第5話 計画
このお話はフィクション(主の想像です)実在の事物団体とはほとんど関係ありません
今日も今日とて、土佐野は学校の校門を跨ぐ
だが、今日はいつもの何もない平凡な人はちがう。
なぜらな土佐野の最大級のライバル、阿部がいない
さらに、土佐野が夜に考えた作戦を移すのには、絶好の日だからこそ今日の土佐野は気分がものすごくいい。
土佐野[今日は昨日考えた作戦を実行するぞひっひっひっ]
そう考えながら校舎までの道を歩いていると2年生の1人が挨拶をしてきた
大矢『おはやざまぁーす』
こいつは大矢なんかふざけた声をしているやつだが、陸上部内では短距離で1番足が速くやるかもまあまああるので、土佐野のお気に入りだ。
そう考えながらも土佐野は挨拶を言い返した
土佐野『おーおはようひっひっ』
大矢『ぷっ』
なぜか大矢は笑いを堪えるような顔をして、そのままひな壇の方へ向かって行った。
土佐野[なんだあいつひっひっ]
だが今は土佐野にとってはクソほどどうでもいい、あんなどうでもいい奴らよりも林部だ1秒でも速く林部に会いたいそう考えながら職員室に入る。
職員室に入ってからが勝負だ
まず土佐野は周囲を確認して林部がいるかどうかそれから他の先生の配置を確認する。あまりにもあからさますぎると最近の世の中セクハラモラハラなどでボコボコにされるからだ
土佐野『よし、林部にでんじろう、もりもりもりたになないだけか』
今回の職員室にいる教師は少ない方だ
でんじろうせんせいとは名前は違うが顔が似ているため皆からそう言われている。一応確か東西南北中学校の教頭だったはずだ
さらに土佐野の計画は進行するまずは人間としての荷物などをデスクにおいて準備などをする。この時も林部からは目を離さないように横までずっと追いかける。
〜7時30分〜
土佐野は林部が出たの確認してからすぐさま階段を猛ダッシュで降り追いかける。陸上部のミーティングはめんどくさいので体幹まで勝手にやらせる、そうして1階廊下で林部に追いつき土佐野は林部に話しかける
土佐野『林部先生おはようございますひっひっ』
林部『あーとさのせんせいおはようございますー』
土佐野『今日もバスケ部は外周ですか?ひっひっ』
林部『そうなんですよー、しかも今日は阿部先生がいないから一人なんですよねー』
土佐野『そうなんですか。ひっ』
そんな話をしながらどさくさに紛れて林部について行き体育館の中まで入る。
土佐野[フェーズ1成功]
土佐野は喜びを隠しながら林部先生と階段前まではなし外に向かうのだった。
〜外〜
外に出て動的をやっている部員を見る。
誰も挨拶をしないがそんなことは気にしない花壇の前に立っていつもの恒例行事であるその場でジャンプしてステップを刻む。
土佐野[林部がくるまで少しあるな]
そう考え土佐野はひな壇を降り、動的をやっている部員たちを見る。やって気づいたのか今更ながらあいさつが来る
部員『おはよございます』
普段ならキレる短気の土佐野だが今日はハッピーデイなので怒らない。
頭の中には林部の文字のみ。
土佐野[そろそろフェーズ2実行かひっひっひっ]
などと考えながら体感をするために移動する部員たちを見上げながら花壇の前でまつ。
土佐野[きたぁひっひっひっ]
そう土佐野が心の中で言うとバスケ部たちがぞろぞろと移動してきて、後から木村などと喋りながら林部が来たのである。だが土佐野はそんなことでは気を乱さない。今日は完璧な準備があるのだ。そうして少しまちバスケ部が外周を始め、林部が少しの段差に座ると同時に土佐野はすかさず喋りかけに行く。
土佐野『バスケ部早いですねぇーひっひっひっ』
林部『そうですが陸上部にはまけますよぉー』
土佐野[きた、完璧なタイミング]
成田『いきまぁ〜すぅ〜さぁ〜んにぃ〜い〜ちぃすたぁ〜とぉ』
その掛け声と同時にああああああと叫ぶ太田
土佐野『あんなのなんで絶対バスケ部の方が早いですよーひっひっひっ]
林部『あひやっひゃっひゃ』
林部『確かにそうかもですねーわら』
そうこれは全て土佐野計算通りなのである。
この全てのデメリットを噛み合わせ首の皮一枚のところで自分に話の軸を持たせる行動テクニック、圧倒的な土佐野の計算いっぺんの狂いもない。
それからも体感の時間は、土佐野の完璧な話、技術、話題により、林部と楽しい楽しい時間を手に入れたのである。
なにぬねのです