7話 全ての始まり 凛の場合
この前が長かったので短くなっています。
「恋愛なんてクソくらい!!」…………………………
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私が初めてそう思ったのは中学2年生になってすぐの春のことだ。
新しい2年生の生活に少し、そう少しだけワクワクしていた私は少しだけ…………本当に少しだけ寝坊してしまった。
まあ寝坊といっても学校に遅刻しないほどの時間は十分にあったのだが………。
私はいつも6時30分に起床して朝に弱いりょーちゃん
を毎朝起こしに行っている。………ちなみにりょーちゃんとは1番付き合いが長くて仲が良い………というか友達というより姉弟の方がしっくりくる。
別に私が起こしに行かなくてもおばさんが起こしてくれると思うから私が起こしに行かなくても別にいいのかもしれないけれど、昔からやっているせいか、体に染みついてしまっていた。
でも今日は7時に起床し、30分も寝坊した…………そのせいでりょーちゃんを起こしに行くことができなかった。
………………というより私は悪くないわよね?そもそも悪いのは朝に弱いりょーちゃんが原因であるわけだから…………うん!別に私は悪くない!
学校へは毎日、私とりょーちゃん、後は千冬たち……
一般的に幼馴染みたちと一緒に登校している。
いつも、近くの公園で集合してから行っているのだけれどみんなも今日はワクワクしていたらしくいつもより早い時間に集まっていた。……りょーちゃん以外。
というかワクワクしていつもより早く起きれたって………私とは逆ね。
「涼くんは遅いですね………まあ、私たちがいつもより早いってのもあると思いますが」
「たしかにそうだな、家まで行くか?」
「ええ、いいと思います。」
「じゃあそうしましょ」
ということで私たちはりょーちゃんの家に向かった。
……………まったく、毎日私が起こしに行かないとダメね。
りょーちゃんの家まで着きインターホンを押そうとしたとき「ガチャッ」とドアが開いたので見てみればちょうどりょーちゃんが来たところだった。
「涼、いつまで待たせる気よ。あまりにも遅いから家まで来ちゃったじゃない。」
…………ちなみに、みんなの前ではりょーちゃんとは呼ばないで涼と言うようにしている…………恥ずかしいから。
「ごめんごめん。」
りょーちゃんも今日はワクワクして遅くなったと言っていたが、別にワクワクしていなくても、朝に弱いので起きるのが遅くなっていただろう。…………まあ、言わないけどね。
そして私たちは仲良く喋りながら学校へと向かった。
短くてすいません。
次回も見てくれると嬉しいです。