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~かわいい息子には旅をさせろ~

僕、大藤おおふじ 飛翔つばさには許嫁がいるのだが・・・・・・会ったことも見たこともない・・・・・・・写真すら見せてはくれない。


そんな許嫁について話があると親父こと、大藤おおふじ 劉道りゅうどうに呼び出されたのだ。


「今の今まで許嫁について喋らなかったくせに今更・・・・・・。」

とつぶやきながら大広間の扉を開けた。


 すると、大広間には大きくて長いテーブルが置いてありその端には親父が座り食事をしていた。


「そこへ座れ・・・・・・。」


そういわれた飛翔は長いテーブルの端にある椅子に座った。

親父は、口を手元の布で拭き飛翔に用件を伝え始めた。


「お前には許嫁がいるのは説明したよな?ではなぜこのお前の20歳の誕生日に話すのかというと、これからお前が大変なことになるからだ。」

親父に言われたこの言葉が飛翔はあとあと身に染みてくることになるとはこのときは知る由もなかった。


「しらねぇーよたかが許嫁ごときで・・・・・・・そんな大層にさわぐことじゃねぇだろ?」

と言うと屋敷の大扉がすごい衝撃で叩かれ始めた。


その音を聞くと親父は、

「来たか・・・・・・・お前の許嫁がお出迎えだぞ。大したことない、そう言ったな!飛翔屋上に来い!!」


 親父は急に立ち上がり飛翔を屋上に連れて行った。

屋上の扉を開けると、雲が近くに見え何かが起こる予感がした。


「これがお前の許嫁たちだ。ただの許嫁ではない……世界各国から寄せ集められた極刑囚人たちだ。」


 親父は屋敷の下を指差した、するとそこには100人ほどの女なのかわからない戦闘態勢の極刑囚人たちが何かを待っていた。

 屋敷にうごめく野獣達の群がるこの光景見ると飛翔は青ざめた、許嫁が囚人ということともう一つ許嫁が100人もいることに今にもぶっ倒れそうになっていた。


「なんだよ………コレ?どんな武術とか習ってても意味ないだろ……?」

飛翔は外の光景を目にし、一歩ずつ足を引き始めた。


「この許嫁たちはお前の命と引き換えに刑を免除してもらうんだ闘争心が燃え滾るのも当然だ。私はお前が死ぬなど微塵も思っていない死ななきゃいいんだからな。それとも、ここで100人の囚人たちに食い殺されるか?私はお前がそんな弱い人間だとは思っていないからこれの提案をしたんだ。」


親父は冷静に飛翔に高い評価を付けていた。あまり喋ったこともないのになぜこんなにも評価を立てられるのかが不思議に思っていた。

すると、親父が思い出したように手を叩いた。


「そうだ、この許嫁の中にはお前の本当の妹がいるけれども……知りたく……ないのか?」

すると、親父の手を叩いた音に気づき屋上にジャンプしてきた。


飛翔は決意し、

「戦うよ!!!」

と言い屋上から100人ほどの人混みに飛び込んだ!!


下から飛翔の声で、

「いってぇ~バカ!!てめぇら避けんじゃねぇ~よ!!」

と言い飛翔は100人相手に戦い始めた。




劉道は屋上で飛翔の戦いぶりを見ていた。

「意外と強いな・・・・・・・これなら。」


 すると、先ほど屋上にジャンプしてきた敵が劉道に話しかけていた。

「劉道様。この様な暴れた戦い方ですと、相棒は冷静な神怜じんれいが良いかと・・・・・・。」

劉道はその人にコクリと頷くとそいつは途端に消えた。


すると、親父が途端にパチッと指を鳴らすと敵たちが一斉にどこかへ消えると、親父が屋上から飛び降りてきた!


「いや・・・・!危ない危ない!!!」


あわてる飛翔に対し平然な顔で下に向かってものすごいスピートで落ちてくると地面とすれすれのところで止まった。


「だろ?私は死なないよ。それより、あの子たちと戦ってどうだい?」

すると、飛翔が意気揚々とした表情で答えた。


「かなり弱いな~というか逃げたんだけど・・・・・・。」

すごく苦笑いで余裕の表情を見せた。

すると、親父が飛翔にその余裕の表情をこわばらせる言葉を放った。


「まぁ~あれぐらいは倒して当然だよね~予行練習だからさ。それじゃあ飛翔お前には旅をしてもらうもちろん極刑囚人の許嫁100人を倒すためだ。さすがに一人は寂しいかと思ってね相棒を用意したよ。おい!神怜!!」

そう呼ぶとスラっとした背丈に体格は細身の男が飛翔に近づいてきた。


「お前が私の相棒だと?フッ……乳臭さが抜けてないガキごときが私の相棒など勤まらぬ……。」

神怜は上から見下ろし飛翔を見定めた。そんな姿に飛翔は腹を立て神怜を下からグッと睨み上げた。

すると、神怜は腰に持っていた刀を抜き飛翔に突き付けた。



「どうだ?怖いだろ?俺は貴様を躊躇なく刺せるぞ。」

すると、頭に血が上っているのか飛翔は神怜が突き付けた刀をギュッと握りしめたその手からは赤い血液が流れだし飛翔が握りしめた刀の部分を赤く染め上げた。


「これだけ?どれだけ軽い脅しだよ……。お前のプライドへし折ってやる!」

と言う言葉と共に飛翔は神怜が突き付けた刀をへし折った。

突き付けていた刀は飛翔の手によってもろく崩れていった、刀を失った神怜は自分のプライドも失っていた。


すると、一部始終を見届けていた親父が、

「師従関係はこれで決まったみたいだな!」

飛翔と神怜の肩をポンと叩き2人の背中を押した。


「さぁ2人共、100人の許嫁と対峙して来い!」

と親父に言われ飛翔と神怜は100人の許嫁に会うために旅に出た。



かなりな長期戦になりそうです・・・・・・・・・。


初めまして福島いるかでございます。

あはは・・・・・今回の主人公は【暴れ馬】スタイルと相棒に【冷静】の真逆な感じの2人組にしてみました。



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