表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TABOO OF SPELL  作者: ヤナギ/Yanagi
第1章 「異端児と修行」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/7

第5話 「前任者」

昨日の親子の会話の後、自室にて右手の呪紋について


探ろうとしたがなにも載っていなくどうしていいものか悩んでいた。


どれくらいの時間が彼の日常になかに流れて経っただろうか。


突然、凌のスマホから電話がかかってきた。それを見ると非通知だった。



「誰だ、こんな夜遅くの時間に・・・。しかも非通知で。」



「もしもし。どなたでしょうか?」



恐る恐る電話に出ると

第17金沢支部の塚原副支部長からだった。



「夜遅くにすまない。しかも非通知で・・・。

 誰だかわからなかったみたいで。」



凌は塚原の声を聴くと今日あった彼の声に聞き覚えがまだあり、安堵した。



「それでこんな時間に何の御用でしょうか?」



「明日、始業時間の前に今日来た場所に来てくれ、君の父上にもう話してある。」



凌は何で明日朝早くから今日来たところに行かないといけないのか


それは何となく見当は付いていた。例の呪紋のことだろうと。



「わかりました。一つお尋ねしたいのですがよろしいでしょうか?」



「えぇ。なんでもどうぞ。」



「私の父親からすべて聞いて事情は把握しているということで合ってますか?」



塚原は凌の言葉にただ「あぁ。」という返事しかできなかった。



「わかりました。おやすみなさい。」



「おやすみ。後でSMSショートメールに私の電話番号を送っておくから勝手に追加してくれ。」



「承知しました。失礼します。」



凌は塚原との電話を切るとすぐに彼から送られてきた番号をアドレス帳に追加すると


特に連絡もしなくていいだろうと思って


そのままベッドで横になるとすぐに寝てしまった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

東京総合学園付属金沢支部高等学校 始業時間前 場所:1階倉庫室



「朝早くからわざわざ呼び出さなくてもいいのに。」



思わず機能の電話の時には見せなかった本音を漏らす凌。


そして、難なく扉を開き中に入り金沢支部の入口まで歩く。



「確かこのプレートやったような気がするんだけどな・・・。


 あった。これだ。」



地下への入口へのプレートに暗証番号と顔認証ロックを解除し


階段を下りて塚原がいる場所へと向かって向かっていく。


金沢支部の入口に到着するとドアの前に立っていた。



「おはよう、凌くん。すまないね、こんな朝早くからこんな場所に呼びつけて。」



「いえ。だいじょうぶです、塚原さんは何でこの場所に立っているんですか?」



「君が来るまで待っていたよ。」



「そうだったんですね。ありがとうございます。」



「早速だが、中に入って君の父上から聞いている例のものを見せてほしい。」



「わかりました。」



顔認証システムのロックを塚原が解除すると機能と同じような光景がそこには広がっていた。


凌は塚原に連れられて中に入ると近くにあった椅子に座るように指示を受け、


すぐ近くにあった椅子に腰かける。



「今から、しばらく学校はお休みしてもらうことになる。」



塚原から告げられた言葉は高校生の凌にとってあまりにも受け入れがたく


「え。」という言葉だけが置き去りにされたみたいでそれ以上の言葉は出なかった。



「いきなりですまない。君のこの能力は我々全呪連が本来厳重に管理すべきなんだが


 君の父上の意向に従ってこちらですでに修行してもらい、


 完全にコントロールできるようになってから復学してもらうことに決まったよ。」



塚原の言葉は凌を納得させるには十分なものだった。



「それで、修行というのは一体どんなものなんでしょうか?」



塚原は凌の問いに少し間を置いてから答える。



「今から君の前任者だったものの末路を見せるよ、


 その人は修業をせずに使い続けた結果こうなった。」



凌は塚原のあまりにも衝撃的な言葉に度肝を抜かれたが静かに耳を傾けていた。



「お願いします。」凌のその一言の後に塚原は「わかった。」と返事を返して


ノートパソコンのあるファイルにある1本の映像を再生する。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ノートパソコン内の四大呪紋「代償」 前任者 全呪連極秘映像其の一



題名:「呪紋 代償 前任者 file:2874 」



前任者の彼は能力をイマイチ理解していない様子で


辺りに大災害を引き起こしていた。



「俺はこの日本を支配できる力を手に入れた。これで最強だ。」



そういって男は「呪紋 代償 其の1」と口にすると


それまで普通の体格だった男がいきなり筋肉マッチョに体系が変化し続けて、


「呪紋 代償 其の二 」とさらに次の数字を口にすると


力がとんでもなく強くなっていきありとあらゆる建物を壊していった。



しばらくして、男の体に異変が起き始めた。


全身から穴という穴から流血し始めて、口からは血を吐き、


強靭だった肉体は角砂糖のように徐々にポロポロと体が崩れていった。


事の重大さにようやく気付いた男だったが、



「え・・・。いきな・・・り・・・・・・・。」



そう言い残し細切れになった肉のようにただの肉片となって存在が消えた。


近くにあった石の板に呪紋が刻まれ近くで見ていた全呪連のメンバーのうちの一人が


慌ててそれを回収し肉片となった男のもとへ歩み寄り


どこからか取り出したブルーシートで体を覆いかぶせる。




映像はなぜかそこで途切れていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

映像を見終えると凌は言葉が出なくてその場で固まっていた。


それに気づいた塚原は声をかける。



「凌くん、大丈夫?いきなりこんな映像見せてしまって。


 顔色悪くさせてしまって申し訳ない。」



塚原の言葉に凌は「ちょっとすみません。あまりにもショッキングなものだったので。」と


正直に話すと、「私こそすまない。」そう言うと二人の間にしばらくの沈黙が流れた。


少し時間がたって、塚原は話の本題を話し始めていた。



「さっきの話の続きなのだが、我々の指導の下修行というのはどうかね?」



凌は彼の質問に対して、「はい、ぜひそうさせていただきます。」


了承の返事を返すと塚原は「わかった。こちらとしても助かるよ。」


そういう会話をするとどこかに電話をかけ始めた塚原。


凌にはよっぽど聞かれたくない内容なのかは定かではないのだがその場から消えていた。


これが全呪連というものなのだろうかと凌は妙に納得していた。


塚原の電話が終わり、凌のもとへと戻ってくる。向かって来るや否やただ一言。



「明後日から東京本部に行ってくれ。詳しい話は君の親父さんから聞くように。」



凌は一体何が起こっているのか訳も分からずに「明後日から東京に行くように。」


そう言われてもただ「わかりました。」の答えを出すのに精一杯だった。


神妙な面持ちでその場を後にし、まっすぐ家に帰ることに。

明後日から東京本部に行くことになった凌だったが、


いくつか気がかりな点があった。



・今通っている学校はどうなるのだろうか。

・立花花蓮との学校生活は?


いくつも頭から思い浮かんできてどうにかなりそうだった。


そんな気持ちを何とか抑え込んで眠ることで解決してくれることを祈って、


ベッドに勢いよくダイブしそのまま深い眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ