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無限に続いた転生世界  作者: 立谷蒼
転生開始編
3/9

第2話 始まり

転生して得たスキルといえば、もっと強いもので、なんでもできて、無双できるようなイメージがあった。


だが、俺に与えられたものは、魔力が負のエネルギーに変化するというもの。


魔力は、魔法やスキルを使うため使用したり、

傷を再生させたり、魔力を纏ったものを強化出来たりするのだが、俺のスキルがある場合少し違う。


傷を再生させることは出来ず、逆に悪化、魔力を纏ったものはダメージを受ける。


まあ、弱くはないんだけど、なんでもできるような便利なものではない。


俺の魔力はずっとこの状態だ。


スキルが1つだけの場合、そのスキルの効果がスキル所有者の意思関係なく、常時発動し続けるのだ。

これはスキルが魂ではなく、体に刻まれているため、起こることなのだが、それを防ぐためにはスキルを複数所有するしかないのである。


せっかく異世界に来たのだ、冒険でもしたり、魔法を使いまくりたい、そうなると、2つ目のスキル獲得は必須だろう。


ちなみにこの世界には、クエストはあるが、よく異世界にある、ギルドの存在はないようだ。


         ◇◆◇◆


「そろそろ、行くのか?」


「はい、2つ目のスキルを獲得しないと、まともに魔力が使えないので」


イアムは、自信に満ちた表情で言う。


「それなら、迷宮(ダンジョン)攻略まで、私が力を貸してやろう!」


嬉しいことに、イアムは俺の迷宮(ダンジョン)攻略に付き合ってくれるようだ。


「本当ですか!?」


「友の旅立ちだ、それくらいはやってやらんとな」


「ありがとうございます!」


仕事をサボったりしているが、意外にもイアムは結構良いやつなのだ。


こうして2人の迷宮(ダンジョン)攻略の旅が始まった。


目指すはテムガルア平原の迷宮(ダンジョン)、カフラト村がある、カウタ平原から一番近い迷宮(ダンジョン)だ。


大体、三週間程あれば到着する距離。


テムガルア平原の迷宮(ダンジョン)は妖精ジニムが守護している。何のスキルが与えられるのかは、分かっていない。かなり難易度が高いようで、二流程度の冒険者が挑戦したところ、全く進めなかったそう。


妖精が一度、スキルを与えると、その迷宮(ダンジョン)は消滅し、妖精には自由が与えられる。


迷宮(ダンジョン)を守護する妖精は、全て、とある皇帝により召喚された。スキルを広めるためである。そして、皇帝は妖精達にこう命じた、迷宮(ダンジョン)を守護し、攻略できた者に自らのスキルを複製したものを与えよ、と。


本来、スキルや魔法を他者に与えることなど出来ないのだが、それは、この世界で生まれた者の場合である。別世界で生まれた、悪魔や妖精などは例外だ。

魔法の場合なら、別世界で生まれた者でなくとも、魔導書で与えることができる。


もし俺達が向かっている間に、他の者に攻略されてしまっては、スキルを得ることが出来ない。

だから、急がなければならない。


まあ、俺達は移動系の魔法を使えないから、徒歩で向かうのだけど。




        ◇◆◇◆




出発してから一週間が経った。


ここまでは何の問題もなく、来ることができた。

構築魔法でテントを作り、野宿してきた。

野宿なんて初めてしたわ、前世ではする機会なんて一切なくて、まあ、ずっと引き篭もってたんだけど。


そんなことを考えていたら


「おい!ルリス!!」


イアムが声を上げる。魔物だ。

なんと、狩を行っている真っ最中のゴブリンと鉢合わせたのだ。数は少なく、5体。平和的に解決したいところだが、そうもいかない。ゴブリンには知性がないため、遣り取りが出来ないからだ。仕方なく、戦うことにする、と言っても俺は戦わないのだけど。


勝負はすぐについた。

イアムが炎魔法「熱傷炎(バーンフレア)

を放ったのだ。


「喰らえ!!!熱傷炎(バーンフレア)!!」


イアムのスキル、成長(グロース)により、さらに威力が増した攻撃を喰らった、1体のゴブリンが大火傷を負い、逃げていく。それを見た他のゴブリンも必死になって逃げていった。

どうやらイアムは、ゴブリンが死なぬよう、手加減していたようだ。

まあ、殺す理由はないからね。


「取り敢えず、一安心だ、先に進もう」


「はい!」


ていうか結局、俺は何もしていない。

イアムが強くて、何もする必要がないのだ。


イアムは転送連合の元幹部。会長から推薦されたことが始まりだったのだけど、あまりに仕事が多忙すぎて、数ヶ月で辞めてしまったのだ。

その実力は、会長が素晴らしいと絶賛する程だったのに。


それくらいに強い人が、一時的にだが、仲間に加わってくれている、これ程、頼もしいことはないだろう。


実際、頼もしいどころではない。

だって、もし俺が戦ったのなら、負のエネルギーで周りを破壊しまくり、その後、自分も動けなくなるのだ。


俺の2つ目のスキル獲得まで、頼りにさせてもらうとしよう。


だが、勿論、何も出来ない訳ではない。迷宮ダンジョンに着くまでの間、暇だし、俺が今、習得している魔法を紹介しよう。


•闇魔法「流闇」

スキルが闇属性に関係していることから、簡単に習得できた。敵を吹っ飛ばして、敵の魔力量を減少させる。発動には魔力をかなり消費する。


•水魔法「水乱打(ウォーターラッシュ)

水を出現させ、敵に打ち込む。様々な応用が効く。


•出現魔法「構築(ビルド)

物体を出現させ、自由自在に構築する。

ちなみに不特定の物体を出す場合は出現魔法、精霊や悪魔等を呼び出す場合は召喚魔法と言われる。


•収納魔法「吸収空間」

物体を収納する魔法、生物や魔法は収納できない。

収納する、質量や数に限りはない。


•言語変化魔法

言語を翻訳する。


俺が今使える魔法は、この五つだ、中でも、「水乱打」と「吸収空間」は使いやすい。


「魔力感知」はまだ出来ない、経験が足りないのだ。

まあ、そのうちできるようになるだろう。


魔法が五つしか使えないのは寂しいので少しずつ増やしていきたい。だが、スキルは魔法に直結する。聖魔法を扱えるようになるのは、時間がかかりそうだ。


「もう着くぞ、ルリス」


おっ、迷宮(ダンジョン)が近いようだ。今日は出発してから19日目、俺も、そろそろ着く頃だろう、と思っていたのだ。


「やっとですね!」


「漸くだ」


イアムがそう言った直後


「イアム、また会ったな」


嫌な予感がする。

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