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殺し屋兎と灰色の鷹  作者: 如月雪人
任務2:会社員を殺せ
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お散歩

 一雅は別荘のドアを開けた。

玄関で靴を脱いでいると、軽快な足音とともに「おかえり!」と嬉しそうな声が聞こえた。

「ああ、ただいま。ゼロ」

ぬいぐるみを抱えて微笑んでいる彼はゼロ。

凄腕の闇医者だ。一雅にとても懐いており、同居している。

「何してたの?」

「調査だ。人探し」

途中で邪魔が入ってできなかったが、と心の中で呟く。

「そっかぁ。ねぇねぇ、かずまさとお散歩行きたいな」

「散歩?」

「最近全然かずまさとお話しできてない、から。ダメ、かな?」


 どうも自分はゼロに何かを頼まれたりするのに弱いらしい。

仕方なく、ゼロを連れて散歩することに。


「かずまさ。オレ、幸せなんだ。かずまさと一緒にいれるの」

「おお、そうかぁ。よかったよかった」

「あー!ぬいぐるみさん!」

おもちゃ屋のショーケースに展示されているぬいぐるみを見つけ、すぐさま走って行くゼロを見ながら、一雅は苦笑いを浮かべた。

「ゼロはマイペースだなぁ……」

そんなゼロに振り回されるのも、なんだかんだで楽しいと思う一雅。

「かずまさ、買って!ぬいぐるみさん」

「お前なぁ、もういいだろ?別荘ぬいぐるみだらけになるぞ。もう結構あるけど」

「買ってくれないなら、かずまさころす」

「え、怖。オレ、ぬいぐるみ買わないと殺されるの?」

頷くゼロに、仕方なく買ってやるかと財布を出しかけた一雅は、ゲームセンターで取れば良いのでは?と思った。

その方が、ゼロも自分も楽しめるのではないか。

「なぁ、ゼロ。違うぬいぐるみさんじゃダメか?」

「違うぬいぐるみさん、あるの?」

「おう。行くか?」

「行くー!」


 ただの散歩のはずが、ゲームセンターまで来てしまった。

「見て回るから、ほしいのあったら言ってくれ」

「はーい」

 しばらくクレーンゲームの台を見て、これがいい!とゼロが選んだのは、一雅とそっくりのぬいぐるみが景品の台。

「オレに似てるな」

「でしょー?かずまさ大好きだから、これほしいな」

 隣に弟に似たぬいぐるみも置いてあり、2つとも取ることにした。

「おー。なんか動いてるよ?」

「この動いてるやつがな、ぬいぐるみさんを取ってくれるんだ」

「すごいんだね!」

 ぬいぐるみを渡してやると、ゼロは嬉しそうにありがとうと言った。

「えへへ、大切にするね。ここ、いろんなもの置いてあって面白いから、また来たいな」

「よかった。さて、帰るか」

「うん!ぬいぐるみさん、ふたつ増えたよ〜」

 シグレと会った時は最悪な日だ、と思ったが、ゼロとこうしてゲームセンターで遊べたので、今日はいい日になった。

景品のぬいぐるみを抱え、一雅達は別荘へと帰宅した。

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