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いつもの朝
朝、起きると床に転がったまま、寝ていた、まだぼーっ
とする頭で懸命に昨日のことを思い出す、身体が冷たい
どうやら昨日疲れてそのまま寝てしまったようだ、
「パス、パス」冬の静かな朝を切り裂くように
甲高いこえが聞こえた、顔を見上げるとそこには弟の
マークがいた、マークは寝癖でボサボサになった髪を
そのままに青い目を輝かせて私に手のひらをみせた
その中には大きなダンゴムシが数匹、どうやら私に
見せたかったようだ、私はにっこり笑って
その冷たい身体を目一杯起こしてリビングに
向かった