表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/52

第12話 エルフの王と対面する。

アリアーナの自室に戻って家族サービスをした後、私はステルスインビジブルスキルを使って、一晩中エルフの国を空から見て回った。

とにかく森林地帯で目新しいものは無かったが、街道で馬車が炎上しているのが見えた。

地上に降り立ち周囲を警戒しながら、インビジブルを解除して倒れている人達の状態を確認すると全員死亡している。

「酷い。」

護衛の騎士らしき人や馬車に乗っていた人達は皆殺しにされていて、傷跡から見て魔物である可能性は高そうだ。

しかし、馬車の中に微かに息のある女性がいる事に気がついた。

馬車は豪華な造りである事からある程度の身分がある人が乗るのであろう。

その女性は虫の息だが男性の騎士が覆い被さっていて必死に守ろうとした事が伺える。

息があるならと私はその女性の傷を癒した。

何とか死なずに済みそうだ。

「うぅ、あ、あなたは…。」

微かに意識が戻ったようで薄らと目を開けている。

白い天使とは名乗れないし。

「もう大丈夫よ。」

それだけ声を掛けて上空に上がるとステルスインビジブルを使って周囲を見張っていた。

危険そうな魔物の気配はない。

暫くするとエルフの騎士隊が現れたので私は自室に瞬間移動して戻った。


また人間族を救ってしまった。

困っている人は助けてあげないとけないもんね。

でも、あまり目立った行動をしているといろいろと面倒なことになりそうな予感はある。


翌日、冒険者ギルドでも町中でも白い天使の噂で持ちきりになっていた。

どうやら昨夜救った女の子は王家の人間だったらしく。

大騒ぎの事態となっている。

「ちょっと目立ちすぎたかなぁ。」


翌日から町中で張り紙がされる事となった。

張り紙には「白き翼を持つ者に告げる。エルフの王シュレンゼン・ルーンフォレストが感謝を伝えたく城に来られたし。」と一方的なメッセージを送って来た。

その張り紙を見て如何すべきか迷っている。

ここでエルフの王に恩を売ると言うのも悪くない。

そして、私には一つの考えが浮かんでいた。

それはまだ誰にも明かさない。

この際ド派手に登場してみるのも面白いかもしれない。


早速その夜行動に移した。

王宮の上空で姿を現すと、念話でエルフの王に話しかける事にした。

『エルフの王よ。私を呼びましたか?』

恐らく上手く念話が届いたはず。

王宮のベランダに王であるシュレンゼン・ルーンフォレストが飛び出して来た。


「白き翼を持つ者よ。漸く会えましたね。」

エルフとは年齢を感じさせない美男子と美少女が多い。

アリアーナも美少女だが、エルフの王も美男子だ。


「私に何か御用ですか?」

私は王のベランダの近くに目線の高さまで降りて来た。


「先ずは何度もエルフの民を救ってくれた事に感謝を述べる。

そして、先日は我が娘の命を救ってくれた事感謝の極みだ。」

先日の女の子は王女だったのか。

騎士達が護衛していた様なので身分は高い人だとは思ったけれど。


「そうですか。

あなたの娘だったのですね。

助かって良かったです。」


「あなたは何者ですか?」

当然の疑問ではあるだろう。

普通なら魔物の認定をされるところだが、魔物は言葉を話さない。


「私は知性を持つ者。

それ以上は語れません。

私はこのエルフの地に興味があり見守って来ました。

深くは語れぬ故、私の存在の証として一枚の羽を授けます。

もし、この国に危機が訪れた時、その羽に念ずれば私は直ちにこの地を救いに来ましょう。

それまで大切にして下さい。

それではまた会える日を楽しみにしていますよ。」

決まった〜!

カッコよく台詞を言って私は姿を消した。

去り方もいい感じだ。

インビジブルで姿を消して王の様子を見ていると大事そうに羽を持って部屋に戻っていった。

明日以降、あの羽を大事に保管してくれるだろうか?

王が念ずれば羽を通して念話が届く。

私が消滅しない限りあの羽は白く輝き続ける。


一週間ほどアリアーナの姿でエルフの地に留まった。

私が渡した羽は大切に保管されている。

羽を通してエルフの王宮内が手に取るように感じ取れる監視カメラのようなものだ。

いずれ私の存在はエルフの地で神格化されるだろう。

これは私の願望である。


次の目的地はドワーフの王国を目指す。

そして、各地に放った私の分体とゼロ達がレベルを上げる為に経験値を稼いでくれている。

思惑以上に効率が良い。


突然ゼロから念話が飛んで来た。

『ご主人様。ゼロにございます。

魔王の領域で調査を終えました。

明日には戻ります故、暫しお待ちください。』

魔王の領域はかなり手強い魔物も多く、ゼロのレベルも着実に成長している。

その恩恵は私にもあり、レベルは692まで上昇した。


次の日、アリアーナの自室にゼロは戻って来た。

「ご主人様。今戻りました。」


「ご苦労様。

魔王の領域は如何なってるの?」

ゼロは私の座る椅子の前に頭を下げて跪いている。


「はい。……ご主人様のその姿はエルフの女性ですか?」


「ええ、とても美人でスタイルも良くて気に入ってるのよ。」

私の姿を見てゼロは何かを疑問に思ったのか、不思議そうな顔で私を見ている。


「とても美しく思います。

ですが、ご主人様は絶対無二の存在で有らせられます。

エルフなどと言う下等な生き物では無く、本来のお姿が宜しいかと思います。」


「そうも行かないのよ。

魔物の姿は目立つからね。

紛れるにはこの姿が都合が良いの。

あなたも人間に擬態をするのよ。

その姿を見られると人間は徒党を組んで殺しにくるわよ。」

ゼロは純粋な悪魔族の魔物だけに人間族を下に見る傾向が出る様だ。

まあ、それは別に良いのだけど、悪魔の姿で見つかるのは厄介だ。


「左様でございますか。

御意、不服ではありますが、下等な人間の姿になりましょう。

それはそうと、魔王の領域なのですが、確かに強力な魔物が数多く存在します。

恐らくは魔王の魔力が残存して魔物を強化してしまったと思われます。

そして、魔王城も廃墟となっておりました。

魔王の部下は見当たりません。」

魔王城があるのなら一度行ってみる価値はありそうだ。

部下に関してはいずれ調査をするとしよう。


「ご苦労様。

明日からあなたは私と共にドワーフの国に行ってもらうわ。

アリアーナの完全分体を残して、私は唯一の擬態を作るわ。

その新しい私にあなたは執事として同行してね。」


「はい。

畏まりました。」

スッとゼロは消えていなくなった。

さて、アリアーナの完全分体を作って、私は唯一の姿の美少女擬態を作る。

種族は人間族の女で、髪は黒髪で長髪。

身長は160センチ程で痩せ型で胸はDカップくらい。

肌の色は色白で瞳の色は琥珀色。

目鼻立ちは可愛い女の子をイメージして、そうだなぁ〜日本のアイドルをイメージ。

声も可愛い方が良いわね。

年齢は20歳くらい。

モテモテになるかもね。

という感じで、擬態が完成。

部屋にある大きな鏡で見てみるととても可愛らしく美人さんになれた。

アリアーナの完全分体もベッドに寝かせた。

明日にはドワーフの国へ出発しよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ