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速達配達人 ポストアタッカー 2 〜LOVE LOVE ダーリン 策略だらけの一夜〜(表紙絵付き)  作者: LLX


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20/21

19、訴えられて、涙目

ガンガンする頭で、最悪の気分を置き去りにして、あたしはひたすらダーリン追いかけて、そしてようやくデリーに帰った。

デリーじゃあたしの起こした騒ぎもポリスから連絡が入ったらしくて、ジェイクにはメチャクチャ怒られるし、ポリスには傷害罪で出頭求められるし……


「めっちゃ最悪じゃん!」



で、



一週間後、あたしは傷害と精神的苦痛とかで訴えられて、有罪になると刑務所という、瀬戸際に立たされた。


ホワイ?


なんで?    こうなるのーーーーーー!!




マジクソ野郎だわ、あたしはこんなにか弱い女の子なのに、傷害罪って何よー!

しかも、検察官に罪状読み上げられるとき、ちょ−−−恥ずかしいったら、ないわ。


軍の時はパパがもみ消したのに、さすがに郵便局までは手が届かない。

酔っ払ってた間のこと、ちっとも覚えてないんだもの。


ああああ、最悪ぅ!裁判になったら、沢山の人の前で恥かくって事じゃん!



ジェイクが面白そうに、コーラ飲みながら聞いてくる。


「お前、レイプ未遂の訴え認められた?」


「駄目。密室で誰も見てないし、あたしはレイプされてないし、グレーだからわかんないって弁護士のグレイが。

あいつ名前変えればいいのに。なんか妙に腹立つわ。


とにかく!示談した方が利口っぽいって!やだ!もう!パパに怒られちゃう!

ていうか!あたしパパにまた借金出来たあああああ!!!」


「示談ねえ……お前のオヤジ、軍の偉いさんだっけ。

まあ、大金持ってるから凄いよな。」


「なんであいつらのチンチンに40万ドルも価値があるわけ??

50万ドルも請求してきたのよ!グレイが40万に値切ったけど。

ちみっちみしみったれて、なっかなか値段落とさなかったの、やっとよ!

バッカじゃない?


誰よ!!あいつら助けたの!!!


地獄に落ちろ! カマ野郎!」


腹立って、ドカンとロッカー蹴ったら、めっちゃヘコんだ。


「レイルーーーーー! この野郎!備品だぞ!弁償しろ!!」


「ギャーーーー!!もうお金ないわよお!!」




と、まあそう言う目に遭いながらもポストアタッカー続けている。

相変わらず時々襲われるけど、まあ、その辺何とか逃げ切っている。


「レイル!さっさと準備しろ!速達はお前が持っていかなきゃ届かないぞー!」


「はいはい」


今日もまたロンド便。

容赦ないわー、でもがんばる!

あたしはポストアタッカーだもの。


で、


あたしの心の傷も徐々に癒えてきたある日、ロンドに行ったら久しぶりにダーリンと会った。

あたしの当番と、ダーリンの都合が合わないのでなかなか顔を合わさない。


荷物を荷受け場に出して、事務にいるキャミーにお茶誘われて、エクスプレスの事務室行くと、ビックリ、ソファーとかデスクとか、ずいぶん綺麗になってた。

きちゃなくてさ、へなへなの椅子だったから、座る気もしなかったのよねえ。

これなら休みに来てもいいかなーって、感じー。


「なんか、備品綺麗になったのね。わーこの椅子座り心地いいじゃん?」


「ええ、先日サトミに命助けてもらったからってね、エクスプレスに寄付があったのよ。

おかげでボロの備品、綺麗に出来て助かったわ〜。

休憩のベッドもいいの買い換えたから、休みたい時使っていいわよ。

まあ、ほとんどリッターが二日酔いで使ってるだけだけど。」


「へ〜、あいつが恩人ねえ……ま、それならあたしもダーリンに何かお礼しないとね。」


と、その時、パーティションのドアが開いて、久しぶりのダーリンの顔が現れた。

あたしの顔を見ると、微妙に不機嫌そうで、ほんとツンデレ。


「何だお前か。さっさと用が済んだら帰れ。」


「ひっど、会いたかったの一言くらい言ってもいいのよん。」


「それはない。キャミー、局長に許可もらったから、これ発注よろしく。」


「何これ、……砥石??」


「ああ、1万ドルくらいするかな。」


「ふうん……えっ??いちまんどる???」


「武器商には話し通してるから、発注すれば来る。すでに手配してもらってるから。」


「ええ〜〜武器商の人に先に話したの? もー、先回りしててイヤになっちゃうわ。

だいたいなんで砥石一つ1万ドルもすんの?信じられない!」


「まあ、俺が使いたい石が1万ドルってだけだ。

だいたい俺は消耗品少ねえからな、他のでせいぜい使うさ。」


「呆れた、別に無理に使わなくてもいいんだってば!」


キャミーが首振って呆れてる。

軍の武器商まで知ってるなんて、事務やってたのかしら?

なんだか不思議な男よねえ。

ダーリンは、さっさと外に出る準備する。


「軍の武器商に直接勝手に連絡入れないでって。衛星通信の予算決まってるって言ったでしょ?」


「武器商と馴染みになるのは悪いことばっかじゃ無いぜ?

だから、レインスーツもいいの知ってて助かっただろ?

ああ……刀のベルトも頼んでるから。

ここは予算少ないし、いちいち許可もらわなきゃならないから面倒くさい。

金あるうちに、なんでも買っとく。じゃあな、頼んだ。

俺はリッターの妹の個別配達の様子見てくる。あいつまだ慣れてないから。」


「えー、もう行っちゃうの?

ねえ、あの時の頼みってなんだったの?

今度の日曜、あたしセシリーちゃんの家に遊びに行くから、ダーリンの家にも行っていいわよ。」


ダーリンがドアノブ握って、ふうんと考える。

しばらく考え、マジマジとあたしのダイナマイツなボディを見回した。

金はあるうち使え、貯蓄?馬鹿野郎、予算に貯蓄はねえ!

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― 新着の感想 ―
[良い点] これを機にお酒やめれば良いけどwww
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