会社
日本のとある町中。
一人の少年はいつものように自分の勤めてる会社へ向かう。
青年は年齢は15にしては少し年は上に見えどちらかといえば20歳くらいに見える容姿だ。
どこか知的な雰囲気で体つきは平均的でしっかり筋肉もあり、端正な顔立ちと寝癖っけな髪に少し袈裟気味にメッシュがかかった独特な髪型。
その寝癖のついた頭皮をかき、目の前にそびえ建つビルに歩いて入ってく。
いつも会社に行くために来てる漆黒のスーツにワイシャツ。首元からぶら下げて会員パスカードを取り出してフロントへ入り入口にいた受付委員に見せる。
「あ、え!? 少々お待ちを!」
周りにも多数の社員がいる。そして、他の社員も同様にここの関係者である証明パスを持ってるが彼らが受付員に対して証明し受付員は普通に驚きもせず対応するが――――彼に対応する受付員の対応は驚きの様相を浮かべ異なっていた。
すぐにどこかへ電話をかける受付委員に早くしろと言わんばかりの様相の青年にびくつきながら電話応対をする受付係り。
「今いらっしゃるそうです」
「ありがとう」
そう言って若き正社員は少し歩いてエレベーターに乗り込む。
そして、最上階についてなお、降りない彼はみんながいなくなったと同時に素早くボタンの羅列した部分の上にある金属の扉の額縁のような箇所へスッとカードパスをあてる。
『認証いたしました』
通常、非常コールを出すところからそんな声が出てかこんと音を立て額縁ラインはふたのラインだったらしく開いた。
そこにはボタンが5つある。
90、91、92、93、94。
それぞれならんだ描かれていない秘密の部屋への入り口。
90階を押して青年は上へ行く。
開くと同時に青年はすぐに下りて廊下をつき進んで一つの部屋の扉を開けた。
中は応接室のような空間で目の前には大きな社長席があった。
「アリス、仕事しに来たぞ」
「社長って言いなさい! 今は!」
「別にいいだろう。――っんなのどうだって」
「社長!」
「わかったよ、社長」
その鋭い目つきで言われて逡巡として言う。
目の前に座る銀髪のロングストレートな美女。豊満な胸とモデルスタイル。
端正な顔立ち。ピシッとしたスーツが妙に似合う女性。
彼女、アリス・クリスティアは青年、龍牙優に目を向けた。
まるで上司と部下というよりも仲の良い友達、恋人が交わす視線の様な感じ。
それもそうだった優と彼女の出会いは幼いころからであり、互いの親が仕事上の関係で知り合いでもあったからだった。俗に言う幼馴染。
アリスは書類の束を机の上に提示し優はいつものように睥睨としてその書類を手に持って目を通す。
「今回の仕事の依頼はとある組織の交渉破断任務よ。もしくは組織殲滅ね」
「内容を詳しくお願いする」
「ええ、わかってるわ」
彼女は書類を一枚優からとって説明を始める。
仕事の始まりだ。