2
「はぁはぁはぁっ…はぁ…う、生まれたの?」
誰の声?
「奥様!無事生まれましまよ!」
誰なの?
「フィア!生まれたか?!」
え、…この声…この声優さん…私知ってる。
「えぇ、生まれたわ。女の子見たいよ」
優しい声だ
あ、目が開ける
「あうあうっ!あうあうあー!」
え、嘘これ私だよね?
「まぁ可愛い子ね♡」
ほっぺをスリスリされる
「あぁ…名前はどうしようか?」
「そうねぇ…天使って意味でエンジェルはどうかしら?」
え、キラキラネームやんけ
「そうだな!この子の名前はエンジェル・ラズリーだ!」
え?ん?この名前聞いた事あるよね。ね。
はぁ…悪役令嬢じゃんこれ!
「さぁ奥様はお疲れです旦那様。執務室へお帰り下さいな。」
「え、でも…」
「お帰り下さいな。お嬢様は私達メイドがちゃんと見ておきますから」
圧がすごいなぁ
「わ、分かった…」
諦めた!メイドすげー
私は他の部屋へ連れて行かれた
メイドも数人部屋にいるので魔法を使えるか試す事ができない。
ガッシャン!ごっシャン!
え?何?何か壊れたのかな?
「お、お嬢様!すいませんがさっきの音の元を探して参ります!失礼します!」
え、絶好のチャンスじゃん!今のうちやってみるか!
えっとー体の中の血を巡らせるみたいに〜っと!
お!できたよ!できた!体がぽかぽかしてるよ!
確かあの乙女ゲームではこういう事をずっとやってればレベルもあがるって感じだった気がするけど…
まぁしとこ!
ーーーーーーーーーーー1歳になりました。
全然覚えてないんだけど赤ちゃんって1歳で歩けたっけ?
てか1歳前から歩いてたんだけど…普通…だよね?うん。
今は図書室に来ています!ここには魔法の本がいっぱいあって楽しいの!
あ、今から筋トレやります!まだ赤ちゃんの体だから腹筋10回腕立て10回のペースでやってる!
これから最強になってやる!