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私、橋本 葵は事故で死んだ。小さな赤ちゃんがトラックにひかれそうな所を助けたのだ。
まぁもうすぐ過労で死ぬところだったし良い時期に死ねたんじゃないかなと思う。
さぁ死んだからには天使にでもなりたいな…と願っていたのだが……
「あんた誰よ?!」
咄嗟に出た言葉がそれだった。
だって、だってさ、神様みたいなコスプレしてる人が今私の前で土下座してるんだよ?!
それも急に上から降ってきて土下座だよ?!思考が追い付かないんだけど…
「えと…申し遅れたな。わしは神様みたいな感じの人じゃ」
と謎の神様みたいな奴は土下座ポーズながら顔をあげて言ってきた
「………は?」
いやまぁそうなるよね。は?しか言葉でないよね。しょうがないよね。
「…もっとちゃんと説明してくれない?あと普通に座ってよめんどくさい。」
と真顔で言った
「すまんすまん。わしはまぁ転生の神だ。転生と言ってもみんなをみんな転生させる訳じゃなくてだな、不幸もしくは予想外の死に方や良い事をして死んだ人を転生させる役目が転生の神だ」
んーまぁ大体理解は出来なくもないよね。設定自体は。
「……おじさんさ…厨二病なの?」
真顔で言った((2回目
「?!ち、違うわい!ちゃんとした神だって!信じてよ!もう!」
んな信じれるわけなかろーもんな…
「ふーんまぁ信じるとして、私は転生させられるの?」
「そうだな…そうなるな」
やっぱりか。説明や、私の前に来た時点で分かってはいたのだが…
「どこに転生させられるの?」
やっぱこれが1番の問題だよね
「あーとな、天使♡♡乙女ゲーム!恋しちゃおっ!!…てやつだよ」
…は?よりにもよってこの乙女ゲーか…
自分は基本乙女ゲームはやらないがこのゲームだけ友達に勧められて半強制的にやらされた。
これはめちゃくちゃで主人公がまずバカなのだ。まぁ世間知らずで一番苦手なタイプだった。
だからといってほとんどのアニメやゲームに推しができる私にはこのゲームでも推しができてしまった。
それが誰かと言うと…あとで分かると思うし今はまだ秘密♡♡
きもいって?うるさいわ。
「そか、あ、ちなみにその物語魔法使えたと思うんだけど」
「あぁ、使えるぞ!一応君にも魔法を送るつもりだが何がいい?」
あーこう来たらそうだなぁ
「全魔法で」
厨二病?ブーメラン?うるさい。
「ほう、レベルは?」
「一から始めたいので0で」
魔法を使えるとならばこれに限るよね
「分かった。じゃあ転生させるが君にはわしの声が届くようにしとく。何かあったら話しかけてみなさい。それじゃあ行ってらっしゃい」