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~特攻隊長の許嫁と街の素顔~

許嫁たちと闘う旅に出た飛翔と神怜……。


最初の街に向かおうとしたところで出会ったのは人ではなくからくり人形達それは狂気な許嫁たちの最初の刺客だった。


そんなからくり人形たちを倒した飛翔たちは向かおうとしていた【絵ノ上】という街が自分たちが持っていた地図ではどうやらいけないような場所にあるらしく……からくり人形の主にその地図に載らない街【絵ノ上】に案内されるとそこには早速飛翔の許嫁 No.22 如月きさらぎが出迎えてきた!!だが……飛翔たちをおもてなしするだって?一体……何を考えているんだ……。

そしてこの暗雲の街の秘密は?




飛翔たちは如月に続き部屋に案内された……。



が、神怜は何か不安を隠せなかった。





「飛翔。何かおかしくないですか?」



と尋ねると、飛翔は呑気に床に転がっていた。


「そうかな?いやぁ~いいお嫁さんになると思うよぉ~如月って人でもあの人も極刑囚人なんだよねぇ~ヤバいね~」


とまるで危機感のない感じで頭に両手を乗せ寝ころびながら神怜に言った。



「あなたは危機感ってものがないですね・・・・・・・・はぁ……。」



とため息をつき神怜は和室の障子を開け廊下に出た……。


「っ……まったくあの人は……」


と部屋前の廊下は庭になっていて息抜きをしたい神怜にとってはうってつけの場所だったので少しそこに腰かけ考え事をしていると、遠くの方から誰かが来るのが見えた…。



「こんなところでなにしてはりますのん?」


とうつむく神怜に声をかけたのは如月だった。



「いやっ……少し考え事ですよ……。」


と敵にあまり喋らないでおこうと神怜はこの場から立ち去ろうとした次の瞬間!



「神怜はん…そんなあからさまに避けんでもよろしいんちゃいますんのん?」


と言い神怜の隣にスッと座り如月の顔を見ない神怜の顔を如月は覗きこんだ。



「なにを!!・・・・・・・する!!」


慌てふためく神怜に如月はいたって冷静だ。



「いや………顏見はれへんから失礼な人やな思うて無理やり覗かしてもろうたんよ……人の顔は見なあきまへんえ…!で?そんな暗い顔になる原因っちゅうんはなにかいな?」


と神怜をまるでまるで自分の掌で転がして遊ぶような感覚で話を進めていっていた……神怜は如月のペースに乗せられどんどん会話を進めていた。



その時神怜が如月に質問を投げかけた。



「お前は麗玲と敵なのに付き従えてるんだ?」


その言葉に如月は少し止まり戸惑った。



「敵……どすか……。麗玲はうちの幼馴染だった……ですな。過去形やけれどもうちはいつまでも麗玲の事を敵であり友と慕とうてるんや……。」


と如月は少し哀しそうな眼をし、神怜の方を向いた如月の目には今にも泣きそうな涙が少し溜まっていた。



「これは今日だけしか聞かれへん話やさかいあんたラッキーどすなぁ……。」


と言い神怜に如月は笑いかけた。



「そうか……。幼馴染さぞ辛かろう…慕うとな……いい教訓を得た。如月どの敵だがありがとう少し礼を言う……。」


と言い神怜は立ち上がり部屋に戻った。




如月は神怜が消えると少し庭を見つめながら我慢していた涙を流した。









   ―――――――――次の日―――――――――



如月は昨日のことがなかったように凛として飛翔と神怜たちを迎えにきた。





「昨日はよく眠れたんとちゃいます?じゃぁ今日はうちらと存分に闘えますなぁ~飛翔はん……。」

と如月が飛翔に静かに一言呟いた。




すると飛翔はそれを見逃さず聞いていたのか飛翔は、


「あぁ…こんなとこでくたばるつもり俺……ねぇからさ……まぁ初心者だけど手抜きなんて……止めてくれよな……。」


とその言葉に神怜は少し心配になっていた、神怜は何か胸騒ぎがしていたからだ。



「大丈夫ですか?そんなに挑発して……。」


そんなことを気にも留めずに飛翔は如月に連れられながら、


「なに心配してんだよ!?心配性だな……。いけるって~の!!」



すると大きな家の前で如月が止まった。



「ここが麗玲がいる家。それでは入りますよ。」


と如月が意気込みを入れて飛翔と神怜と如月が入るとすごい例えようのない悪い雰囲気が家の中を包んでいた。




「なんだよこのどんよりした雰囲気気持ちわりぃ~」


と飛翔が気分悪そうに足を進めていると、


リビングの奥の大きな椅子に倒れたように座る女の子がいた……。


それを見た飛翔と神怜の二人は目を見開くように驚いた。





「なんだよ・・・・・・・・あれ。」




飛翔が神怜の方を向き言うと、




「死体…・・・・・・ですか?ね……… 」






と少し驚いた表情で如月を見ると如月は平気な顔でその死体に近づいて行った。




「この麗玲はんが死体・・・・・・・・ですかぁ?失礼なこといいますなぁ~おたくらここにいてはりますのは正真正銘うちの友、麗玲はんどすえ?まぁ血だらけでろくに喋れやしまへんけど…………んっふふふふふ。」



と自分の友が目の前で血まみれだというのに笑っている如月に飛翔と神怜の顔はひきつった。



「自分の友達だろ?助けろよ!!」



と飛翔が近づこうとすると如月が飛翔の前に立った。




「助ける?そんな生ぬるい考え麗玲はんには相応しないどす!!それにあんたら勘違いしとるんちゃいます?闘う相手はこのうちや!この如月が許嫁でっしゃろ?」



と飛翔に言い飛翔を戦闘モードに入らせた。



「でも、君は幼馴染でしかも、No.1の麗玲を何故?格差?それとも・・・・・・・。」


と神怜がすごく不思議に思い如月に聞いた。



すると如月が、


「あれどすか?ふっ・・・・・・・・・あんなん嘘に決まっとりますやろ?

ホンマはうちが許嫁No.1特攻隊長 如月きさらぎいいますんよ……よろしゅう。

麗玲はんが幼馴染なんは合うとりますけれども元【絵ノ上街】町長やさかいあんたの許嫁でも何でもない少しあんたらの勝負のためだけのええ道具として借りさしてもらいましてん……そんぐらいええでっしゃろ?こんな人間の数十人の命なんて・・・・・・。」



と言う如月の言葉に飛翔がキレて如月に【裁きの剣】を如月の頸動脈に突き付けた!



「人も動物もモノには命ってのがあるんだよ……てめぇみたいな外道には一生かかっても理解できねぇかもしんないけどよこれは摘んではイケないものなんだよ・・・・・・・どんな奴にだって命はある……。それを軽く重んじるなど俺は許さない……。如月…貴様は人ではない故に俺がその貴様の罪ごと……この【裁きの剣】で斬ってやる!!――――――――――――――罪深き哀れな罪人達よ…清らかな朱となり舞い散れ…――――――――――――」


と言い如月に【裁きの剣】を振りかざした………。






少し展開的に早いかなぁ~なんて作者も思いつつ書いていますが…・…。


まぁ末永く見ていてください。

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