~分かち合えない兄妹~
樹海で迷った飛翔を助けるべくレイルと神怜が戦ったが不意をつかれ危ないところを危機一髪で飛翔が樹海から自力で脱出し神怜を助けた飛翔はレイルと戦うとレイルの内側に潜む黒い元凶を引きずり出した……そいつの正体は実は……。
レイルの発作が治まるとレイルの顔つきが変わりレイルの目の下からは黒い模様が浮かび上がりまるで別人の顔のようになっていた。
「元凶?何をいまさら世迷言を……小僧こいつと我は一体でないと生きられんのじゃ生きていけんのじゃ‥……その意味が分かるか?」
レイルの中にいた者が羽根をばたつかせ上から飛翔の事を見下ろした。
「わかんね~な。レイルはお前と離れたがってる。くそ野郎降りてこい!!」
飛翔は指を刺して羽根の生えたやつに吠えた。
「くそ生意気な坊主め!レイルに何故こだわる?我の……妹に何故だ!!」
それを聞くと飛翔は驚き一時停止してしまった。
「は?おめぇと?レイルが?兄妹?はい?……ははっ……ははは‥…(とんでもねぇ……」
飛翔は驚きすぎて言葉にできず理解に苦しんでいたので説明してもらった。
「だ・か・ら!!我、リオン=ミカエリスとレイル=ミカエリスは兄妹だったが、我は成長するたびに背中に異様な違和感を感じたその時、悪魔界から本当の母親からの悪魔界への帰還状が届いたんだよ。そう、我とレイルは種族自体が元々違う兄妹だったのだ。レイルは人間と天使のハーフ我は人間と悪魔のハーフそして、帰還状通り帰還した我は母親に殺された。レイルにもこんな道はたどって欲しくはないと我は思ってるのだ……。だから…‥だから!!」
リオンは唇を噛みしめレイルへの思いをぶつけたすると飛翔が、
「お前らわるくないじゃ~んなんだ……じゃぁ~斬れねぇや~」
飛翔が言うとリオンが飛翔に襲いかかってきた。
「だから我はお前を倒さなければ願いは叶わないのだ!!!」
すると【裁きの剣】で飛翔はリオンの奇襲を止めた。
「何だよ…?願いが叶うとか叶わねぇとかって……!!」
と言うとリオンを振り払い剣を構えるとリオンが、
「刑を短くする代わりだけじゃなく1つ願いを叶えてくれるという条件もこの許婚たちの条件には入ってんだ。」
すると飛翔が、
「何だよその願い……。」
リオンは剣をおろし飛翔に願いを言った。
「レイルと幸せに暮らす………ことだよ。」
飛翔はリオンの顔に似合わないことをサラッとリオンが言ったので思わず笑ってしまった。
「ぷっ!!似合わねぇ~じゃぁ俺からの提案だ!!お前との勝負俺が勝ったらお前のその願い叶えてやる!!負けたら神怜の首やるよ!!」
その言葉に神怜が飛翔に慌てて突っ込んだ!
「止めてくださいよ!!何で私の首なんですか?!」
すると、飛翔は、
「冗談!冗談だから!!負けたら俺の首でも胴体でもなんでも持ってけよ!!」
その飛翔の言葉にリオンが飛翔の意気込みを感じたのか、
「あぁ……わかった。本当に叶えてくれるんだな?」
飛翔は目大きく見開きリオンに訴えかけるような顔で、
「あぁ!心配するな!!」
と言い飛翔は剣を構えるとリオンは自分の翼の羽根を一枚取り武器を出すと見たこともないような武器が出てきた……。
「なんだそれ?」
飛翔がリオンに聞くと、
「我の武器は敵には秘密です。」
とリオンが口に人差し指を添え飛翔に内緒のポーズをすると、謎の武器を片手で持ち飛翔に向かって大きく広げた。
「そんな刃物大きく広げんじゃねぇ~よ!!ってこれ・・・・・・どっかで……。」
飛翔が見た目に惑わされこの武器の元になっているものを日常生活で使っていることを思いだし対策を考え動き出した!!
「我の武器は四方八方からの攻撃可能!隠れても無駄ですよ~」
リオンは右肩に武器を抱えながら目の前から消えた飛翔を武器から出した追撃ミサイルで探し出した。
「そこですね!!」
とリオンが捕えたのは違うカカシだった本物の飛翔はリオンの武器の後ろにくっついていた!
「ここが死角か……四方八方ね……どこが?」
飛翔が聞くとリオンが答えた。
「こういう事ですよ……。」
リオンが言うとミサイルまで出した武器は2つに割れ分裂し、2つの刀に変わり飛翔を襲った。
「やっぱりぃ~ハサミかぁ~でもこの武器使えそう~欲しいなぁ~」
リオンの武器を飛翔は見ていた飛翔に神怜が一喝入れた。
「何よそ見してるんですか!!バカ!!武器ならまた武器屋に行けばあるでしょうに!今は勝負に集中しなさい!!」
神怜の声にビクッとして前を向くと飛翔の顔から数センチのところでリオンの二刀流の刀を止めた。
「あら?もうすぐで首が取れる勢いだったのに……。」
すると飛翔がリオンに、
「そんな簡単に俺の命はとれねぇよ……!!」
と言いリオンの刀を吹き飛ばし二刀流刀を地面に突き刺した。
「ふっ・・・・・・俺の負けだよ。」
と言いリオンは肩を降ろし地面に足をつけた。
「そうか……じゃ願いを叶えなくちゃな!!」
と言い飛翔がリオンに左手をかざすと飛翔の左手が光り出した。
「光った……!!」
その左手をリオンの隣にかざすとスキャンされたようにレイルが現れた!!
「レ!レイル!!」
リオンは驚くとスキャンされたように最初は半透明だったレイルは足元から徐々に実体になった。
「リオン‥……。リオンなんだ……!」
と嬉しくなり2人は抱きあったレイルはリオンの胸の中でボロボロ涙を流していた。
「飛翔ありがと‥…。」
レイルが言うとリオンが飛翔に、
「俺たちもついて行ってもいいか?」
飛翔にリオンが言うと飛翔は、
「適当にしろよ~なぁ神怜!!」
すると神怜はレイルとリオンに、
「あなた達がついて来たいと思ったら来たらどうです?制限なんてしませんし‥…あの通り自由ですから……。」
神怜はレイルとリオンに言い飛翔の後を追いかけた……レイルとリオン達も飛翔たちについて行くことにした。
そんな飛翔たちを陰で見つめる者がいた………。
「ふっ………あの坊主の持つ力……何奴……棗様にご報告せねば‥……。」
と言い消えてしまった。
そして飛翔たちは刹落村の中心部 『霧町』に着くと名前の通り町は霧でかこまれていた。
連続投稿がんがりまし~!!!!