表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限に続いた転生世界  作者: 立谷蒼
転生開始編
2/9

第1話 負の転生

目が覚めると周りは大自然。鳥の囀りが聞こえ、草木が生い茂っている。

声が出ない。

何故かと思い、近くにあった池で自分の体を見てみると、小さい。しかも裸。

       

一体何が起こったんだ?俺は確か死んで・・

もしかして、生まれ変わり?

でも親がいない、この場にいるのは俺1人だ。


捨てられてしまったのかな?

ていうか、なんで前世の記憶があるんだ?


そうして暫く唖然としていると、いきなり


成長(グロース)!!」


と誰かの声が聞こえた、すると俺の体は紫色の光に包まれ、どんどんと成長していく。無論、裸のまま。


漸くして成長が止まる。俺は急いで自分の身に何が起こったのか、確認しようとする。

再び自分の姿を見ると、だいたい16歳くらいの美少年の顔が見える。

少女と見間違えてしまう程の容貌だ。


「よう、気分はどうだい?」


話しかけてきた、やばい、どうしよう。さっきの声が近づいてくる。…なんだ?こいつの声、何か違和感がある。


「大丈夫ですけど、貴方、()()は?」


「ああ、アンタにはこの世界の言語が通じないから、言語変化魔法を通して話しているんだ。」


言語変化魔法?何を言っているんだ?


「まあ細かいことは後で、取り敢えず、これでも着てくれ」


そう言って衣服を渡してきた、白髪に赤い瞳の男。

顔が見えていなかったが、なかなかのイケメンだ。


衣服を着ると男についてこいと言われたので、仕方なくついていく。何処に行くのかと思えば、小さな村にある立派なお屋敷。男から聞いたことだが村の名前はカフラトと言うらしい。屋敷に着くと漸く男が名乗る


「まだ名乗っていなかったね

私の名はイアム=リペゼスト、一応アンタの親になる、宜しく頼むよ。」


「親?」


俺がそう問うと


「そうだ、オマエ、転生者だろ」


まさかの事実である。なんとなくわかってはいたが、どうやら俺は生まれ変わったらしい。


「はい、多分……」


「転移者とかは転送連合ってのが面倒見るんだけど、最近は転移者も増えてきて、私にまで仕事がきてる…とにかく色々大変なんだぞ」



この人は転送連合という団体と関わりがあるようで、無理矢理、仕事を押し付けられてるみたい。

嫌々やっている様子で、少し可哀想と思ってしまった。


「そうですか」


と返事をすると


「屋敷の中に入れ、これからお前には教えることが山ほどあるから」


と返された

           ◆◇◆◇     


それから1年は経ったのだろうか、いや、本当に大変だったのだ。


まず覚えさせられたのは、この世界の常識や魔力についてだ、この世界で言う魔力とは、全ての生命に宿っている超常現象を起こす力のことである。

さらに魔力技能(スキル)というものまで覚えさせられた、スキルとは魂に刻まれているもので、魔力だけでは実現できない現象を起こすために使用する。

スキルが多い程、出来ることも多くなるのだ。

だが、デメリットもある。

スキルが刻まれている程、魂に構築されている魔力回路が圧迫され、魔力の消耗が激しくなるのだ。

スキルは迷宮(ダンジョン)攻略の報酬として精霊から与えられることもあったり(デメリットがあるので余程強い能力でないと受け取らないらしいが)スキルどうしを掛け合わせて増やすことができるが、スキルを減らすことは出来ない。

そしてスキルの種類は

 •変化系

 •干渉系

 

の2種類だ。


ついでに分かったことがある、俺はどうやら偶然、魔力がヒトの形と成って、そこに俺は転生したらしい。俺に実親がいなかったのはこれが理由だ。俺の体は魔族と同じく、魔力で構成されている。


魔族とヒトは共存できていないが、転生者の場合は別らしい。


魔族というのは世界中に溢れている魔力が積み重なり実体となった生命体が、進化した生物のことだ。老いることはないが不死ではない。それと魔族には性別はあるが、生殖器官はなく、繁殖することは出来ない、それが魔族だ。


話を戻そう


その後したことは、言語とイアムが言っていた、言語変化魔法の習得。この魔法、聞いた言葉を翻訳する魔法のようで、俺が日本語で喋っていたのに、イアムが意味を理解できていたのはこの魔法のお陰である。


他にも魔法をいくつか習得したり、剣術やらスキルの扱い方やら、本当にやることが多かった。


        ◇◆◇◆◇◆◇◆


「そうだな、ルリス=リぺゼストでいいだろ。あっ、ルリスってのは俺が昔、憧れてた人の名前な」


ルリス=リぺゼストはこの世界の俺の名前である。

元の世界の名前でもいいらしいが、あまり勧められなかった。馴染みのない名前だと名乗る度に混乱されるらしい。


それで結構、雑につけられた。まあイアムも忙しくて、悠長に名前を考えている暇などないのだろう。


イアムのスキルは、成長、言葉通り、魔力に触れたものを成長させる。無生物に対しても有効で、老化させることはできない。俺の体がいきなり成長したのはこの力の仕業だ。普通は転生者達に魔法を使用することは禁じられているのだが、イアムは、本当は10年ほど面倒を見る必要があるのを、成長(グロース)を使って、1年にまで短縮したのだ。他にも精神伝達(テレパシー)で一気に覚えなければいけないことを記憶として送りつけている人がいたり、真面目にやっている人が少ないらしい。


その事実を転送連合は容認しているらしい。

うん、まあ、一応仕事はこなしているし、大変そうだし、俺は良いと思うけど。


次に俺のスキルだが、魔力に触れたものはダメージを受けて、魔力で傷も再生させることが出来ない。

正のエネルギーの反対

つまり、負のエネルギーだ。

設定に矛盾があるかもしれませんが、ご了承ください。

矛盾しているところを感想で指摘してもらえれば、修正します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ