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~解けない鎖に絡まる者たち~

飛翔たちは敵の領地にまんまと誘い込まれてしまいたどり着いた場所はどこかの街の浜辺。

飛翔たちは4方向に分かれこの街を探ることにした…………。


そうして、敵地の捜索が始まり飛翔が浜辺沿いに北に向かっていると、目の前に怪しい人影が!

飛翔はとっさに追いかけるとそれは飛翔が一番会いたかった人魚の朔詠さくよみだった。

朔詠は刹蘭と雪蜂というやつらの屋敷の地下牢に閉じ込められていた。

運よく逃げられたが次捕まれば命はないと飛翔に命乞いをしてきた……。

そんな可憐で綺麗な人魚を助けるべく飛翔はとりあえず神怜を探しに北から南に方向転換し朔詠を連れ南へ進んだ……。






「なぜ刹蘭を倒しに行くのです?」


朔詠がふと空を泳ぎながら飛翔に聞いた。


「あんたが可憐だからとかダメなのか?」


飛翔があまり言いたくないような顔で朔詠に言うと、


「いえ……今はそうしておきます。また別の機会にでも伺います。」


そういうと飛翔は朔詠に、


「そんな機会無いから今聞いといたほうがお得だぜ?」


と言ったので朔詠飛翔に少しは話す気があるととらえ聞くことにした。


「聞かせて頂きますか?」


すると、飛翔が朔詠に、


「いいぜ。悪い奴を倒しに行くのが俺に課された『使命』だからだよ。使命というか俺と家族に一生ついてくる『枷』っていうのかな?」


その飛翔の言葉を聞き朔詠は飛翔に聞いた。


「枷……とは?」


すると、飛翔はハァ―っと大きく息を吸い少しの息を吐き話し始めた。


「俺は財閥の一人息子なんだ。けれど、それは………その家族は……『偽物』だった。大藤の血を一つも引いていない………んだ。

 劉道は俺の両親を殺した男なんだよ………。俺はまだ小さかったからあまり覚えていないとあいつは思っているみたいだけれど俺はハッキリ覚えて今も脳裏に焼き付いて取れない………。あいつは俺をこの世から消したいんだ。

 俺だってそうだ・・・・・・・・あいつが憎いんだ………家族であって家族でない『敵』なんだ。

そんな劉道からの依頼だけどこの依頼俺の命がかかっている………直接自分で手を下す人ではないからこういった面白おかしく殺そうと企んでいるらしい………そんな俺にとってこの依頼は挑戦状と受け取ったが、やっぱり……俺は心のどこかで例え自分の実の父親を殺した犯人であっても………家族になりたいって思ってるんだ。

そんな俺にとってこの依頼は絶対達成すべき依頼であり俺の背負うべき『枷』なんだ………だからそいつが俺の敵ならば倒す!それだけだよ・・・・・・・・・。」




と飛翔は天を仰ぐと朔詠が飛翔に、


「あんまり私の言葉では労いにもならないとは思いますが……きっと……なれるはずですよ……『家族』に!」


朔詠が飛翔に満開の笑顔で伝えると気持ちを入れ替えて走り出した・・・・・・・。


















そんな飛翔とは違い弓咲は順調に西に向かい進んでいたその時!道の真ん中をふさぐように誰かが立っていた……。


「誰?そこのいてくれまへん?」


と優しく道をふさぐ人に告げるとそいつが振り返りながら弓咲に言った。


「自分の実の姉に何言いますのやろか?この子は……。」


弓咲はその姿を見てビックリした顔をしたがすぐ戻ったが弓咲の額からは冷や汗が止まらなかった。


「やはり・・・・・・・・・・生きとったんかいな・・・・・・・如月……。」


すると、如月が弓咲に近づいて顎を持ち、


「いやぁ~変わりましたなぁ~昔みたいにねぇさん呼んでわくれまへんねんなぁ~殺生やわ弓咲。」


その如月の行動自体が昔と変わり果てていて不信感を抱いていた。


「如月……私を止めるということは……!!」


不審に思った弓咲より先に如月が言葉を発した。


「ということは?何考えとるんかしりまへんけどあんたが思う真実と私の真実大きく異なる思いますえ・・・・・・・・。」


その言葉に弓咲は心当たりがあり如月に聞いた。


「もしかしてあの日出て行った時刹蘭から離れたんは作戦の内ってこと!?」


その言葉に如月の顔はニヤケその顔で弓咲に真実を述べた。


「そう!うちは刹蘭が嫌になんかなっとらんし、死んでもないあんたが見てたんは全て『幻想』や………裏切り者の妹にはもう………関係ないけどな。あと、ここに来た理由はこれだけのためや……嬉しく思いや……!楽しみは後にとっとかなあかんからな~」


そんな如月を見て弓咲は泣きながら怒り狂った。


「ねぇさん……!!それやったらあの時の約束も嘘なんか?!『必ずお前を迎えに来る』ってあのねぇさんの目は本物やったけどそれでも嘘ゆうんか?!」


その言葉に酷く動揺した如月は終始無言になりうつむき悲しそうに、


「・・・・・・・・・・・・・・・嘘・・・・や。」


そう言い残し如月は消えたが、その消えかけの如月の後姿からはどこか報われない哀しさを感じた弓咲の手元には少しの水滴が降ってきた……。弓咲が上を向いても弓咲が求める悲しみの雨は降ってこなかった……。





弓咲は左手に降ってきた水滴をギュッと握りしめさらに西へ進んだ・・・・・・・・・・。




どーも。


今回は飛翔と弓咲の過去を暴露してみました。


でもまぁこれもお話の一部ですからwww


リオンと神怜にもちゃんと出番はありますよ!!



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