第4話 レベロの能力 II
2025年4月8日
オリバーのファクルテイツはブライアンのファクルテイツに敵わず、
オリバーは一方的にブライアンたちからリンチを受けていた。
その様子を見ていた者がいた。
レベロだ。
オリバーはレベロとふと目が合う。
オリバー「レベロ!!!助けてくれ!!!」
オリバーの声を聴いた不良たちが一斉にレベロのほうを見る。
レベロ「は?」
オリバー「ファクルテイツを使え!!早く!!」
レベロの前で、オリバーがリンチを受けている。
いつも自分がリンチされる側だから、レベロにはこの光景が少し新鮮に感じた。
レベロは思った。
リンチって、第三者から見たらこんなにも胸糞悪いものなのだな。
自分の親しい人がリンチされているとなると、なおさらだ。
助けなきゃ。
自分が助けに来たところで、必ずしもこの状況が変わるわけではない。
その場しのぎでしかないかもしれない。だけど、このままでは、オリバーが死んでしまう。
だからレベロは、少しだけ自分の信念を曲げた。
レベロは、恐る恐る前に足を運んだ。
1歩だけ。小さく足を運んだ。
ブライアンはそれにすぐさま反応
ブライアン「なんだお前?お前もこんな目にあいたいのか?」
不良たちがレベロに近づいてくる。
ブライアン「ならよぉ、お望みどおりにしてやるよ!!
お前らこのガキを襲え!」
ブライアンの取り巻きである数人の不良がレベロに襲い掛かる。
不良3「くたばれぇ!!」
不良たちはレベロにバットを振りかざす。
次の瞬間、
不良たちは全員すごい勢いで、レベロを中心に放射線状に飛んで行った。
この一瞬で、レベロに襲い掛かった不良たちは再起不能になってしまう。
ブライアンはその一瞬の光景を見て驚きながらも、興奮していた。
ブライアン「お前も能力者か。面白れぇな。
なら、力比べと行こうじゃねぇかクソガキィ!!!!」
tips
この世界のアメリカでは下級国民に対する暴行は通常より罪が軽く、
上級国民に対する暴行は通常より罪が重いんです。
ちなみに殺人に関しては階級関係なく厳重な刑事罰が下されます。




