第3話 「四大呪紋ー代償ー]
第3話 「四台呪紋ー代償―」
第17支部で塚原副本部長とたわいもない会話をする難波。
その帰り道、チンピラたちに絡まれている男を見つけた難波は・・・。
「そうだったんですね。」
難波は塚原副本部長に対して納得した返答を言う。
「それで、俺はこれからどうすればいいのかでしょうか?」
「そうだね。詳しい話はまた後日話すから今日はもう帰りなさい。」」
「わかりました。そうします。」
突然の塚原の言葉にどこか疑問を抱きながらもその場を後にする。
「帰りはどこから出ればよろしいでしょうか?」
「帰りのことはまだ話してなかったね。」
塚原はデスクチェアから立ち上がり難波を手招きしてどこか向かっていった。
それに続くようになんば発からの後をついていく。
「ここだよ。」
案内されたのは第17支部の部屋から少し先にある廊下を渡り少し坂になっていて
その坂を超え、廊下沿いには扉がいくつもある中のその一つのある1つの扉だった。
「このドアノブを回すと自動的に扉が開いてくれるからそこから出ると良いよ。」
「ありがとうございます。また後日よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくね。」
難波が扉を開けるとそこは1回の体育館横の用具倉庫だった。
扉はうまく隠されており、普段は誰も入らないせいか完全な物置小屋と化していた。
「ここに出るのか。」
難波は意外なところから出て少し驚いていた。
ー東京総合学園付属金沢支部高等学校近く古びた商店街ー
「助けてください。もうこれ以上お金は持っていませんから。」
チンピラに絡まれていた男が許し乞いをするがチンピラたちは聞く耳を持たず無視。
たまたま商店街の近くを歩いていた難波が男の「助けて」の一言を耳にする。
物陰から隠れてみていると、男の体は血まみれで服はボロボロだった。
さらに、男が持っていたであろうかばんはいろいろな個所が呼ぶけていて
修理するより新しいのを買ったほうがいいといえるレベルまでの状態だった。
「おい!」
難波はチンピラのもとへ急ぎ足で駆け寄り、チンピラの一人をぶん殴る。
「てめぇ。なにすんだよ。」
「はぁ?知るか。」
「寄って集って大人をこんな人数で袋叩きにするほうが悪いだろ?」
チンピラらたちは難波に攻めたが全く動じもせず、倒してしまった。
「それじゃあ、助けてくれた君には特別なものをプレゼントしようか。」
「本当ですか?ありがとうございます。」
「残り2枚か。君にはこれをあげようとするか。」
男は難波にも聞こえないような声でボソッとしゃべるとあるものを渡した。
助けた男から謎のプレートを受け取り、それを右手に添えるとそのまま埋め込まれた。
「痛ってえ。」
「あ、ひとつ。言い忘れたことがあった。」
「え、急に言われても困るですけど・・・。」
難波は男に疑問を尋ねると、男は曇り気味の表情で答える。
「そのプレートは取り外しができないよ。」
「えぇ。まあ、別に問題はないんですけどね。」
「色々とありがとうございました。それでは。」
難波は男に感謝の言葉を述べるとその場を跡にする。
難波がその場を離れた直後、謎の男はどこかに電話をかける。
「もしもし。私だけど例の件無事に完了しました。」
電話の相手はどうやら中年男性くらいの男のようだ。
「了解。また頼むよ。」
「わかりました。それでは失礼します。」
謎の男は電話をかけるとどこかに行ってしまうのであった。
難波家ー2階 自室
「そういえば、この右手に埋められたー呪紋ーってなんなんだろう?」
難波がなんとなくつぶやく。すると、突如呪紋が起動して紋章が掌の上で浮かび上がった。
「これが、呪紋。また明日親父に聞けばいいか。」
難波はそのままベッドの上で眠るのであった。
第4話 「親子の会話と関係」
ある日の難波親子の会話から始まったこの国家の秘密とは?