるはず。



 そして、お仕置き本番。


 自身のエッチいバニーガール姿を、大きな姿見で目の当たりにしたネルコ。


 しばし身悶えの舞を舞った後は、猛省しております。


「フィナさんとロイさん御一家へ、土下座で謝罪してきますっ」



『自分がされてイヤなことは、人にはやらない』という、


 ヲタの矜持、ネルコにも分かってもらえたようです。


 まあ、筋金入りのボッチ隠れヲタだったネルコに、ヲタ間のルールを教えてなかった私にも非があるのでしょう。



 ええ、私も立派な隠れヲタですとも。


 槍一筋などと偉そうなことをほざいておりますが、ちゃんと陰ではヤルことヤッてたんです。


 そしてルールを破って大切な友人関係を破綻させたことも、すでに経験済みなのです。


 ヲタ仲間同士が絶対にヤッちゃいけないこと、お互いのトガッた趣味をけなし合うことは何よりもマズいのです。


『自分がされてイヤなことは、人にはやらない』


 だからこそ、ネルコには真っ直ぐな隠れヲタ道を歩んでほしいのです。



「ロイさんたちに何かお詫びをしたいのですが、モノカもアイデアお願いしますっ」


 ひとりで突っ走らないで事前に誰かに相談、ネルコも成長してくれているのですね。


 慌てなくてもいいから、落ち着いて、みんなが喜んでくれそうなモノ、考えようぜ。



「師匠っ」


 いや、師匠はやめて。



 そんな感じで、ネルコ関係もなんとか落ち着きました。


 各方面に多大なるご迷惑をお掛けしたこと、


 ネルコも私も、猛省、なのです。



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