第2話 おじさん、衝撃を受ける。
おじさんが目を覚ますと、どこかの山野だった。
「キャー!!」
(むっ。さっそく乙女の悲鳴でござるっ)
龍俊が駆け寄ると、金髪の少女が山賊に襲われていた。年の頃は16,7だろうか。従者は1人。多勢に無勢だ。部が悪い。
「うっひょーっっ。金髪美少女でござるっ。こ、この国には、淫行条例はないでござるかっ?!」
龍俊は山賊を突き飛ばした。
「なんだコイツは。舐めやがって!!」
激昂した山賊がナイフで龍俊の背中を刺した。
「うぐっ、い、いたいっす……」
龍俊は、地方都市に住む一会社員に過ぎない。
戦えるはずがなかった。
つまり、龍俊は……。
転移から数分にして死んだ。
すると、どのからともなく声が響いた。
(第七階梯スキル:超回復(絶倫機能付き)を発動します……。仮死状態から通常状態までの移行に残り3秒…2秒……)
カウントが0になると、龍俊の身体が輝き、傷がみるみる塞がり、龍俊は生き返った。
山賊は4回ほど龍俊を殺した所で、手を止めた。
「ひ、ひいっ。こ、こいつ。何度殺しても生き返りやがる。さっき、心臓とまってたぞ。やべーぞ。逃げろっ」
龍俊は、少女のもとに直行した。
少女が自己紹介する。
「わ、わたくしは……、エルン・フォン・ルーベルラルク……命を助けて頂いたお礼をしたいのですが」
「うっひょーっ。金髪美少女のスカートの中身を見たいでござるっ」
龍俊は有無を言わさずに、少女を押し倒した。
女性従者が剣を抜こうとする。
しかし、エルンは制止した。
「シル。いいのです。わたしはどうせ、あの野盗に襲われ、命を落とす運命だったのです。命の恩人に辱められるのもまた運命。彼は命を奪うことまではしないでしょう……」
龍俊は少女のスカートをめくって言った。
「ぱ、ぱんつ。パンツがないっすー!!!!」
そう。二次元を愛する龍俊は、少女本体よりもその下着に興味があるのだ。
龍俊は地面に跪き悲しんでいる。その表情は、従者も同情してしまうほどの悲しみに満ちていた。
龍俊は、エルンの足を開いた。
やっていることは、野盗よりもひどい。
「……丸見えっす!! チラリズムのカケラもないっす!! それに、洗いが足りないっす……嗅がなくても臭ってきそうっす……」
この世界には、下着という概念がなかった。そして、入浴など王族くらいにしか許されていなかった。エルンのような貴族の娘でも、濡れタオルで身体を拭くのが精々なのだ。
従者シルはまた剣を抜こうとする。
「貴様っ。エルン様になんてことを。お嬢様は毎日、身体を清めておられる。庶民など、それすらも……」
龍俊はさらに悲痛な表情になった。
「普通の娘は、さらに不潔っすか? いい匂いなのに少しだけ汗臭いのがいいっす。全部くさいのはダメっす……」
龍俊はシルの方を見た。
脂ぎった視線で、舐めるように見る。
「ひっ」
シルはみじろぐ。
「よく見たら、お前、女騎士っすか? その鎧の内側はムレムレっすか? ちょっと嗅がせるっす!!」
「ち、ちょっ。やめろっ。くっ、ころ……」
龍俊はシルの身体の周りをクルクルまわって嗅ぎまくった。
「スポーツ少女の汗の匂いは、いつの時代もご褒美っす!!」
どうやら、シルの方はお気に召したらしい。
エルンは真っ赤になった。
「な、な、な。こんな屈辱は生まれて初めて……。わたくしよりも、使用人の方が良い匂いだなんて。あり得ないんだからぁぁぁ」
そう叫ぶと、エルンは馬車に乗って去っていった。
その場には、龍俊だけがポツンと取り残された。
「それにしても、この国にはパンツってものがないっすか?? あの女子には、まずパンツを履かせる必要があるっすね」
龍俊は、ポケットから何かを取り出した。
その手にあるのは、女神メルファスのパンツだ。龍俊はソッと鼻に近づけた。
「これで、口直しをするっす。それにしても、あの女神、普通の娘の匂いっすね。染みとかあるっすかね?」
龍俊が下着を広げようとすると、向こうに砂埃が上がった。
「ちょっと待ったぁぁぁぁ」
女神が必死の形相で走ってきた。