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国家秘密組織と特待生  作者: ryuu
後章 共生学園『魔法競技ランク戦大会』――――魔法騒動テロ組織襲撃事件
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オオスズメバチの刺青

 国家特別暗部殲滅掃討委員会社――通称、『掃除屋』。

 新秋葉原の地区に軒を連ねたビルの90階の社長室。

 アリス・クリスティアは会議を終えて、資料を再度見直していた。

 オオスズメバチの刺青。

 彼のことについて調べていた結果わかったことだった。

 彼は二の腕に『オオスズメバチの刺青』を入れていた。

 おの刺青は過去の凄惨な事件を起こした犯人も入れていたもの。

「あったわ」

 一枚の資料データをPCのフォルダから探し当てた。

 数年前、アリスや優がタッグを組んで解決した事件。

 内容は、すごく悲惨。

 とある、研究者――『アルベルト・イーガー』が子供を拉致し、遺伝子実験を行っていた。

 人間の子供に大きな魔力と亜人としての力が備わり一種の超能力者とさせるものだった。

 実験の際に子供たちは洗脳されており、数々の街を破壊し『亜人』をさらっていく。

 その結果、『異世界』側の政治家たちによる反発が勃発し、世界大戦が起こりうる手前まで起きてしまう。

 小規模な戦争。

 一つの街、旧横浜――もともとは横浜だったその場所で異世界側と人間界側の抗争が起きてしまう。

 横浜がそうなったのも『アルベルト・イーガー』が全て原因。

 彼の拠点が横浜に有り、そこが戦争拠点となった。

 彼ら『異世界』の亜人たちは『アルベルト・イーガー』という極悪人が住まう横浜住人を害悪とみなし殺しにかかったのだ。

 結果的に、人間界側の秘密組織や世界対策統治管理責任者兼国防総省長官兼亜人管理担当官庁を兼任する超超大物である源蔵正一の言葉の力でどうにか終止符を打てた。

 でも、結果的にアルベルトは死に旧横浜は惨事が大きく復興が望めないほどに建物の損壊が多いほどの惨状だけが残った。

 よって、隔離され、旧横浜と名付けられた。

 そう、この旧横浜の現況、アルベルトもまた、首筋に『オオスズメバチの刺青』があり特徴的だった。

 彼がどうしてこのような遺伝子実験の技術を知り得たのかは謎に包まれていた。

 それは当初『異世界』の技術のものではという話まで上がったが彼は『亜人』を攫い、人間を超能力人間にするために力を奪い取り殺していたので『異世界を憎んでるものが異世界の技術を取り入れるわけがない』という理屈となり『人間界』の技術という線が強くなった。

 しかし、結果はどこで技術を身につけたかわからなかった。

「アルベルト、コイツは何かを知っていたわね。それに――」

 もう一つ資料を見た。

 アルベルトの最初の人体実験番号1番。この実験者だけが『亜人と人間のハーフ』だった。

 これもまたどういうことかわからなかった。

 アルベルトと血のつながりはなく赤の他人だった。

 彼女はアルベルトが死亡した際にどこかに消えており、唯一情報を持ってそうな参考人がいなくなったということとなった。

 このとき主な推測が立ったのは彼に遺伝子実験の情報を提供した存在が彼女もまた提供したのではという線。

 ありえないことではなかった。

 犯罪においてそうするやつらは多い。

 だとすれば、そのものの動機が世界の破壊であったのかなんだったのか。

 アルベルトの動機はわかっていた。

 彼は幼い頃に亜人の子供に両親を殺されていた。

 無論、当時のその亜人の子供は特別な更生施設に預けられていた。

 しかも、その子供はアルベルトの最初の被害者となってもいる。

「あぁ! もう、わけわからないわ」

 頭を抱え悩み出して、傍らにあった報告書を目にした。

 その報告書は例の優が現場で倒れてたところにあったジャグリングナイフのものだという。

 能力値、遺伝子情報の記載欄を見る。

 遺伝子者の名前は『ライラ・ミシリア』。

 能力値は――不安定、人間でありながら亜人の力の結合が見られる。

 家族構成、母、父、姉。

 彼女の身体的特徴、オオスズメバチの刺青を胸元に入れている。

 幼い頃から武芸を得意としていた模様。

「ライラ・ミシリア。今は亡き人間」

 彼女のことを市局のデータベースから電子工学システム管理担当者室長 可能陽一が調べたがそれは過去にあの凄惨な『アルベルト・イーガー』の事件で死亡した少女の名前と一致していた。

実際に死体をアリスはこの目で確認もしていた。

 いまはとある墓地にてその死体は土葬されているはずなのだ

 別に人体実験者の子供でも何でもない一般の子であるのがライラの素性としての記録。

 でも、こうも関わってくると何かあったのではないかという疑いが持てた。

 ピコンと音がアリスのデバイスに着信が入った通達を知らせた。

 メールにはエリスから『墓を調べました、死体は無事確認でき薬膳さんの所へ死体を運んでおきましたので結果を直接聴きに行ったほうがよろしいかと存じます』と堅苦しい感じの文面メールで席から立ち上がる。

「直接聞きに行くっきゃないわね確かに」

 たしか、通常時はSWAT隊員として働く傍らで亜人種能力調査官としての役職を持つ男、伊豪正宗が薬膳総合研究医療センターにいることを理解し、スーツを手に取ってワイシャツの上からはおり薬膳総合研究医療センターにむかった。



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