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国家秘密組織と特待生  作者: ryuu
前章 潜入調査開始――――テロ組織『シートコール』との戦争
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これからの活動

 『シートコール』との戦争終結から数か月後――――

 『シートコール』との戦争終結によって数多くの書類の山に襲われ、身体検査や情報まとめに襲われる毎日の優。

 しばらく、療養の期間のために学校も休学をしていた。

 そして、夏休みに入った――。

 北坂雪菜や茨木童子、湖乃故鼎に加倉井杏里ことアーリン・カークライン、宇佐鳶友美、リーナ・久遠・フェルトといった面々も同様な形。

 あの戦争はそれほどに負傷者の多さや後始末の作業が多くあることを物語る。

 ――といっても彼女らも優もほぼ休むことが原因になってるのも身体検査が主な理由である。

 過度な魔力使用は体に多大な負担を強いる。

 それゆえに、特にあの亜人共存を目的とした特殊な『共生学園』での生活は困難になる。学園事態は魔力を使う抗議が多々あるのだから。

 そして、身体検査は常に行わなければいつ体に異常をきたすかもわからない。

 身体検査に問わず、彼女らはそれぞれに今後の人生の歩むべき道の示唆もあった。

 北坂雪菜は『掃除屋』の研修職員として就職をし、司法取引してた組の茨木童子、湖乃故鼎も同様だった。アーリン・カークラインは彼女に関しては上層部との相談が続きしばらくは『掃除屋』のプリズンで生活を余儀なくされている。

 ちなみに特部の二人は通常通りの役職に戻り――

 御厨かなでに関しては、茨木童子および湖乃故鼎と同様の処遇を受け、エリスことアリスの左腕たる彼女も同様に職に通常通りも戻っていた。

 ――――結局、優らは学校に一切通うことなく夏を迎え秋からの再開となる頃合い。

 そんな夏休みが終了真近に迫った時だった。

 優は社長室に呼ばれて向かう。

 なぜ、自分が呼ばれたのかはわからない。

 社長室の扉をノックする。


「いいわよ入りなさい」


 返事のあと扉を開け、アリスが机の上に肘をのっけて手の甲に顎をのっけた姿勢で待っていた。

 いつになくどこか厳しい目つきだ。

 応接室の空間な社長室に似合う社長スタイルではある。

 そこには、アリス以外にも2人いた。

 アリスの前にエリス、雪菜がいたのだ。


「エリス、雪菜」


「おはようございますDD」


「おはようお兄ちゃん」


「ああ、おはよう」


 どうして二人までいるかなぞだが気にせずアリスの前に立った。


「そろったわね。3人に集まってもらったのはほかでもないわ。とある任務を実行してもらいたいの」


 アリスの言葉を聞いて優たちは目を見開いた。

 この組み合わせが珍しく時に、雪菜はまだ研修中だ。


「おいおい、何の任務を受けさせようってんだよ?」


「その任務の話をする前に話すべきことがあるわ」

「話すべきことですかボス?」

 エリスが険しい目つきになり嫌な予感を覚えるように冷血なまなざしへと変貌していく。

「コードE、殺気が出てるから納めなさい。落ち着きがなっていないわ」

「も、申し訳ありません。例の能力の過度な使用で変化の後遺症状がまだ残っておりまして」

 エリスは深々と頭を下げた。

 変化の後遺症。

 亜人にとって、よくあることだった。

 特に亜人の中には力が過剰にあり常に敵意ある肉食獣である亜人が存在する。

 そういった人は人間に化けている際はその殺気や敵意を隠すことができるが、能力を過度に一度でも使用すればその殺気をまき散らすようにした症状が人間状態で出てしまう。

 特にこのエリスの『亜人』という本性は『ウィンディーネ』。海の悪魔、海の女神、海の巨人。などと多くの伝承を言われている存在でその強さは兄弟でありつねに畏怖堂々たる気を放出した存在。

 エリスはまさに相手を誰彼構わず威圧するような気が放出状態にあった。

「話を戻すわね。今回先に話すべき内容はあの『シートコール』との戦争後に撤収作業後に起こった出来事のことよ」

「作業後? あの撤収作業はうまくいったんじゃないのか? まぁ、俺たちなんかはそっちのほうは仕事じゃないし、何も聞かされてないから無事完了したものだとばかり感じてたんだが何かあったのか?」

「ええ、撤収作業途中、ちょうど、『シートコール』ボス、サードおよび第5調査隊隊長、グレンダ・リーベルの死体を移送していた車両は何者かに襲われていたの。死体を盗まれたらしいのよ」

「なっ! たしかあの遺体の移送をしてたのって‥‥」

「テロ対策係室でしたね?」

 エリスが奥歯に苦虫を噛み潰したような表情で一言告げた。

「ええ。あの連中自分らがあの『シートコール』の捜査状況の対応ミスに引き続いて重要な死体サンプルを盗まれたとなった状況でやばいと思ったらしくっておとといまでそのことを隠してたらしいわ。別の死体サンプルを伊豪さんや薬膳さんに提供したりでごまかしをしてたつもりだったらしいんだけど後々にその死体が別のサンプルだとわかって‥‥」

 などとアリスは説明してくれるが優たちはどうにも気がかりがある。

 死体が盗まれたことは最悪だけど理解する。

 テロ対策係が後追いを感じてそのことをもみ消そうとして死体を偽造したのも理解した。

 けど、偽造した死体をどうして早期、伊豪や薬膳が理解できなかったのかがわからない。

「アリスさん、なぜ早くその死体が偽物だって気づかない状態になったの? 伊豪さんはサードの素顔を知ってるし薬膳さんに至っては医療のスペシャリストだからDNAでいくらでもすぐにわかって‥‥」

 代表して雪菜が先陣切ってその不測の事態に陥ってしまった謎の疑問を聞いてくれる。

「それが伊豪さんのほうに送られた死体はうまい具合に偽造してあってね。サードやグレンダと同じ闇色の魔力を使う『シートコール』側の構成員の死体でどうにか偽造していたの。顔も形も高度な魔法で整形させて、サードやグレンダに似せていた。結果的に見たのはあくまで伊豪さんではなく能力調査官の一人なわけだから‥‥」

「なるほど、一能力調査官にそのような偽造されてちゃぁ簡単には見抜けないか。伊豪さんの場合はSWATだからこそ人の見極め力は優れてたりするけど能力調査官ってのはあいての内部しか見てねえ役職人だもんな」

「そういうことよ。しかも、その二人の調査に長いこと要してたみたいなの。『シートコール』、テロ組織だった人物の死体でしょ。可能な限り能力から読み取れる情報は取りたいわけ。それで結果的に薬膳さんお元に回ったのはおととい。速攻で薬膳さんは気づき『伝達部』にそのことが回ってきたわ」

「なるほど。それで、任務ってのはそのことが関連するんだろ?」

「ああ、そうだったわね。任務は学内にまだいるであろう『シートコール』のかかわりを持った『テロ組織』構成員の調査及び観察。あなたたちにはそれを学校開始と同時に行ってもらいたい。後に特部の二人やいまだに犯罪の処遇の任期で観察経過に当たる茨木童子および湖乃故鼎、そして加倉井杏里にもあたってもらうわ」

 アリスはそう告げる。

 特部の二人はあの戦争が終わった後に警察関連組織ということもあってあの地域の見回り調査も込みで行動してるので学校再開は秋の中旬くらいになると聞いていた。そして、司法取引組は観察経過期間で行動に制限がされている。

 学校に通うことを禁止事項になっており、しばらく学校再開は見込めないことでのちに扱い。

 この司法取引組に関して御厨かなでは観察経過後に関してもあの人相から想像つかなかったが社会人らしく学校とかに通うことはない。

 このまま観察経過後はおおよそ、研修職員北坂雪菜と同じ身分となるだろう。


「あれ? ちょっと待てコードEも同様の任務? コードEは矯正学園の生徒ではないはずだろ?」

「それに関してつい気が必要ね。彼女はあなたたちが学校再開すると同時に『共生学園』に転入してくることになってるわ。クラスは雪菜さんと同じね」


 平然と衝撃的なことを伝えたアリス。


「さて、話はおわりよ。あさってから学校でしょ。今日はもう仕事は終わりでいいわ。存分に休みなさい」


 そういってアリスの言葉に釈然としない気持ちで優はいっぱいだった。

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