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セイバーじゃありません!恋する乙女の『せいばあ』です!!《第一部 完》  作者: Hatsuenya


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子供時代をやり直すのは、結構大変

 読みに来て下さって、ありがとうございます。


 子供時代をやり直す事は、楽しい事ばかりじゃないんですよ~頑張れ、セオドア。



 皇宮にて、無事にグリバードの要求が通り、彼は、彼曰く念願の『聖女バーミア付き第一聖騎士』なるものに、任命された。

 要するに、私が何処に行こうと、くっ付いて行く事が出来る聖騎士って事よねぇ。


「専属聖騎士だったら、もっと良かったんですが」


 グリバードが、ちょっと口を尖らせてそう言うと、エレシュキガリアが帰った後に、急いで皇宮にまた戻ってグリバードの案件を纏めてきたセオドア様が、ウンザリした顔で彼を見た。


「専属騎士だと始終付いて回られるから、嫌よ。大体、この神殿内では警護も要らないし、私は基本、この神殿から出ないのよ。グリバードは皆と一緒に、他の仕事もして頂戴」


 私だって、書類仕事を手伝ってくれる訳でもなく、用もないのに周りをウロウロされるのは嫌よ。昔からグリバードは書類仕事が苦手なのだから。


「そうだわ!グリバードも、これを機にちょっとお勉強をしたらどう?」


「え!?でも、私はちゃんと読み書きも計算も出来ますよ?だから、大人になったら、ちゃんと報告書も書けてたと「出来てなかったぞ」」


 私の提案に即座に反対したグリバードだったけど、私の父親に即座に否定された。否定どころか、かなり睨まれている。イケメンが睨むと、そら恐ろしいものがあるねぇ。


「未来の私、ちょっと格好悪いですね……こう、もうちょっと、頭が良くて切れ者で強くて格好いい男になると思ってました」


「無理だったな。勇猛果敢だが猪突猛進、頭に関しては普通だ。だが、何事にもめげず、根気よく辛抱強かった。

 但し、字が汚くて読めたモノでは無かったし、計算の方も時々間違っていて、経理と副団長から何度も書類の再提出を食らっていた」


 私の父親の言う通り、根気よく辛抱強く、私がどれだけ文句を言って追い払っても、グリバードは、危険な仕事をする私に付いてくるのだ。忠誠心も、立派だと思う。


 何にしろ、字が汚くて書類を差し戻されるのは、大問題。これは、今から頑張れば、直るんじゃないだろうか。


 ごほんと、ジェラルドが咳払いして私とセオドア様を見回した。


「申し上げ難いのですが、神官長様もセイバー様も、あまり字が上手とは決して言い難く……。神官長様は、小さくなる以前は綺麗な字を書かれていたのですが、今は、ちょっと」


 少なくとも、私の字は、読めるわよ……多分。


「まあ、バーミアの字は、読めなくはないが、お世辞にも綺麗な字とは言えないな。

 じじいは、多分、剣術や体術と同じだ。じじいの頃の身体の記憶と、今の身体の身体能力や大きさが違い過ぎて、身体が記憶や脳に付いていっていないんだと思うぞ。練習しろ」


 私の字、やっぱり汚いか。前世では、普通に書けてたんだけどねぇ。


「3人共、しっかり勉強や練習をしないと、格好いい大人になれないぞ」


 私の父親は、長い足を組んで少しふんぞり返って自分の両手の指を絡め、フフンと鼻で笑った。

 そんな仕草も格好良くて、腹立たしい。今に見てなさい。何せ、このせいばあには前世の記憶があるんだからねぇ。あんたなんかには、負けないよ。

 格好良くて上品で綺麗なレディになるんだから。


「とにかく、『聖女バーミア付き第一聖騎士』と言えども、グリバードは、聖騎士見習いですからね。他の聖騎士見習い達と一緒に、勉強をして頂きます。

 それから、今日より毎日1時間、セオドア様とセイバー様は字のお稽古をして頂きます。字の綺麗な神官に家庭教師をお願いしておきますね」


 まあ、字は心の窓と言うしねぇ。字が汚い聖女なんて、目も当てられない。セオドア様と一緒なら、それも楽しいかも。


「まあ、致し方ないな。セイバー様、一緒に頑張りましょう。

 それにしても、小さい頃からやり直すのが、こんなに大変だとは思いませんでしたよ。セイバー様は、ご苦労なさってたんですね。脱帽しますよ」


 苦笑しながら頭の後ろをかくセオドア様は、大層可愛らしく、私は再びセオドア様に目を奪われた。どうやら、イケジジであっても、美少年であっても、私はセオドア様が好きな事に変わりはないらしい。


 これは、困ったねぇ。これは、ショタコンとか言う奴なんだろうか。

 はたから見れば、問題ないだろうけど。


 何故か、私の父親が、ニヤニヤしながら私とセオドア様を見ていた。はぁ。何でもかんでもお見通しだから、嫌になる。


「そう言えば、神官長様。この後、ティムの所に行って下さい。

 明日の住民達とのお祈りの時間に、檀上に登って皆にお話をして貰うので、階段付きの檀をティムに作って貰います」


「檀まで作る必要は、ないんじゃないか?ジェラルド」


 ジェラルドは、ニヤリと笑いながら、少ししゃがんでセオドア様の顔を見た。


「お小さくなられたので、座っている信者の後ろの方の席の方からは、セオドア様が見えないんですよ。ですから、ちゃんと檀に上って、お話をして下さいね」


 セオドアさまは釈然としないようで、少し剥れていたが、恥ずかしがっても、いられない。信者に今のセオドア様の姿を見て貰う事も、大事だもの。


 そう言えば、私も前回の信者とのお祈りの時に、ちょっと恥ずかしいけれど、檀上に上ったんだった。


 本当に、小さいと大変な事が多いよねぇ。


 



「この部屋の家具も、子供用にしました」


「服も神官見習いの服ではなく、小さな神官長用の服を作り直さなければならなかったしな」


「まあ、裁縫部の面々は喜んでいましたよ。むしろ、可愛い衣装を身に付けた神官長様を皆にお披露目するんだと、息巻いていました」


「何か、明日の祈りの時間が心配になってきた。頼むから、暴走させるなよ」


「神殿に住む者一堂、一丸となって張り切っていますとも。ところで、神官長様の髪に編み込む髪ヒモは、綺麗なピンクと黄緑を用意していますから」


「何故そこに、セイバー様の髪と瞳の色を?婚約者とかじゃないんだぞ!?」


「勿論、私とジョナサンにも、同じものを用意していますから」





 セイバーを神殿に迎えた時の様に、皆で、きっちりやりますとも!おーっ!(*≧∇≦)ノ

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