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セイバーじゃありません!恋する乙女の『せいばあ』です!!  作者: Hatsuenya


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聖キャラバンが、やって来た

 読みに来て下さって、ありがとうございます。


 やっと、セイバーお気に入りのマティア&聖キャラバンの到着です。



 聖キャラバンが、やって来た。口笛吹いてやって来た!やっほーい!


「マティア~!」


「セイバー様~!」


 到着したキャラバンの先頭の幌馬車から飛び出た美丈夫に、私はジャンプして飛び付いた。

 すかさず私を受け止めたマティアは、私を抱き締めて、グルグル回って、頬擦りした。


「あれ?お昼もとっくに過ぎてると言うのに、髭が、痛くない」


「そうなのよ~。いいでしょ、いいでしょ?アルテア神殿の美容部門が新しく開発した髭剃りクリームよ~」


「おぉ~!しかも、お肌もっちもちのすっべすべで、いい匂い」


 すりすりとマティアの頬をさすってみた。スゴい。普段から髭が濃くて悩んでいたマティアの頬が、女の人か少年の様につるつるだ。


「男性神官達にも好評なのよ~って、ちょっと待って!セイバー様。ひょっとして、縮んだ!?」


「あー、そうなのよ。ちょっと魔人に1年ばっかし歳を持ってかれちゃって、若返ったの」


「何ですって!そいつ、何処に居んのよ!せっかく、セイバー様が恙無く育って来たのに、どうしてくれんのよっ。私が、お仕置きしてやるわ」


 ぎゅっと私を抱き締めて、マティアはワナワナと震え出した。私は、マティアの背中をとんとん叩いて、落ち着かせた。


「大丈夫よ。グレナリア神官長のセオドア様と私で、やっつけちゃったから。心配しないで」


「セイバー様こそ、無理しちゃ駄目よ?ああ、私が、私達の部隊がここに残って、セイバー様のお世話が出来ればいいのに」


 マティアは、目に涙を溜めて、私を見た。マティアの部隊の面々が、いつの間にか馬車から降りてきていて、ハンカチを目に当てていた。

 私だって、皆と一緒に居たかったよ。


 アルテア神殿の名物の1つ、聖キャラバン。キャラバンを率いるアルテア神官部隊長は、イケメン美丈夫のマティア。父上も一目置く、女子力と攻撃力の高い泣く子も黙るおネエ様。

 この部隊は、製品開発部門、外商部門、祭り部門までも担当している。


 ハッキリ言ってしまうと、マティアが、聖女達や同志達と一緒に好きな物を作って、発表の舞台を作り、売りまくる為の部隊なのよねぇ。


「で、噂の神官長様は、何処に?セイバー様の好みの渋いイケメンなんでしょう?ショータ殿下が言ってたわよ。セイバー様がメロメロになってるって」


 あまりにも賑やかだったからなのか、それともアルテアからのお客を迎えに、挨拶に来て下さったのか、セオドア様がエディアス様やグレン、ジェラルドとジョナサンを従えてやって来た。


「あら、いつものセイバー様の好みとはちょっと違って、少し貧相じゃない?」


 貧相って……あ、エディアス様の事か。まあ、エディアス様は文官だから、ちょっとばかし筋肉が少な過ぎるのは仕方ないよねぇ。


「ようこそ、グレナリア神殿へ。神官長のセオドアです。セイバー様から、お話は伺ってました。お待ちしてましたよ、マティア神官」


 ニッコリと笑って、セオドア様はマティアに抱っこされている私に向かって、両手を広げた。

 よく見ると、セオドア様のこめかみに青筋が。あ、口許は笑っているけど、目は笑ってない。


 ひょっとして、セオドア様は怒ってる?


 ジョナサンとジェラルドも?


 何故!?


「えーと、セイバー様。グレナリアの神官長セオドア様は70歳過ぎとお聞きしていたんだけど。代替わりしたのかしら」


 素っ頓狂な顔をしたマティアは、私にこそこそと小声で聞いてきた。


 まあ、普通はビックリするわよねぇ。


 私がマティアの耳元で彼に事情を話していると、何故か益々セオドア様の機嫌が悪くなり、セオドア様は更に私にグイッと両手を差し出した。


「さぁ、セイバー様は、こちらへ」


 セオドア様の言葉に、他の皆が怪訝な顔をした。

 いや、無理だから。セオドア様、お小さくなったんだから。抱っこ出来ないって。


「神官長様は、お小さいですからね。さあ、セイバー様は、私が抱いて行きましょう」


「ジェラルドは、あまり体力ないよね。私が抱っこしますね、セイバー様」


 いや、何故、皆で私を抱っこして歩きたがるのさ。


 私は、エディアス様に目配せをした。エディアス様は、心得たとばかりに頷き、そして、口を開いた。


「そうですね。皆様の代わりに私がセイバー様を抱いて応接室に行きましょうか」


 いや、違う、違うから。エディアス様まで、血迷わないで欲しい。

 何故、皆で私を抱っこして歩きたがるのか。謎だわ。


 とにかく、私は、自分で歩いて、応接室に行きますから!





「それにしても、腹立たしい。その魔人とやらの死骸は、どうしたの?魔石でも残っているのかしら?」


「んー、魔石は残ってないのよ。まだ分身体が残ってて、瓶に詰められてるの」


「瓶は、誰が持っているのかしら」


「マティア、そんな事を聞いてどうするの?若返りたいとか?」


「違うわよ。そいつを、思いっきり振り回して、遠心分離してやるわっ!」





 遠心分離したら、違う魔人に生まれ変わったら面白いなあ。と、ちょっと思ってしまいました。

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