プロローグ①『異世界転移は関西人と』
我が魔がの設定考えてる間にかるーく書いていこうと思います!
「……ん?何処だ?ここ?」
『ヘンタイ死ねえぇぇぇぇぇぇ!』
「め、目がああああああああぁぁぁ!」
真っ白な空間に大小様々な蒼い結晶が浮いている。いや、結晶の大きさに違いがあるのは、この空間が真っ白すぎて距離感がわからないせいかもしれない。
その視界全てを埋めつくす白と蒼は、素晴らしいほどに綺麗であり、思わず胸を打たれる。
今まで景色を見て感動したことは無かったが、これには感動せざるおえなかった。
……まぁ、今見えないんですがね!
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」
目を抑えながら、叫ぶ。
先程まで眼球が入っていた場所には、アニメ的表現で行けばモザイクがかかり、現実的な表現をすればR18になること間違いなしなものとなっていることだろう。
「うわぁぁぁ!英輔君の目が!ぐっちゃぐちゃに!」
俺の叫びを皮切りに、クラスメイトたちの悲鳴が聞こえる。
その中でも一際大きくて心配していることが分かる悲鳴が聞こえた。
この声は恐らく刀衣かな?
霧紅霧 刀衣、俺の中学からの友達であり、親友。
男子高校生とは思えないほど小柄で、言ってしまえば小動物のような感じである。中一の時に知り合ってからはいつも一緒にいて、旅行なんかも一緒に行くほど仲が良い。
性格としては、優しくて純粋。特にイタズラに対しての反応が大きい。
総評すると、からかいがいがあって面白い奴だ!
「英輔君、大丈夫!?あぁ、英輔君の目、目が……!」
…俺の事を心配してくれてるようだな。
こいつは昔からこうだった。俺が擦り傷を負っただけで、涙目になって心配してくるのだ。
凄まじいまでの友愛、ふふっ愛いやつめ……!
……ていうか、そこまで痛くないな?冷静に考えられてるし。
なにも見えないことは変わらないが……
まぁいいや!面白いしこのまま痛がる演技続けよっと(笑)
「……あぁ…と……き、か?
……俺は……もう……だめだ。……、………」
視界が真っ暗なので憶測になるのだが、声の聞こえる方向に向かってゆっくりと手を伸ばす。
うむ。我ながらくさい演技だ。……だが!
これで引っ掛かるのが……
「……そ、そんな。イヤだ!嫌だよ!
英輔君がいなくなったら……ぼ、ボク、生きてけないよ……!」
刀衣なんだよなあ……!
「英輔!大丈夫か!?」
この声は大輝だな。
白崎 大輝、イケメン生徒会長で、うちのクラスのまとめ役だ。
2年生にもかかわらず、その圧倒的なカリスマ性から来る人気で生徒会長に抜擢された、我がクラスの顔と言ってもいい男である。
しかも、こいつには彼女がいない!
頭が良く容姿端麗、運動もできる彼だが、行動が馬鹿なせいで彼女がいない。
こいつを好きに思っている女性は沢山いるのだが、その考え方のせいで告白を告白と理解できないのだ。
基本的に話が噛み合わず、そうと思い込んだら一直線に進む純情バカ、故に彼女が居ない。
刀衣とは違うタイプの純粋なのだよ。
今も俺のくさい演技に騙されている1人である。
こいつもだまそーっと!
「……その声は…タイ、キ…だな…
……あとは……まか せた。……みんな……を、たの、ん、だ………ガクッ………」
「……えいずげく~ん……おきてよ……!」
「英輔!しっかりしろ!英輔~!」
いやぁー!愉快愉快!さて……
勢いでやったが、どうしようこれ?
なんか、あんまり傷口痛くないとか言い出せない空気感になっちゃったなぁ……
うーん……
まぁ、とりまなんでこんな状況になったか考えるか!
「えいすけくーんッ~!」
「エイスケェェェェェエッッッッ!」
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そう、あれは、俺が3歳の時だった。
重く苦しい病にかかった衝撃で、俺の前世が世界最強の魔術師だったことを思い出し……おっと、戻りすぎた!
……よし!
脳内茶番はこれぐらいにして、ちゃんと回想していこう!
あれは、教室で英語の授業を受けていたときだった。
あの時は6時間目ということもあって、皆疲れ切っていた。
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その日のとある高校(斗有都城西高等学校)2―1では、ALTの先生である通称ボブによる授業が行われていた。
5時間目が水泳だったこともあり、皆一同に机に突っ伏している状況だったのを覚えている。
今更なのだが、ALTってなんの略なんだろう?
えー、える、てぃー……アルティメット・ティーチャー……?
「ワイ、バリバリ関西人ヤカラ、メチャクソEnglish聞イテエエデ~!バッチコ~~イ!」
授業の初めに毎回する決まり文句を言いながら、サムズアップをキメるボブ。
……ちなみに、ボブが言ったことは絶対に嘘だ。
スキンヘッドに褐色の肌、ムキムキの体躯。
いつもカタコトの日本語を話している身長2m近い大男。
これで関西人だったら怖いわ。
……いや、まぁいるかもしれないけどね?
でもね、確実に間違ってることが一つだけあるんだよ。
それは、英語が関西人の標準語だと思っている事だボァブ!
関西人の標準語は日本語なんだよボォブ!
「ねぇ……!おきて、英輔くん。先生おこっちゃうよ?」
「……あと、1時間~。……zzz」
我ら二の一が、ボブの決まり口上に反応することは無い。
何故ならば、違和感に突っ込んでしまうと話が二転三転してめんどくさくなるということが1年の時にわかっている。
そんなわけで誰も突っ込むことはしないのだ。
人は、慣れる生き物である。
「ナンヤワレラ、ノリワルイワ〜、関西ジャイキテケヘンデー!」
「英輔くん寝すぎだよぉー……」
「Zzz……」
と、そんな風にいつも通りの日常だったのだ。
……そこまでは。
「うおっなんだ!?眩し……!」
「きゃァァァ!なにこれッ?!変なのが……!」
「み、みんな!お、おち、落ち落ち着くんだ!ま、まずは身をかがめて……!?」「お前が落ち着け馬鹿!」
突如、眩い光が教室を満たしたと思うと、周りから聞こえてくる悲鳴や困惑の数々。
こんな時にも白崎は皆をまとめようとしている……が、慌てている事が言葉からすぐにわかるような始末であった。
「ナ、ナンヤコレ~!?ドナイナットンノヤワレェ!?」
「何コレ!英輔君起きて!なんかヤバいよ!」
「……なんだようるさいな。それに眩しいし。ってなんじゃこりゃ?」
そこでやっと夢見心地から覚めた俺が見たものは、教室の天井と床に突如出現した、沢山の円形の幾何学模様が、赤や青や紫やらめちゃくちゃに光っている光景だった。
所謂、魔法陣的なものである。
俺が起きて数十秒は明滅を繰り返していたが、魔法陣は突如としてその光を増していく。
それに合わせるように周りのクラスメイトの混乱や悲鳴が大きくなり、飛び交う中、俺は……
「異世界転移キタ?!これで勝つる!」
と叫んだのだった!
「そんな場合じゃないでしょ~!」
その刀衣の言葉を最後に、俺達2‐1大体40名+ボブはその場から忽然と姿を消したのだった。
「ワイ、関西人ヤ!!!」
主要キャラの予定です。




