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プロローグ
初めての作品の為、至らない所はあるかと思いますが、そこは優しい心で目を瞑って頂けると幸いです。色々な都合により更新速度は遅いと思いますが、予めご了承下さい。ゆっくりですが、確実に進めて行ければと思います。
鮮やかな世界から根絶した世界は、
ただ紅い。
それはあまりにも突然現れ、
頭が追いつけない程の速度で支配して行く。
目の前の光景は急速な変化の後、
全てを奪って行った。
残されたのは己の身ただ一つ。
滲み出る温かなものは、
失われゆくもの。
世界が紅いのか、
自分が紅いのか、
それさえ分からない程に、
ただただ急速に、
世界は形を変えた。
時を経ても、
その世界はまだ終わらない。
その先に待つ未来で、
信じるものは何か。
俺はまだ、
それさえ知らないでいる。