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第3話 ダンジョンでの死闘

リトラの部屋を出ると早速ダンジョンの中を進んでいく。

スキルの魔力探知は周辺の魔力を感じ取れる。

そして、複眼は魔物の能力を少し見ることが出来る。

虫系の魔物を倒したら手に入った。

魔石を食べても必ずスキルが手に入る訳では無いらしい。

その魔物が持っているスキルのどれかがランダムで取得する可能性が有るという程度のようだ。

兎に角沢山の魔物と戦って魔石を食べる他ない。

ダンジョンの中を数時間隠れつつ移動して行く。

後で思ったのだが、最下層らしく遭遇する魔物のレベルが桁外れに強い。

幸い身体小さくて隠れながら難を逃れている。

だが、隠れて居るばかりでは何も変わらない。

なので、罠を仕掛ける。

そこは知性ある魔物の特権だろう。

通路に猛毒のポイズンスワムを設置する。

見た目では解らないように薄く土を被せて自分は岩の間に身を隠す。

これなら毒の沼にハマった魔物を更に毒で倒して行けば良い。

まあ、それも毒が聞けばの話だが。

そうして居ると、魔力探知にかなり大きな魔力を持った魔物が接近してくる。

隠れてみて居ると二足歩行の大きなハイパーオークだ。

知力はかなり低く罠に気付く事は無いだろう。

しかし、レベルは230と化け物だ。

まともに戦って勝てる相手では無い。

ハイパーオークは歩いて来て隠してある毒の沼にハマった。

「よし!」

思わず声が出る。

毒の沼は落とし穴を深めに掘ってオークくらいなら溺れる深さまで掘ってある。

ハイパーオークも顔まですっかり毒の沼に浸かって溺れかけて居る。

『ポイズンアロー」をオークに向けて何度も放つ。

レベル40ほどの私は何とレベル230の怪物を倒した。

沼に潜って魔石を回収して居ると、突然進化らしい現象が始まった。

身体が熱く燃えたぎる。

そして、子供程の身体は大人の女性程の大きさになり、爪も少し長く強靭になった。

髪の長さは変わらないが、顔立ちも女性に近づいた気がする。

穴から這い出て自分を見ると結構グラマラスな身体で胸の大きさもそこそこある。

全身は濃い紫になり胸と下半身に渡って皮膚とは違う上皮で大事な部分は隠されて居る。

ステータスを見ると。


種族 ポイズンデビル

名持ち スルカ・サマリス。

性別 メス

年齢 0歳

レベル92

体力 12872 魔力 11072 物理攻撃 7421 魔法攻撃力 6521 物理防御 8231 魔法防御 7312 速度 12871運 23451

スキル

猛毒牙 猛毒霧 猛毒舌 猛毒針 剛腕 堅固

毒魔法レベル10

ポイズンアロー ポイズンスワム ポイズンスラッシュ

腐蝕魔法レベル1

腐蝕波動

高速再生レベル1 斬撃無効 炎無効 貫通攻撃レベル10 擬態レベル8 貫通耐性レベル1 状態異常耐性レベル1

跳躍 早熟 耐熱 頑丈 魔力探知 複眼 斬撃効果アップ

称号

魔王の種子 毒舌の転生者 知性の欠片 猛毒の狩人 リトラとの絆


かなりレベルが上がった。

まだまだ油断出来ないレベルではある。

この階層は早く抜けてしまおう。

ハイパーオークには勝てたが、どれ程強い魔物が居るか想像もできない。


身を隠し最大級の警戒をしつつ階層を上がって行く。

階層を何階も上がって行くと魔力探知で魔物を確認して行く。

まだレベル200程の魔物がウロウロしている。


その時、特大の魔力を感じると同時に私の前に魔物が高速で現れた。

私の気配を感じて現れたようだ。

「うっ!」

複眼で見るとこの階層ではあり得ない程のレベル300。

ダークケルベロス。

黒い身体に3つの頭。

全身から禍々しい魔力を放って居る。

スピードもパワーも桁違い。

一撃でも即死確定の相手だ。

ここに来て強敵と遭遇するなんてついてない。

「もう!何なのよ!」


言葉が通じる訳もなく。

ケルベロスは襲いかかってくる。

爪と牙、頭が3つもあれば攻撃も3倍。

スピードも私より早く、爪で身体を引き裂かれる。

高速再生の効果で傷は癒えるが、全身に激痛が走る。


『腐蝕波動』

腐蝕魔法は物質を崩壊させる効果を持つ。

それがどれ程硬くても原子レベルで崩壊させて行く。

だが、まだ腐蝕魔法のレベルが低く、致命的な攻撃になってくれない。

複眼によるとケルベロスに毒が効かない。

毒が通用しない相手には手も足も出ないのが今の私だ。


この戦いに勝たなければ、私の未来はない!

こちらも毒爪による攻撃もしつつ腐蝕魔法を当てて行く。

毒は効果はないが、爪よるダメージは与えられる。

だが、ケルベロスの攻撃が強すぎて私の身体は傷だらけで再生が間に合わない。

そして、再生に魔力が取られて状況は良くない。


相手はレベル300にしては、レベル92の私は善戦していると思うのだが。

ケルベロスの動きにも目が慣れて来た。

複眼のレベルが上昇して居る証拠だ。


その時、スキルの進化が起こる。

複眼は魔眼に進化。

そして、腐食魔法に新たな技が開花した。

腐蝕爪。

腐蝕効果を纏った爪で相手を切り裂く。


そして、奇跡が起こった。

ケルベロスにダメージを与える事で経験値を稼いでいたようで、レベルが100を超えたらしい。

進化が始まった。

私の身体は光り始めた。

眩い光にケルベロスは後ろに飛び避けた。

光の中で私は世界の声に導かれる。

『ポイズンバーストとイスラハルどちらに進化を求めますか?』

心の中に世界の声は心地よく響き渡る。

『イスラハル』

私の進化は決まっている。

魔王種への道、イスラハル。


種族 イスラハル

名持ち スルカ・サマリス。

性別 メス

年齢 0歳

レベル102

体力 253124 魔力 274532 物理攻撃 21356 魔法攻撃力 42365 物理防御 12874 魔法防御 32589 速度 45230 運 50000

スキル

猛毒牙 猛毒霧 猛毒舌 猛毒針 剛腕 堅固 浮遊翼

防御翼

毒魔法レベル10

ポイズンアロー ポイズンスワム ポイズンスラッシュ

デスサイズポイズン

腐蝕魔法レベル10

腐蝕根絶波動 腐蝕大爪剣 腐蝕絶滅眼

無限再生 斬撃無効 炎無効 貫通攻撃レベル10 完全擬態 貫通無効 状態異常無効

飛行 早熟 熱無効 頑丈 魔力探知 魔眼 

斬撃効果アップ

称号

魔王の白華 毒舌の転生者 知性の宝玉 猛毒の狩人 リトラとの絆 無謀の先駆者 激毒の死神

全身に力が漲る。

私は全身が白と薄い紫のラインと薄紫の長髪、肩から胸、そして腰にタイトスカートの様な強皮によるボディスーツのような鎧を纏い、薄紫のロングブーツの強皮、瞳は深い紫、整った顔立ちはギリシャ神話の神々の様に美しい、そして背中には薄紫の天使のような大きな翼が生えて居る。

一見天使にも見えるその姿は毒の死神になった。

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