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転生のボーナスは覚醒者?いえ,拡声者です(?)  作者: すずはる
第1章:マルタ村の小さき村人
1/3

自称・ありふれた人生

初投稿です。どうぞよしなに。

※初投稿作品で,作者が学生なので更新頻度はまちまちになります。ご了承ください。



——俺はどこにでもいるありふれた人間だ。

日本の中流家庭に生まれ、幼稚園ではよく動き、小学校ではよくゲームをし、中学校ではよく学び、今は高校で遅咲きの覚醒者となっ(遅めの中二病を患っ)ている。


……いや、正確には『いた』だ。

別に中二を卒業したとかそう言うわけではない。

単純に、おそらく俺はもうすでに死んだのだとと思うのだ。


……だってなんかフヨフヨしてんだもん…

……多分無重力ってこんな感じなんだろうなぁ




話を戻そう。

なんでこんな場所にいるかって?

簡単だ。数分前に赤信号なのに突っ込んでくるトラックから子供を助けようとしたら俺がはねられて死んで、今に至る。



——な?ありふれてるだろう?


俺としては、せめて死に方くらいは特殊であってほしかった。


……学校にやってきたテロリストから女の子を守って死ぬとか、帰り道にたまたま見かけた男に絡まれていた女の子を助けたら逆上した男に刺されて死ぬとか、なんならヤンデレ彼女に殺されるでもよかった。


……いや、患ってんだもん、このくらいは許してくれよ…




そんなくだらないことに思考を割くこと10分。

そろそろ来るかな…?


「ようこそ、地球からの転生者候補の方」


『ザ・女神』とでもいおうか、銀髪でこの世のものとは思えないほどの容姿を待ち,背に羽根を生やしたいかにもな風貌の女性が俺の前にやってきてそう言った。どうやら俺は転生者として選ばれたようだった。


——な?ありふれてるだろう?


「転生者としてこの世界を生きていく貴方には『この世界をより良くする』という使命を与えます。その遂行のために、この世界の人々、そしてあなた自身をを手助けするための特殊なボーナスを授けます。その名も『カクセイシャ』です」


——な?ありふれてるだろう?


……だってさ…


「子供を助けようと思ってトラックにはねられて異世界転生の権利を得てチート無双とかありきたりじゃん!!量産型なろう小説かよ!?!?俺はありきたりじゃない人生を歩みたいんだあああああああああああ!!!!」


「......」


「......」


絶句する女神らしき女性

絶句する俺

絶句する女神らしき女性

絶句する俺




しばしの沈黙




「......あの...声に出ちゃってました......?」


「はい......それはもう...すごく...」


とてもひきつった笑みを浮かべて対応する女神らしき女性

......神様(暫定)ってこんな表情するんだ



この空気に居た堪れなくなったのか女神らしき女性は話を続ける


「......先程,ありきたりは嫌だとおっしゃっていましたが,本当にありきたりじゃなくてもよろしいのですか…?」


女神(暫定)の問いに俺は頷く


「でしたら,やはりカクセイシャがぴったりなのでは?」


はぇ?どこが?

覚醒者?

中2臭というか,チート臭がぷんぷん漂ってくるんだけど…


「実は少々マイナーなボーナスでして…異世界からいらっしゃった皆様は勇者や賢者などを選ぶことが多く,この世界に必要な職業なのですが余っているのです…」


まいなー…?マイナーだと…?


「まいなー…マイナーか…まいなー…はははははっ…」


ーー今思えば『マイナー』という響きにその時の俺は何かとてつもない魅力を感じたのかもしれない


「それ…受け取ります!!」


ーーこうして俺は,カクセイシャーーいや,拡声者となった

※読んでいけば気付くと思いますが,この作品で凡太が言う『テンプレ通り』とはアニメや漫画の主人公視点でのテンプレです。人生においてそんな出来事ばっかりなので,ある意味凡太が1番特殊な人生を歩んでいます。

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