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国家秘密組織と特待生  作者: ryuu
後章 共生学園『魔法競技ランク戦大会』――――魔法騒動テロ組織襲撃事件
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覇者決定戦 最終戦 龍牙優VSリーア・メルティシア 後編

 優が変貌を遂げると同時に爆発的な魔力が撃ち出された。

 リーアはおもわず防御の魔法により目の前に闇色の壁を構築する。

 しかし、優が狙ったのは彼女の後方。

「からぶりですの? あはは、たいしたことないですわねそのモー――」

 相手がからぶったかと思い挑発に嘲笑った表情が一瞬で硬直させられた。

 暗闇の世界に入ってきた一筋の光によって――。

 次第に光は広がって空間に先程までいた大会のフィールドの光景や観客の姿が見え始めた。

「アビスワールドってのは異空間世界ってやつだろ? だったら魔法の素体を壊せるほどの威力を放てばいい」

「ワタクシが半分の魔力を使い構築した世界を簡単に壊したって‥‥」

 ありえないものを見たように動揺をしてしまう。

 今の一瞬の魔球で優はリーアの優位的状態を破壊した。

 アビスワールドはいわばリーアの魔法の罠が張り巡らした世界。

 リーアの存在を上手く隠すことができる世界だった。

「相手を視認できない状況ってのは厄介だし、さっきの世界はどうにもあんたの魔力供給もになってるような世界みたいだったしな一気に壊させてもらった。これでフェアな戦いができる」

「フェア? ワタクシをあまり舐めないでくださいましてよ!」

 地響きが起きると同時にフィールドの全体から岩の刺と水の触手の同時魔法攻撃が来る。

 優は翼を躍動させ空中浮遊を開始し、水の触手を腕から出現させた雷の剣で切り裂き粉砕していく。

「まだまだですわっ!」

 水の中には闇色の粒が無数に入ってたことに優は切り裂いたあとに気づいて防衛を瞬時にとったが遅い。

 粉砕した水の中から弾けとんだ闇の粒は肥大化してバレーボールくらいの置きさになって爆発。

 吹き飛ばされた優はどうにか空中で体勢を立て直したがその飛び散った闇のわずかな粒が優の鎧に付着しとかし始めていく。

 フィールド全体にもその影響は及んでおり水を切り裂くことを瞬時にやめ術者本人であるリーアに急行下し、剣を構え襲いかかる。

 背後からはまだ生き残っている闇の爆発事故味の水の触手の群れと前方から彼女を守るようにして岩の刺が射出された。

 挟み込まれた。

「くっ!」

 前方から迫り来るのに即座に対処すべく魔法の詠唱をとな技名を叫ぶ。

豪雷風裂ごうらいふうさい

 体をひねると同時に剣から電流が迸って斬撃と電流のほとばしりがイナズマとなってあたり一面に避雷。

 岩の刺をことごとく粉砕しリーアにも被弾する。

「きゃっ!」

 咄嗟に闇の防壁を展開してたあたりが強者感を滲み出させる。

「あぶなかったですわっ! でも、気を取られましたわねッ!」

「っ!」

 足に焼けるような痛みを感じ見れば、触手が絡みついていた。

 そのまま地面に叩きつけられるようにして振り下ろされる。

 刺が寝首を掻こうとまっている。

「おわりですわっ!」

「それはこっちセリフだぁ! 招雷しょうらいっ!」

 その時優の体から爆発的なイナズマがまるであたり一面を壊すがようにして風雷した。

 煙るフィールド。

 ゆっくりと立ち上がる両者。

 引き分けを狙った技だった優が放った技は虚しくまだ気力を持たせた。

 リーアも経ってしまっている。

「もう一度やるまでか。しょう――」

「指せませんわ! ウォールドロック!」

 浮遊した岩の破片が優へ殺到し体を固定する。

 そのまま迫ってくるリーア。

 レイピアに集まる闇の膨大な魔力。

「ダークスウォーズピアー!」

 細い水の膜がレイピアの等身を長くするようにカバーしその刀身に例のごとく闇の爆粒の存在があった。

 優はその技が当たる刹那――ほほ笑みを浮かべた。

「秘策なんてもっと持ってるとか考えとくべきだったな―あんたは。俺の勝ちだ」

 電流が迸り、リーアは嫌な予感を感じたが攻撃のモーションはいまさらとけなかった。

 駆け出した足は彼に向かって言ってる。

爆剛雷沈ばくごうらいじん

 リーアは目にした彼の体が電流を走らせ光ったのを――

 観客もその光景を見たあとには大会全体に雷が落ちたように閃光が走ったのであった。


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