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第二十話:英雄たちの活躍と、真の結末

 王都に迫りくる魔物の大群。人々が絶望に包まれる中、セレスティーナと子供たちは、王都の城壁に立っていた。


 ルカが、この日のために完成させた究極の防御魔法陣を発動させる。彼の魔力が、空へと広がり、王都全体を覆う巨大なドーム状の魔法の壁を作り出した。魔物たちの攻撃は、その壁に阻まれ、王都に届かない。


 防御魔法陣によって動きを封じられた魔物たちに、ハンスが立ち向かう。彼は、ディランに教わった剣術を駆使し、魔物の大群を次々と打ち倒していく。彼の剣は、もはや王国騎士団の誰よりも鋭く、そして力強かった。


 そして、リリィが、魔物たちの動きを予測し、罠を仕掛ける。彼女は、王国の地形や魔物の生態系に関する知識を駆使し、魔物たちが進むべき道を塞いだ。魔物たちは混乱し、その隊列は乱れていく。


 ルカの魔法、ハンスの剣、そしてリリィの知恵。三人の力は、互いに連携し、魔物の大群の侵攻を完全に食い止めた。

 王都は、セレスティーナが育て上げた子供たちの手によって、救われたのだ。


 一方、王宮の牢獄では、グロース公爵とエミリアが、窓から王都の様子を見ていた。


 「まさか…あの忌み子たちが、わたくしたちの完璧な計画を…!」


 エミリアは、信じられないという表情で呟く。

 グロース公爵もまた、絶望に顔を歪ませていた。彼らが軽んじた「忌み子」たちが、自らの企みを破滅させたという事実が、彼らの心を深く抉った。

 セレスティーナが直接復讐することなく、彼女が愛と知識で育て上げた子供たちが、敵を破滅させた。これは、彼らにとって、何よりも残酷な報いだった。


 戦いが終わり、王都が救われた後、セレスティーナと子供たちは、国王に謁見した。

 国王は、彼らの功績を称え、正式な称号を与えた。

 セレスティーナは、王国の「聖女」に、子供たちは「英雄」として、正式に任命された。


 悪役令嬢として追放された彼女が、今、真の聖女として、そして忌み子と呼ばれた子供たちが、真の英雄として、この国の未来を背負うことになったのだ。



登場人物紹介(第二十話時点)


セレスティーナ・フォン・エトワール

王国の「聖女」として、子供たちと共に王都を救う。


ルカ

王国最高の魔法使いへと成長し、究極の防御魔法陣で王都を守った「英雄」。


リリィ

類まれな商才を活かした知恵で、王都を救った「英雄」。


ハンス

忠誠心の高い剣士へと成長し、王都を救った「英雄」。


グロース公爵、エミリア

自らの企みが、軽んじた存在によって破滅し、絶望する。

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