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15 プリナ


 その辺にいたメイドさんに、プリナさんの居場所を聞く。


 案内してもらえたのは、使用人控室、かな。


 ようやく会えたプリナさんは、線が細い儚げな乙女でした。



 全ての事情を説明すると、静かにうなずいてくれました。


「よろしくお願いいたします」


 うーん、なんだろう。


 なんだか諸々諦めちゃったみたいな、哀しげな微笑み。


 いろいろやらかす前に、プリナさんの意志を、ちゃんと聞かなきゃ。



「私はまだプリナさんの気持ち、聞いてませんでしたね」

「もしこのままここに残ってご実家を守るために自身を犠牲にすると言うのなら、黙ってこのまま立ち去ります」

「理不尽な厄介ごとを全部ぶっ壊してでも外の世界に出たいのなら、特使勇者の全てを懸けて全力で守ります」


「決めるのは、プリナさんです」



 プリナさんの目に、光が灯りました。


「お城から、出たいです」



 よござんす、お嬢さん。


 荒事以外に能がないと評判の、この秘崎 萌乃果、


 相棒『ゼファー』が折れようとも、


 必ずや迷える乙女の人生を、明るく照らして見せましょう!



 まあ『ゼファー』も私の心も、絶対折れんけどな。



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