1話 全ての始まり 涼の場合
「恋愛なんてクソくらい!」……………………………
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俺が初めてそう思ったのは中学2年生になってすぐの春のことだ……。
新しい2年生としての生活にワクワクしていた俺はいつもより上機嫌で学校に行こうと家を出る。
すると目の前には、というかインターホンを押そうと家の前に誰かがいた。
目の前には幼馴染みでもあり親友でもある人物たちが俺を待っていた。
「涼、いつまで私たちを待たせる気よ。あまりにも遅いから家まで来ちゃったじゃない」
この黒髪で美人なお嬢様みたいな見た目をしている子は赤坂凛。
当たりが少し強いが根はとても優しくてかわいい。
ちなみに1番付き合いが長かったりもする。
「ごめんごめん、今日から2年生って思うとついワクワクしちゃってね。というかどうしていつもは起こしに来てくれるのに今日は起こしに来てくれなかったんだ?」
「そ、それは、ほら!いつも私が起こしに行くと涼がいつまでも1人で起きれないでしょ!だから涼が1人で起きられるようにするためよ!」
「とか言って自分もワクワクしてたから寝坊して起こしに行けなかったんじゃないの?」
「っな、別にそんなんじゃないわよ!」
あ、これ図星だな。
プルプル震えながら顔真っ赤にしてるもん。
「全く、お前は変わらねえな、遠足行く前の小学生じゃないんだから」
こいつは斎藤正樹。
友達思いでみんなに優しくそれでいて人気者。
よくクラスいる陽キャグループのリーダーみたいな感じ。
そしてイケメンである。
確かこの前も告られたって聞いたな。
……はははははははは……畜生、モテモテ野郎が!
「小学生は余計だ!でもなんかわかるだろこのワクワクする気持ち」
「まあ、わからなくもないな」
「だよな!」
さすが正樹。
この中でも俺と正樹だけが男だからか話が合うことはよくある。
「それじゃあみんな集まったし行こっか」
この子は可愛田蓮季。
金髪ロングで体が少し小さめで少し天然ぽいところがある。
正樹と同じみんなから人気者そしてかわいい。
りっちゃんが綺麗系ならこの子はかわいい系だろう。
「そうですね、あんまゆっくりしていると遅刻ししゃうかもですのでとにかく歩きましょうか。」
この子は神崎千冬。
少し控えめで俺たち以外とはあまり会話ができない人見知り。
でもよく周りのことを見ていてくれている優しい子。
「「「賛成」」」
蓮季ちゃんと千冬の言葉に肯定して俺たちは喋りながら学校へ向かった。
、、、ちなみに俺は坂木涼。
運動が得意でなければ頭が特別いいわけでもなくもちろんイケメンでもない。
まあ名前だけでも覚えてくれ。
キャラ多くてすいません。
次回も見てくれると嬉しいです。