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【番外】登場人物紹介

 本作に登場した人物の紹介、裏設定等をまとめておきます。



【羽田夏輝】はた なつき

 口下手がコンプレックスの、本作の主人公。小説を書くことが趣味で、学校の休み時間や帰宅後、さらには授業中にも書いてしまうぐらい、自分の世界に没入している。友達はおらず、一言も喋らずに一日の学校を終えることもしばしば。


 高校入学当初、信濃に誘われてコンピューター部に入部したが、雰囲気に馴染めず、幽霊部員となっている。


 身長は165cm。視力が微妙に悪く、眼鏡を掛けている。中学の時は眉毛も髪も伸び放題で、本人もそれを気にしていない様子だった。しかし、高校生になってからは、髪型を整え、美容に気を遣って化粧水による保湿や脱毛にも努めた。その行動の根拠は、他人から良く見られたい承認欲求というよりは、「これ以上自分を嫌いにならないように」という消極的な理由である。


 「夏輝」の由来は、夏に生まれたことと、太陽のように輝かしい未来を作り出してほしいという両親の願い。


 好きな飲み物は、レモンスカッシュ。酸っぱい食べ物、飲み物の全般が好みである。小説の執筆時には、レモン味のガムやグミを食べている。


 彼の代表作は、『地球牢獄』と『地獄旅行』。どちらも、彼のネガティブ思考から描き出された傑作であり、小説投稿サイト内や世間からの評価が高い。彼が大学生になった後に、『地球牢獄』は書籍化され、近未来ディストピア小説の金字塔としての地位を確立する。


 お気に入りの作家は、三島由紀夫、太宰治


 お気に入りの本は、『金閣寺』『1984年』『城の崎にて』など。ゆっくりじっくりと読み込むので、一冊を読み終えるのに時間がかかる。



【早瀬冬紀】はやせ ふゆき

 おしゃべりが大好きな、今作のもう一人の主人公。誰とでも仲良くなれることが特技で、話上手、聞き上手である。好きなトークテーマは、趣味、恋愛、流行のファッション、食べ物。


 高校ではバレー部に所属しており、チームの主将を務め、県大会にまで導いた。


 食べることが大好きで、人目も気にせず、温かい白米を頬張ることが、彼女にとっての大きな幸福である。好きなものは白米、肉類全般であり、野菜は少々苦手。


 身長は170cmで、クラスの女子の中でも高いほう。黒髪はサラサラとした感触。短めで、後髪が外側にちょっと遊ぶヘアスタイルである。右の前髪は、空色のヘアピンで留まっている。黒い瞳には、少しだけ赤色が混じっている。


……家には、様々な柄をした靴下が30足ぐらいある。


 過去に付き合っていた彼氏が二人おり、骸骨がトレードマークのロックバンド推しの趣味は、二番目の彼氏の影響。別れた今でも、骸骨のTシャツやパーカー、ネックレスを身に着けている。本人は、自分に合っていてカッコいいと思っている。


 バイト先は飲食チェーン店であり、先輩、後輩とも良好な関係を築いている。




【信濃勝】しなの まさる

 高校の入学当初、羽田をコンピューター部に誘った。アニメが大好きで、メールのアイコンやスマホの壁紙まで、美少女ものである。羽田のことを「羽田氏」とあえて呼ぶ、ちょっと「イタイ」オタク。しかし、思いやりのある、いいやつだ。


 身長は164cm。コンピューター部に所属しているが、部活では他の部員と一緒にPCゲーム(特にFPS)に明け暮れている。


 歴史教科が大の苦手で、テストにおける赤点で留年しそうになった過去を持つ。一方、情報処理の能力に長けており、与えられた課題は速攻で終わらせることもしばしば。得意科目は数学で、グループワークにおいて羽田を助けた。


 剃りこみのある坊主頭。ファッションにはあまり興味はなく、いつも半袖半ズボンの中学生スタイル。シワも取り切れておらず、長年着たそれはヨレている。


 しかしながら、甘酸っぱい恋愛をしたいと望んでいる、どうしようもないやつ。タイプの人間は、「オタクに優しいギャル」であり、タイプというより理想に近しい。



【西園寺澪央】さいおんじ みお


 早瀬の女友達の一人。互いに「冬ちゃん」「澪央ちゃん」と呼び合って、音楽の共通の趣味で心を通じ合った仲である。羽田とは、早瀬を仲介としたグループワークで仲を深めた。


 黒淵の丸眼鏡を掛けているが、伊達眼鏡である。黒髪のサイドテールが肩を流れる。早瀬とは、恋愛やファッション、さらにイラストの趣味の話で盛り上がりがち。


 アニメ風のイラストを描くことを趣味としており、実際にアニメ、イラストの専門の学校への進学を果たした。その際、眼鏡を外したり、軽くウェーブの掛かった、藍色のインナーの色の髪に変えたりと、イメチェンを達成した。



【森下喜朗】もりした よしろう

 新台東高校の教師。羽田と早瀬のクラスの担任であり、現代文と古文の教科担当。非常に温厚な性格で、生徒の未来を第一に思っている。羽田とは、共通の愛読書で心を通じ合った。好きな作家は、森鴎外、安部公房。彼も国語の教師として「言葉」を大切にしている。



【羽田和葉】はた かずは

 夏輝の姉。おしゃべりが好きだが、それ以外に特に趣味がない。夏輝のことを「豚」や「陰キャ」と罵る。しかし、本質は弟思いの優しい姉である。


 弟壮馬の事故の知らせや、夏輝の気の狂いの際には、第一に行動した。



【羽田壮馬】はた そうま

 夏輝の弟。ゲームが大好きで、よくL字のソファーの隅でプレイしている。臆病で、気の弱い性格。兄である夏輝や、姉の和葉が大好き。

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