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国家秘密組織と特待生  作者: ryuu
前章 潜入調査開始――――テロ組織『シートコール』との戦争
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『シートコール』との戦い終焉

「A班は上の階にて資料の回収活動を、B班は負傷者と犯罪者の救援及び護送を行うのよC班は外部の見回りを」


 『掃除屋』ボス、アリス・クリスティアのトランシーバ越しの指示により数多くの国家組織者が出回り言い伝えられた指示の活動を行う。

 旧川崎の『シートコール』の拠点となっていたビル。そのビルがあった場所は数多くの廃墟ビルが連なる悪の巣窟となった場所――元々は映画館通りの町だった個所。今では瓦礫の山と化している。

 突如として起きた大地震によってビルは倒壊し、かつ国家組織の突入によって戦争が勃発しテロ組織と抗争。

 結果の惨事といえる。

 あたりには負傷した国家組織の隊員、そしてテロ組織の一味らが倒れていたりもする。


「最悪な事態になったものね」


 本来、アリス・クリスティアは内業務のほうが多い。ボスという立場もあり出はらいは基本しない立ち位置だ。

 それが今回は結果が結果で悲惨なためボスであるアリスも外出するしかなかった。

 それを言えば伊豪もまたそうだ。

 彼も本来は単独で行動をするような人ではあらず、テロ組織に乗り込むような行動は基本しない人間だ。

  ――――かなりの国家組織者が外部からも救援として来て隠ぺい工作や撤去活動テロ組織の人員の始末や指示を与えて動かしアリスも徐々に自分のことに集中できるようになる。


「あらぁん、アリスじゃなぁい? 無様にボロボロになったわねぇん」


 ビルから出て治療を受けるために医療車両に向かう道中にアリスは嫌味な声を聴こえた。

 振り返れば、掃除屋と仲が悪い組織――無能集団こと『テロ対策係室』の室長の婁憲明がいた。あいからわずおばさん的化粧メイクできらびやかな紫スーツを着たオカマ。

 異山な表情を極力見せずアリスはにこやかに答えた。

「憲明さん、ええ、おかげでてこずりましたよね。どこぞの部署がしっかりと田横臥なさってないおかげもありまして。ここで話してる余裕があればそちらも担当の仕事したらどうですか?」

 いらだたしげに言った。

 そもそも今回この騒動はこの人が預かる班がしっかりまえもって対処してればこんな大事にはならなかったのだ。

 現状、この戦いで部下は危険な目に会い、且つ前もってこちらも狙われてる羽目になってたので仕方なしに任務を続行してたが結果は悲惨なものだ。

 しかも、対応もなっていない結果、数多くの被害者も出てるといえる。

 テロ対策係室はテロ活動を瞬時に察知して抑え止めをすることが仕事なはずなのに。


「っ! 仕方ないでしょ! こっちは捜索中だったのよ! 私だってボディーガードを彼女に二人も前もってつけてたのよ!」


「けれど、その二人は失敗をしました。彼女らの力量には何ら問題はなかったと思いますしこれはあなたの捜査力の足りなさが大きな原因ではないでしょうか? 北坂雪菜やほかの被害者に謝るべき内容です」


「うぐぐっ、『特務』に要請するのだって手間があったのよぉん! 脳筋な連中に何がわかるってぇいうの!」


 このオカマはって思う本当に。

 当たり前のことを何を偉そうに言うのかしら。


「こちらはしっかりと対処を――」

 アリスが反論を述べる前に怒声が憲明に浴びせられた。

「おい、憲明。今回はてめぇの不始末だ。しっかり反省しろ。てめぇがしっかり情報を把握して対処に前もってあたってればこんな風にはならなかった。それに今回は『掃除屋』には感謝するべきじゃないか?」


「正宗、あんたまで」


 亜人種能力調査官、伊豪正宗。この人も今回はこの大事によって新たな異世界の能力が地形に影響がをもたらしていないかのために見ていた。。

 現状そんなに影響はなかったようで憲明に彼も文句を言おうと来た様子。

 彼もまた今回は活躍してた一人であるし文句も言いたくなる。


(まぁ、あれだけ魔法のぶつけ合いがあれば起きて能力的影響が地形に出ないなんて奇跡に近いわ。本当に今回ばっかりは伊豪さんもいろいろと大変だったろうし憲明さんに文句も言いたくなるわよね)


 仮に能力的に地形に影響が起きればまた新たな世界とリンクしてしまう可能性や自然災害を引き起こす発端となる。

 数多くの地形には地脈と呼ばれる魔力の源のようなものがある。

 それが地形を構築し自然を生かしている。

 酸素を生み出し木々を生かす。

 そう、構成が魔力であるのならば、魔法による戦闘を行えばそれだけ余波で地脈に影響が及ぶ可能性もあるということ。

 しかし、今回は奇跡的にない。


「キヒヒっ、でも、おもしろいわぁねぇ、これだけのモルモットが集まって私は最高だけどぉ。それにしても彼はぁいつこちらにくるのぉ。『特務』の二人もそうだしぃ、重要人北坂雪菜さん、それにテロ組織『シートコール』ボス、サード。一番、重要となる人物らが私のほうに出回らないなんてぇちょっと手順がおかしいくなぃ」


 マッドサイエンティストであり現在個々の医療チームを賄う彼女、薬膳やくぜん狂音きょうねは嬉々として胸を揺らしながら不満そうに口を引き結ぶ。


「薬膳さん、悲しいお知らせを言うがサードの死体サンプルは君のほうには回らず先に能力研究の伊豪さんのほうに回される。それと、DD、および特務や今回の被害者はこちらで情報収取をするために事情聴取中だ。しばらくこちらにかかりきりだ」


 と、電子工学の管理担当者で今はこの場で情報の管理担当をやってる可能かのう陽一よういちは結果報告をした。


「なにそれぇ、ちょっとぉどうにかならないのぉ?」


「それはむりですね。非常に興味深いことがサードはおっしゃっていました。今後について計画性が変わる内容ですので」



 ******



 優は一人『シートコール』ビルの内部で国家組織者がそれぞれ活動をしてる中を見ながら事情聴取を受けていた。

 サードの内容だ。

 彼と何を話したか。

 彼が何を言っていたか。

 などなど‥‥。

 その重要な情報を握っていたと思われるサードは今は首と胴体が切れた肉片と変わっている。

 そう、アーリン・カークラインの手で殺されたサード。

 最初は優が殺そうとしたがアーリンが始末した。

 でも、それは結果的に良かったことだ。

 もし、優が殺してれば『掃除屋』として職務放棄とみなされる。

 重要参考人を殺すことはたとえ『テロ組織』ボスであっても特別A級犯罪者であったとしても特例で『殺すことを許可されない』のだ。

 執行刑期が確定する期間が設けられる。

 今回は被害者であるアーリン・カークラインの手だったためにさほど、問題はならず彼女には更生期間があたえられるし、ほかの社員、御厨かなで、茨木童子、湖乃故鼎といった面々も同様。

 現在、アーリンカークラインはやさしく救援されていて医療車両で治療を受けながら事情聴取。茨木童子、御厨かなで、湖乃故鼎は優がサードと戦ってる最中に転移させてたので今は薬膳総合研究医療センターの病室で寝てるとのこと。

 そして、北坂雪菜は――

「わかりました。情報提供ありがとうございます」

 優は事情聴取を終えてすぐに外へ出て北坂雪菜がいる医療車両に出向いた。

 そこに北坂雪菜が能力検査を受けていた。

 催眠能力にかかっていたし呪いの魔法を受けていたのその余波がないかと亜人種能力調査官の人に診察を受けている。

「問題ないですね。けれど、しばらく安全にして過度な運動や魔力使用を控えてください」

 直ちに亜人種能力調査官は別の人の診察を始める。

 降りてきた雪菜と目が合った。

 あれだけ大怪我を負っていたはずの雪菜だったが優のあの眷属の治癒のおかげで多少は回復していた。

 しかし、体中は包帯だらけ。

 それは優も変わらないが‥‥。


「お兄ちゃん‥‥」

「大丈夫か?」

「うん」

「なら、よかった」

「お、お兄ちゃんあの‥‥」

「ん?」

「ありがとう」

「なんかお礼を言われることしたっけ?」

「だって、私助けられ――」

「あれはあたりまえのことだって。あれは俺の不注意が招いたんだ! ‥‥‥‥それから‥‥首の傷は残るって‥‥きいたが‥‥本当か?」

「うん。これはでも、仕方ないよ。自分で招いちゃったこと」

 優は雪菜を抱きしめていた。

申し訳ない気持ちであふれそうだった。

 こいつを守り通せたはいいが体に傷を作ってしまった。

「わるい。お前のせいじゃねえ。俺がお前をしっかりと‥‥」

「お兄ちゃん、ちょっと‥‥恥ずかしいって」

「すまねえ」

 雪菜の声など聞こえてはいなかった。

 いたたまれない気持ちは目がしらに現れ始める。

 伝う涙。優の泣き顔を見て雪菜は頭にポンと手を置いた。

 いつも優が自分にしてくれるみたいに。

「そんな中ないでよ。老け顔のお兄ちゃんが泣くときもいよ」

「――――っ! こっちはおおまじでもうしわけ――」

「ていっ!」

「いたっ!」

 脳天にチョップを食らい優は目を点になった。

「もういいから‥‥ね?」

「わかった」


「――――ちょっと、この状況どういうことか説明しなさい優」


 しばらくして、ふいにアリスの声が聞こえた。

 右側を振り向くと雪菜と優の抱き合う姿を見て憤慨していたアリスがたっていた。

「こ、これはちがくてだな」

「そう、お兄ちゃんがだらしなく泣いてるから注意を」

「あなたたち、余裕があるのならさっさと薬膳さんの所に行きなさい! 友美とリーナはもう行ったわよ!」

「「はい!!」」

 アリスの怒号ですぐに薬膳のいる場所で血液検査を受けに向かう二人だった。 

 それは短いようで長いここ数日の戦いに終わりを告げるコールとなった。

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