世界一のハイファンタジー世界に転生したんだが、何か思ってたのと全然違って耳が痛い
俺、享年18歳。
まさか、応援合戦で張り切って体を逸らしすぎて転んで頭を打って死ぬとは思ってなかった。
最後に聞いた言葉は、頑張れ、だったっけな。応援されてしまった。
辺りは真っ暗だ。
「君には二つの選択肢をあげよう」
天の声だろうか。
「一つは、ハイファンタジーな世界で勇者になること。もう一つは、ローファンタジーな世界で勇者になること。どっちがいい?」
個人的に、魔法を使ってみたいし、ケモミミにも興味はある。
「ハイファンタジー!」
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、ゼロオオオオオオ!」
唐突なカウントダウンが終わり、吸い込まれるような感覚がある。
次に目を開けると、目の前には王様、って感じの人がいる。
「いらっしゃっせええええええ」
ん?
「いえええええいい!」
周りからも騒ぎ声が聞こえる。
「どういうことでしょうか?」
まさか転生して初めての言葉がこんな感じだなんて。
「説明をしてあげるyo!」
右側から話しかけられる。
「つまりは、魔王が後10分で来るぜ、うえええええいってことさっ!」
「ていうか、君テンション低くなーい?」
左側から話しかけられる。
「状況が掴めなくて......」
「我から説明してあげようっ!!」
王様が言う。
「ここは魔王の城で、空いてたからパーリーナウ!」
ほぼ中身がない。
「魔王が来たぞー!! 騒げーー!!」
きっと130dBくらいある。
「うえええい!!」
「どいやっさああああ!」
「ルッシャトリエエエエ!」
そんな状況が一転した。
「うっさいんじゃあああああああああああああああああ!!!!!」
黒いマントを身にまとい、角を生やしているから、多分魔王だ。
うるさい。
「毎日毎日騒ぎすぎててうぜえんじゃ!! 地下に引きこもってても聞こえてくるわ!!」
「行け! ハンバンガー男爵!」
「私の出番ですねーー↑↑!!」
ハンバンガー男爵が息を大きく吸い込む。
「ハンバンガーーーー!!!」
ただ叫んだ。ただただただただ叫んだ。
魔王は耳を塞ぎながら、ハンマーをハンバンガー男爵に投げつける。
「ハンマーがあああああ!!」
「勇者よ、何とかしてくれ!! こんなに長いこと残ってくれた勇者は君が初めてなんだ!」
仕方ない。応援団で磨いたこの力、見せてやろう。
「あ、ちなみに、適当に叫んだら魔法出るらしいぞよ!」
「うえええい! おいいい! いええええええい! どんやらさ!」
口から光が出てくるのが見える。
「メガウルトラハイパービーーーム!!」
魔王が吹き飛ぶ。それと共に反動で俺も。
「ぐあっ!」
頭を打った。
「勇者よ......よくやった!! 今日は宴じゃあああああ!!」
「あなたには天国以外選択肢がありません、死ぬの早すぎますよ」
神の声だ。
声を大にして言おう。
うっせえわあああああああああ!




