プロローグ
思いつきでぱぱっと書いたので内容も全然分からないと思いますが、徐々にわかっていただければと思います。
雲ひとつない青空に、蝉たちの騒がしい鳴き声がこだまする。
そこに場違いな銃声が小さな中学校を満たしていた。
「止めて! 殺さないで!」
ある者は泣き叫び、ある者は心臓から血を流しこと切れている。
「普通止めろって言われて止めると思う?」
しかし、そんな中でも華麗に舞う少女がいた。
少女は次から次へと無差別に同級生を、先生を、先輩を、後輩を、撃ち殺していく。
可憐に教室を舞い、それでいて正確に人間を撃つ。
もしここに暗殺の専門家がいたら彼女を褒め称えることだろう。
やがて悲鳴も呻き声さえも聞こえなくなった時、小さな中学校はまさに地獄絵図と化していた。
ふと少女が後ろに声をかける。
「どぉ?こんなもんで気がすんだ?」
少女の後ろの掃除用具入れから一人の少年が顔を出す。
「気はすんだけど、別にここまでしなくても…」
少年は困ったように顔をしかめる。
それを少女は溜め息で返す。
「ここまでしないと証拠隠滅になんないから。様子見に来た人も殺しとかないと後々目撃者として証言されちゃうから。分かってる?」
少女は血溜まりの廊下を歩き始め、
「ちゃんと私がお前をいじめてた奴処分したんだから、」
「人質なの、忘れちゃダメだよ。」
振り向きざまにそう言った。
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さて、今、この世界では戦争が起きている。
___否。
この戦争、アサシン大戦争は一方的な虐待でしかない。
超人的能力、即ち超能力を持った暗殺者が世界の国々を次々と滅ぼしていった。
そのスピードは凄まじく、核兵器、原爆、ミサイルでさえ歯が立たず、約一年で世界の国々は形を失った。
そんな中、元々超能力者が少なからずいた日本だけが、難を逃れた。
難を逃れたとはいうが、滅びへの道ももはや開かれているといっていい。
日本の超能力者たちはいつも最前線で戦わなくてはならない。
しかし人数は少なく、かといって人工的に超能力者を作り出せない。
その為、超能力をもって生まれてきた子供たちは崇められ、神の様な扱いを受ける。
その一方で、少数精鋭を図る為、学校と言う名のもとで政府の監視下に置かれた。
先ほどの少女もその1人である。