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速達配達人 ポストアタッカー 2 〜LOVE LOVE ダーリン 策略だらけの一夜〜(表紙絵付き)  作者: LLX


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10/21

9、悪酔いの夜

食事をした飲み屋の道向かい、カジノは表向き合法、裏では非合法がまかり通る、この辺の普通の人間なら寄り付きもしないヤバい店だ。

まだ客のいない店内に、男たちがベロベロのレイルを連れてくる。

ビリヤードをしているオールバックの男の前に彼女を放り、若い下っ端がジャケットを彼女から取ってオールバックに広げて見せた。


「連れてきました。確かにこのジャケットはアタッカーのです。」


「こいつがアタッカーだぁ?」


「オヤジさん待ちますか?アニキ。」


カーンッ!コーン、コーン


ビリヤードの手玉を叩き、白いボールが転がる。壁に当たり、転がって止まった。

若いのが横目でそれを見る。

このアニキはビリヤードが下手だ。球が入るの見たこと無い。

だが、なぜかポーズだけはカッコいい。


「チッと、痛めつけてやれ」


カーンッ!


またカラーボールにスカ、ちっとも当たらない。

最初の頃は吹き出しては殴られたので、やっと最近慣れた。


「お、女なんですけど。」


「はあっ??女が何だよ、それとも何か?女は女なりの使い方しようってのか?

お前も好き者だなあ!ヒヒヒ!好きにしろ」


「えっ」


そう言う意味ではなかったんだけど、まあそう言う事なら。

他の男達と目配せる。

ウトウトしているレイルの腕を、一人が握った。


「おい!女!」


女と声をかけられ、レイルの眼が、突然見開いた。



「うふ、うふふふふふふふ!」



レイルがニイィッと笑って、舌なめずりしながら男達を見回した。



「あたいとヤるのね?子ネズミちゃん?うふふふ!」



「何言ってやがるこの、ヨッパ………」



「  お黙り!  」



レイルが突然、ガッと、いきなり喋る男のアゴをつかんだ。

座った目で男をにらみ、身を起こすと酒臭い息を吹きかける。

その力は、女とは思えない馬鹿力で、抗っても外れない。


「子ネズミちゃん?ニャンコのあたいが喋ってんのよ、黙らないと食べちゃうわよ〜〜ん!」


「うがぁっ!!ぐがぁ!!」


アゴをつかまれた男は、よほど痛いのか彼女の腕をつかんで必死に抗っている。

思わず周りの男達が彼に駆け寄った時、レイルがアゴから手を離して突き放し、クルリと回って四つ足で立つと後ろ蹴りで男の顔を思い切り蹴った。


ドカッ!  「ギャウッ!」




「ひゃーーーーーはははははは!!!」




くるくる回って立ち上がるとぴょんと飛び退き、ポーカーテーブルに飛び乗る。

そして、台上に立って踊りながら服を脱ぎ始めた。



「可っ愛い〜可愛い子ネズミちゃん!ほら、慌てるんじゃないわよ〜♪


くっくっく、ほ〜ら〜、あたいはニャンコ〜、ニャンコのあたい〜♪


慌てちゃダメ、ダメ、ほら、ちっちゃいお尻がプリップリ!


イヤ〜ン、ダメダメ! 急いじゃ駄目よ〜ん♪」



つなぎの防弾スーツを踊りながら腰まで降ろし、クルリと背中を見せ、お尻を突き出してフリフリ振りながら脱ぐ。

アンダーシャツを脱ぐと、小さなミントのブラとスキャンティが、可愛らしくてきわどい。

後ろを向いて、くいっとお尻を突き出すと、スキャンティが食い込んで、男達のズボンが膨らむ。

レイルが台のふちに座り、大きく開脚して後ろに反り返り、腰を浮かせて左右に振った。

そして、誘うように足の間から手を伸ばす。


「いらっしゃーい、いけない子ネズミちゃん、いいのよ、遠慮はいらないわ!

あたいがポキポキしてあげる♪」


若い男達がフラッと彼女の前に来た。

一人が彼女の胸に手が行き、一人はスキャンティに手が行く。


「くくくく、遠慮はいらないのよ、さあディナーをどうぞ♪」


レイルが大きく足を開いてスキャンティを脱がそうとする男を離すまいと両足で挟む。


「へへへ……」


男が彼女の下着に手をかけた瞬間、足に力をこめ、勢いよく自分の股間にドンと押しつけた。


ゴキッ!  「 ヘアっ!! 」


二人の股間の間で音がして、男がガクンと大きくのけぞり口を開けた。


「…………ぐ!が!!……あ、あ、あ、あ、…………はぁぁぁぁぁぁ………」


体中を電撃が走り、股間を押さえ、へなへなと座り込む。

レイルが頬を紅潮させて、耳障りな高い声で笑った。



「ポッキー!! 一人目、ごちそうさま!キャーーーーーハハハ!!!」



「こ、こいつ!」


胸に手を伸ばす男が驚いて腰を引くと、その股間に身を翻して蹴りが行く。


「………ギャッ!…………あ、あ、あ、…………」


男は声も出ない様子で身体を丸めてうずくまった。



「ふったり目よ!!!やだたのしーーーーキャァーーーーッヒヒヒ!!!」



レイルの眼は完全にイッている。


「このアマ!」


パンパン!    パン!  パン!


思わず男達が銃を撃つ。

だが、レイルは酔っているとは思えない早さでくるりと飛び降り、まるでネコのような素早さで四つ足で逃げ回る。

脇にいた男の背後に向かい、瞬時に飛びかかると、股間を握ってぐいっとねじった。


「ギャアアアア!!!!」


べろりと唇をなめ、そのままうずくまる男の背に片足を乗せる。


「駄目よ!ダメダメ!あたいで立てないなんて、ポッキー出来ないじゃない、お仕置きよ!!」


その場の男達が、股間を押さえて震え上がる。

こんな女、誰が連れてきたのかと、壁際まで下がって震え上がった。


「ひい!!何だ!この女!男の玉を何だと思ってやがる!」


「さあ、子ネズミちゃん、眠くなっちゃう前にあたいを楽しませてちょうだい?」



「死ねや!!」  パンパンパン!!!


撃っても撃ってもレイルはネコのようにクルリと身を翻す。


「ニャ〜〜オ〜〜〜

キャーーーハハハハハ!次はあなたよ!お仕置きーーーー!!」


「うわあああああああ!!」


阿鼻叫喚、男達は必死でネズミのようにレイルから逃げ回った。

だから飲み過ぎ注意は何処吹く風、彼女はこの悪癖の為に成人後は人生ちっとも上手く行きません。

合掌

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― 新着の感想 ―
[一言] なんだこの痴女!凄い強い! Σ(((O_O;))) 私、前話でこの子の内臓を心配したのにwww
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