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転生のボーナスは覚醒者?いえ,拡声者です(?)  作者: すずはる
第1章:マルタ村の小さき村人
2/3

転生、期待、そして落胆

何のアカウントでなろうにログインしていたか忘れてログインできませんでした…すみません…


飽き性だとかそういうわけじゃないので安心して(?)お読みください!



…3年の月日が経った


え?雑だって?


仕方ない。俺だって語りたくないんだよ。

この五年間は黒歴史が多すぎた…


おしめとかおしめとかおしめとか…






ともあれ、この3年間で俺は自分の立ち位置を大体把握した。



…それはとてつもない苦行だった。


まず文字を覚えるところから始めないといけない。

これが本当に長かったよ…うん。


よく転生もので異世界言語を数年で簡単に習得する描写があるけど、あんなのは無理だ。


人間というのは大抵子供の頃が一番知識の吸収が早いと言われているらしい。

俺には完成された知能と記憶があったし、意識もしっかり保っていたので、全く知らない言語を習得することはまさに苦行としか言いようがないんだ。


中学校や高校で英語を学ぶことの比ではない。

参考書のない状態で全く知らない言語を学ぶのは相当難しい。



読む方に関しては、この村の平均的な同年代の語学力以上ではあると思うけど、未だ大人たちの会話の3〜5割ほどはわからない。難しい言い回しも入ってくるからだ。

わからない単語はどんどん聞いていったが、文法はダメだ。

参考書が欲しい…切実に…


学ぼうという意欲がある分、目的を持って取り組んでいた分、周りの他の子供達よりは幾分かマシだったけど…



しゃべる方に関してだけど、今の俺が喋れるのは英語に例えるなら中学英語程度、つまり、基本の文をひたすら使って相手に意図を伝えるというものなんだ。

『俺はりんごが食べたい。なぜなら俺はリンゴが大好きだからだ。そしてお腹も減っている。』というように、年相応の話し方しかできない。




まあそんなこんなで頑張ってこの3年で集めた情報はこんな感じ

・この国はアランダル王国

・今住んでいるところはバルバード辺境伯領、マルタ村

・俺はバルトルトという名前の3歳児で、バルトと呼ばれている

・父ダミアン、母マリリア、そして1歳の弟ベルラートの4人暮らし

・父はこの村の村長で腕っ節が強い


…などなど、他にもいろいろあるけど、とりあえず身辺に関するものはこんなものかな?


ただし、どうやら両親が過保護なようで、ほとんど家から出させてもらえず他の村人との交流が極めて少ないせいでこの村の常識とかその辺りが一切入ってこない


…変なしきたりとかなければいいけど…




そして大事なのが…


なんとこの世界、魔法があるらしい!!ひゃっほーう!


生まれて数週間後のことだったろうか、いつも母がやっているおしめ替えをたまたま父がやることになったんだけど、母と比べるとかなり雑におしめを取った後、『めんどくさいな…よし』とか言って手から水を出して俺の股を洗浄したんだ。


…正直結構痛くて、何が起こったのかも分からなくて混乱してたんだよね…


すぐさま母が飛んできて、『ほら言わんこっちゃない!あなたは全てがガサツなのよ!』とでもいった感じで父を叱っていたけど、状況を理解したその時にはもう俺は痛みより魔法があることへの期待と喜びで胸がいっぱいだった。



ただし、この世界の魔法はちょろっと水を出したり火種を作ったりと大規模じゃないし、詠唱しないのが普通らしい。

なんでも、口頭で発動する術式的なものじゃなくて自然の補助を受けて感覚的に使うものだから、自然法則には逆らえないし、指を動かすのと同じように使えちゃうんだって。


魔法の詠唱をしてカッコつけてみたかった気持ちもあるし、詠唱必須の世界で無詠唱の練習をして『こ…こいつ…無詠唱だと…!』みたいな展開もやってみたかったから多少残念だったけどね…


いや、まあ俺中二病なんだし、そのくらいは思っちゃうよね…



あー…詠唱して魔法使いたい…



え?別に詠唱しながら使ってもいいじゃんって?

しなくてもいい詠唱するとか、流石にそれは中二病全開じゃん!!!いやだよそんな子だと思われるのは!!!



—などと、変なところで恥ずかしがり屋な厨二病の俺であった。


次回は1週間以内には投稿できたらと思います!

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