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殺し屋兎と灰色の鷹  作者: 如月雪人
切り裂きジャック
36/36

事件

「とりあえず車を出した……はいいけど、これからどうしようかな」

何も計画を立てないまま車を走らせてしまったが、まぁ何とかなるだろう。

何か情報を得られればいいのだが。

……と、悩みながら運転していれば無線が入る。

『事件発生、事件発生、犯人は異能力持ちの模様、現場に行く際は十分に注意して――』

「あー、……まぁ、ここは異能捜査官に任せるべきかな、僕の能力は現場で役に立つものではないからね。……了解、異能捜査官達に任せ……」

『冬魔、お前も現場に向かってくれ。お前の能力が必要だ』

「……えっ。は、はぁ……分かりました。向かいます」

無線を切り、目的地を現場へと変更する。

今回は事件解決だけで終わってしまいそうだ。


 事件現場付近に車を停めて『KEEP OUT』と書かれたテープを潜れば、そこにはすでに何人かの警察官がいた。

「斎藤係長!お疲れ様です」

「ああ、お疲れ様。現場はどうなってる?」

「それが……遺体の方が黒焦げでして、まだ身元が特定できてません」

「黒焦げ、か。何か匂いはしたかい?」

「匂い……そうですね、焦げ臭い匂いがしました」

そうなると、雷か炎の能力使いだろうか。

「分かった、ありがとう。少し現場の方見てみるよ」

部下にそう言い、遺体の方へと向かう。

遺体付近は、確かに部下の言った通り黒く焦げている。

「これは酷いな」

身元の特定には相当時間がかかるだろう。

「あんまり触るのもダメだろうし、僕は聞き込みの方がいいかな」


 周囲の人たちに話を聞いたところ、いきなり雷の音が聞こえた、と言う人がいた。

「雷……なるほど」

「天気も悪くなかったし、ゴロゴロって音もしなかったから、不思議だったんだよな」

「お話ありがとうございます、すいません急に」

「いやいや。お巡りさんも大変だね、頑張って」

「ふふ、ありがとうございます」

話を聞いた人達は嘘を付いてなさそうだった為、大分進展があったのではないだろうか。

まぁ、冬魔自身は嘘を見抜くこの能力をあまり良く思っていないのだが。

「嘘を付く人間は嫌いだからね。……僕も含めて」

ため息を吐きつつ、車で署へ戻る。

聞き込みで得た内容を伝えなくてはならない。


 署へ戻り情報を共有すれば、すぐに雷の異能力持ちのリストアップが始まった。

警察署のデータには、異能力を持っている人についても載っている。

「相変わらずみんな仕事が早くて助かるね」

椅子に腰掛けて一息つけば、日頃の疲れからか眠気が襲ってきた。

「少しだけ休憩、するかな」

ジャケットをタオルケット代わりにして、冬魔は眠りについた。

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