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作者: ダーマン

旅人は、ある木を見つけた。

旅人はそれを『ただの木』だと思った。


旅人は、歩いていると村を見つけた…

その村では、その木を『幸福の木』と呼んでいるらしい…

以前、流行り病で集落の4割が亡くなってしまった…

だが、その『幸福の木』を煎じて飲んだところ、たちまち病は無くなり、村を救ったのだ…


旅人は、さらに歩いていると新たに村を見つけた…

その村では、その木を『災いの木』と呼んでいるらしい…

以前、流行り病で集落の4割が亡くなってしまった…

だが、その『災いの木』を煎じて飲んだところ、病はさらに悪化し、村の7割が亡くなった…



旅人は、両方の村の話を聞いて、面白いと思った。

その木は、何も変わらない『ただの木』なのに、全く別の解釈をしているからだ!

数日後、旅人は流行り病にかかってしまった。

旅人は、その木を煎じて飲んだ。




数日後、旅人は息を引き取ってしまった。


『災いの木』と呼んでいた村の長老は、木を焼き払ってしまった。

『幸福の木』と呼んでいた村の長老は、木を助けることが出来なかった。




しかし、旅人が息を引き取った次の日になると、ケロッと息を吹き返し元気に村人たちに歩いて見せた!

これには、『幸福の木』の長老は、大切なものを失ったと思い…『災いの木』の長老に激怒した!


結局、二つの村は戦い、滅んでしまった。




元気になった旅人は、ある木を見つけた。

『ただの木』を見つけたのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「木」じゃなくて、「本」じゃないですか?いや、マジで、そう思ったのは、私だけでしょうか?(-.-)
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