空と水物
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
冬の日の空は本当に綺麗で、移り変わるの椅子に座って延々と眺めていたいです。私がそんな事を考え始めたのは、摩天楼の窓から覗く色を見てから。
お仕事は大変ですが、その合間合間に外の景色を見るのが好きです。高層階に位置するこのフロアは街の景色も去ることながら、空が本当に綺麗に映るのです。
例えばお昼時。空が快晴ならば、ソーダ水のような青がいっぱいに広がっています。ぽこぽこと浮かんでいる入道雲が水中から生まれる泡のようで、とても美味しそうです。
えぇ、えぇ、でも。それでも。私の好きな時間帯はもっと別のところ。夕暮れから夜に掛けてのお時間です。
青かった空に焼け爛れた夕日が落ちてくるお時間。とろとろに溶けた飴玉が、この大きなグラスの中に色を添えてくれるのです。上方は薄い黄色。まるでオレンジジュースのような。ほんのりと優しく包み込んでくれる色。でも下方に向かうに連れて色合いが濃くなってきます。カシスジュースを思わせる様な激しい赤橙。
皆様が嗜むカクテル。カシスオレンジを連想させます。ほんのりとした甘さが色濃く残るあのお味。最近は嗜んで居ないことを思い浮かべ、思わず恋しくなりました。
そんな焼け付く様な寂しさをより加速させるように、直ぐに夜の帳が降りて来ました。もう辺りは真っ暗です。空を見上げると日光に負けない程に輝かしい月光。星の光さえ霞ませる程の。
思わず見とれて息を飲んだ後、私は街を見下ろしました。
今日は……今日は……空に浮かぶ星々よりも、街の方がずっと輝いてました。ツリーの飾りを黒い絨毯に零した様な景色が眼下に広がっています。家から灯る明かりの一つ一つが、ラメで覆った装飾品の様です。雪が降れば……もっと、もっと素敵。願わくば、ソーダ水とカシスオレンジを嗜みながら眺めたいものです。
十万ドルの景色。なんて言葉を聞いた事が御座います。でも、私にとってはこれこそが十万ドルの景色です。これに優る夜景など、私は見ることは叶わないでしょう。
本日は飲み物を買って帰りましょう。
夕暮れと夜って綺麗ですよね。
私が見た景色はカクテルにしか見えませんでした。
カシオレ!! なかなか炭酸抜きで売って無いのですよね……。
大好きなんですが!!
もうすぐクリスマスなので、ツリーを連想させる様な描写を入れときました。
追伸
あとヤンデレな話とか書いていきたいです。
冬に紅葉 なんて話でしたね。
紅葉に雪かぶさったら綺麗だと思ってます。
そんな話でも。