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国家秘密組織と特待生  作者: ryuu
後章 共生学園『魔法競技ランク戦大会』――――魔法騒動テロ組織襲撃事件
83/123

C戦本戦準々決勝試合 第2戦目と第3戦目のモノたち

『えー、ただいまフィールド内を修正しておりますのでしばしお待ちください』

 会場は騒然となった。

 選手同士が放った最上位魔法同士のぶつかり。

 それは下手すれば天変地異の災害を引き起こしかねないほどの規模だ。

 どうにか規模は抑えられたがフィールドはめちゃくちゃで防壁に亀裂が入り観客たちにも被害がお呼びかけたがどうにか無事であった。

 シャーリー・ステファーもアイシャ・デルガザス双方ともにノックダウン。

 すぐに救護班に運ばれたふたりは次の試合は双方ともに出場できないほどの深手だった。

 1戦目はもちろんのこと引き分けとなる前代未聞の準々決勝試合。

 このままC戦はどうなるのかという騒然となった。

 ――しばらくおいてフィールド修正が完了した。

『えーそれでは、次の選手出場願います』

 審判兼実況者の言葉で試合に出場する選手。

 エルフ側からはシャーリーの片腕、ネッサ・キャロライン選手だ。

 ドワーフ側もその片腕、シーランス・ド・アイリス選手。

 このふたりの試合は行われた。

 互いに互の接戦をしいた戦い。

 エルフ側のネッサは魔法を駆使した戦略戦術で立ち回っていたのだがドワーフ側のシーランスの力任せな攻撃に戦略さなど無意味な攻撃に終わる。

 ついにキリがないと悟った二人は結局同じように最大の攻撃を備えた魔法をぶつけ相打ちとなった。

 これには観客者一同も呆れるを通り越して見る気が失せていく。

「また引き分けかよ」

「もう、帰ろうぜ。ほかの会場も終わってるみたいだし」

「だなー」

 消えてく人達の中でもまだ、優たちは残っていた。

 試合はまだ終わったわけではない。

 次の選手の勝利者で準々決勝に進むチームが決定するわけだが、優たちが注目する理由はそこじゃない。

 チームの勝利者を見とどけないととかいうのではなく、選手にあった。

「次ね」

「だな」

 アリスの言葉にうなづく。

 フィールドないの選手を救護班が運んでいき、フィールド修正がまた掛かりながらしばし時間が置かれていた。

「本気で試合しますかね?」

 エリスは最もな意見を述べる。

 そう、双方ともに『オオスズメバチの巣』の構成員に疑いがかけられた選手。

 いわば、仲間である。

 計画において応報とも優勝を狙うがあくまで、チーム内の誰かがそうなればいいはずである。

「本気で戦うわ。ルールに違反して双方ともにリタイアってことになるはずだもの」

 アリスがその意見に対して答えを導いた。

 そう、ルール上、大会では不正な行動を厳重に監視システムが確認している。

 不正な行動――大会においてわざと負けるような仕草や行動を確認する意味である。

 そういう行動を厳粛に見張るような監視システムがあるこの大会で互いにそのような行動を出さないと思われる。

「だからこそ、私たちはしっかりと最後までこの試合を見るのよ。みなさい、ほかの国家権力者も残ってるわよ」

 アリスが促すように言い回す。

 優はつられるように観客席を見渡せば、まばらに残った観客者の半数は国家権力者や政府組織の所属のモノたちばかり。

「この試合、奴らの実力がどの程度か図るもってこいのいい試合だわ」

 そう言い――会場内にアラームが流れた。

『それでは、修正完了しましたので、選手入場願います」

 第3戦目、四沈華シェシェンファVSルリファンス・桜・スファン。

 テロ組織者の試合が始まる――

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