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~過去の戒めと哀しみの心と消えた顔~

敵の陣地に誘い込まれてしまった飛翔たちは浜辺沿いから、北・南・西・東に分かれて敵の城の捜索をすることにした。


仲間と離れ歩いていた飛翔は刹那村で水神と崇められた人魚の朔詠さくよみに出会った。

朔詠は飛翔たちが探している敵・刹蘭せつらんたちがいる城から逃げてきたらしい……飛翔はそんな朔詠を助けるため神怜に会うために南に向かった。


そんな中飛翔たちが刹那村の水神と呼ばれる人魚と出会ったころ、西に向かった弓咲は飛翔たちが殺したはずの如月が弓咲の前に現れた……。





「ん~それにしてもつまんね~な」


飛翔が朔詠と浜辺を並び歩きながら呟いた。



「そうなんですか?私はこんなことしたことないので楽しいですよ。」


朔詠が飛翔に笑いかけると少し飛翔のほほが赤くなり朔詠と反対の方向を向いた。


「まぁ~あれだよ!おまえがいいならいいよ!!そうだよな……神だもんな自由じゃないよな……。」


すると、朔詠は飛翔に浜辺の岩に腰かけながら話し始めた。



「私、神は神でも嫌われ者なの……。」


朔詠が発した飛翔はその言葉に少し寂しさを感じた……どこか自分も感じたことのあるような……。

そんな寂しさを感じた飛翔は朔詠に聞いてみた。


「嫌われ者?どういう意味だ?」


すると朔詠は自分の尾ひれを見つめながら飛翔に話した。


「龍神と人の【禁忌の子】だからよ……父はクラミツハ母はそら 麻季之まきのという当時17の巫女を継いだ少女だった。

私の母は巫女の力が強すぎて目に『神』という存在が一人見えていた。そんな時母の声にこたえ降りてきたのが私の父こと『クラミツハ』どうして、私が生まれたのかそこにいた誰もが口をそろえて答えれないぐらい衝撃が起きたらしいのですが私が腹に身ごもったのがわかったと思ったらその子供たちは・・・・・・・・・・・・『双子』だったんですが、男と女の禁忌を示す双子だったのです・・・・・。

そして2人のうち龍神としての頭角を現してしまったのは弟ではなく『私』でした……。

 そんな弟を見捨てられずにそばに置いたのが間違いだったのかな………ねぇ?敦詠あつよみそこにいるんでしょ?出てきなよ……。」











すると、口にナイフを加えた尖った耳の男が大きな岩陰から出てきた。

真剣に話を聞いていた飛翔は突然出てきた耳の尖った男にびっくりしていた。


「うわぁ~!!なんだよ!!」


飛翔は一歩後ろに下がると、朔詠が、


「敦詠何しに来たのですか?」


すると敦詠が朔詠に、


「ねぇ~ちゃんお久しぶりだね・・・・・・・・・。僕ね姉ぇちゃんを…捕まえに来たんだ~!!」


と言い敦詠は朔詠に向かって突撃してきた!!が、朔詠の前には見えない壁みたいなものがあり敦詠は朔詠に攻撃のダメージを与えることそれよか触れることさえできなかった。


「どうゆうつもりですか?」


朔詠は敦詠の方を先ほどまでの笑顔からは想像もできないぐらいものすごいイカつい形相で敦詠を睨んだ………。


「やっぱり駄目だよなぁ~この【Dシールド】は破れないよなぁ~困った~困った~」


すると、朔詠が敦詠に気になることを聞いた。


「お前何しに来たんだ……?お前今頃神王殿しんおうでんにいるはずじゃないのか?何故地上ここに降り立ってるんだ?」


すると敦詠が朔詠にさっきとは違うどこか悲しくて報われないような顔をしながらいった。







「俺・・・・・・・・・・神・・・・・・辞めたんだ。」






そんな言葉に朔詠は目を見開いて言葉が出てこなかった・・・・・・・・。






「それがどうゆうことかわかってるの?」




朔詠のその言葉に静かに敦詠が少しうつむきニヤニヤしながら朔詠に言った。
















「わかってるよ・・・・・・・・・・・・・・・【神崩れ】だろ?」
















と敦詠はうつむいていた顔を上げると初めて敦詠の顔が見えた。

その顔の左目には包帯が巻かれその顔は徐々に不敵な笑みを浮かべていった・・・・・・・・・。







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