運命の人
私は道に迷ったので通行人に聞いた。
「すみません。『レストランゆうき』はどこにありますか?」
「えっ、偶然ですね。僕もそのレストランに行くところなんですよ。お姉さん一緒に行きますか?」
「いいんですか?お願いします」
「お姉さんの名前を聞いてもいいですか?」
「私は今から行くレストランと一緒の名前なんですよ」
「えっ、偶然ですね。僕も名前がユウキなんですよ」
「本当ですか?凄いですね。私は東京にあまり来たことがないので頼りにしてます、ユウキさん」
「僕もあまり来たことないですけどね。お姉さんはどこ出身なんですか?」
「私は札幌です」
「えっ、偶然ですね。僕も札幌ですよ。じゃあ年齢は?」
「25歳です」
「えっ、僕も25歳ですよ。お姉さんは何日生まれですか?」
「4月16日です」
「えっ、嘘でしょ?これはかなりの奇跡ですよ」
もし生年月日まで一緒だとしたら凄いことである。
「ユウキさんは何日生まれなんですか?」
「10日15日ですよ。かなりの奇跡でしょ」
生年月日が一番遠いことは一致することより難しいことかもしれないので確かに奇跡だ。
私はユウキさんと一緒に私の運命の人である大好きな彼氏が待っているレストランに入っていった。